Select Language

EBS、新ストリーミングAPIをリリースする意向

EBS、新ストリーミングAPIをリリースする意向

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
EBS、新ストリーミングAPIをリリースする意向

update 2021.08.31 15:26

2019年第2四半期にリリース予定

世界最大のデリバティブ取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所を運営するCME Group Inc. 【以下、CMEと称す】傘下にて、電子FX取引プラットフォームを提供するEBS(本社:2 Broadgate, London EC2M 7UR, UK[1])は3月17日、EBSのクオンツアナリティクスプラットフォーム(Quant Analytics Platform)【以下、QAPと称す】上にてFX業界初となるストリーミングAPIサービスを2019年第2四半期にリリースする見通しであることを発表した。

EBSのQAPは、リアルタイムもしくはヒストリカルのFX取引分析データを提供する分析ツールであり、2018年にCMEがNEXグループを買収したことをきっかけに、従来のNEXクオンツアナリティクスから名称を変更している。EBSのQAP上にてこの度リリースされる予定の新ストリーミングAPIサービスを利用することで、取引情報やマーケットインパクト、トレードアルファ(取引の利益額)の計算といった情報データを、取引ごとにストリーミングすることができるという。

また、QAPは取引フローの分析、執行効率の最適化、そしてQAPを利用するユーザーの運用成績をFX市場全体と比較したパフォーマンスのベンチマーク化といったサービスも提供するとのことだ。FX取引プラットフォームEBS Directや匿名アクセスを可能とするFXマッチングプラットフォームEBS Marketsの顧客は、当初はストリーミングAPIはアウトバウンド(QAPから外部サーバに送り出すデータ)の取引分析情報の利用を可能とするが、2019年後半には外部取引データをQAPに取り込むインバウンドの分析情報サービスの提供も受けられるようになる見通しである。

新たなストリーミングAPIのリリースに際し、CMEのキャッシュマーケッツ部門のCEOを務めるSeth Johnson氏と米国・シカゴを拠点とする金融サービスプロバイダーであるHC TechnologiesのeFXマーケットメイキング部門ヘッドであるGiovanni Pillitteri氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

FX市場は現在までのところ、我々がリリースを予定するような高機能サービスの提供がなされていないことから、新ストリーミングAPIは、我々だけでなくEBSのQAPを利用するユーザーにとっても喜ばしいことでしょう。新ストリーミングAPIを利用していただくことで、お客様はリアルタイムに自身の取引環境内において相対的なパフォーマンス比較も含めより効率的な取引分析を行うことが可能となります。取引データを分析し有効活用を図ることで、更なる取引量と収益の拡大を期待できるでしょう。

Seth Johnson, CEO of Cash Markets at CME Group - CME Groupより引用

EBSのQAPを利用するユーザーにとって、日々のトレード執行パフォーマンスを向上させるうえで、スプレッドやマーケットシェア、ポジションの保有期間、トレード後の取引分析をリアルタイムに確認できることは非常に価値のあることでしょう。

Giovanni Pillitteri, Head of eFX Market Making, HC Technologies - CME Groupより引用

EBSがこの度リリースしたストリーミングAPIはFX業界初となる画期的なサービスであり、ユーザーの利便性向上及び取引の拡大を期待できよう。

release date 2019.03.19

出典元:

ニュースコメント

次世代を担うFXプラットフォームとなるか

ここ数十年前までのFX取引は、電話やFAXなど人を介して行われていたが、昨今の技術革新により電子化され、市場の拡大を急速に導いている。一方で、高精度でリスクを管理するレベルの高いシステムが求められるようになっている。ストリーミングAPIとは、概して、顧客が求める条件にマッチした場合にプッシュ通知を一斉に配信する仕組みであり、ユーザーはリアルタイムに有益な情報を即座に受け取り、取引分析をすることができる。EBSは金融市場の活性化に向けたサービスを提供する世界規模のインターディーラーブローカーであり、社名にもあるように、長年にわたり、電子仲介システム(Electronic Broking System)の利便性の向上に取り組んでいる。金融市場を取り巻く環境がめまぐるしく変動するなか、新たに追加されるストリーミングAPIの統合は注目を集めていくに違いない。


Date

作成日

2019.03.19

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル