Select Language

ファストマッチとCboe FXが8月期の業績を発表

ファストマッチとCboe FXが8月期の業績を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
ファストマッチとCboe FXが8月期の業績を発表

update 2021.08.31 15:22

ファストマッチは横ばい、Cboe FXは好調な結果

ニューヨーク拠点のFXマッチングシステムを提供するFastMatch Inc.(本社:180 Maiden Ln, New York, NY[1])【以下、ファストマッチと称す】と、世界最大のデリバティブ取引所シカゴ・ボード・オプション(CBOE)の子会社であるCboe FX(本社:17 state street New York, New York[2])は、8月期の業績を発表した。

ファストマッチの8月期の総取引高は、前月比1.5%増の4,475億ドルとなっており、前月に比べ営業日数が多く単純に比較することはできないものの好結果となった。平均日次取引高(ADV)は、195億ドルとなり前月比3%減と僅かに減少となったものの、対前年同月比では20%増と大きく改善。例年夏場は取引高が細ぼる傾向があるが、今年は、2月にドル円相場が約1年3か月ぶりの安値水準となるなどボラティリティが大きく上昇したことから[3]、FX投資への関心も高まり、ファストマッチの取引高は前年と比べる分には堅調を維持しているといえよう。

Cboe FXの8月期の業績も、夏枯れ相場とは思えない非常に良好な結果となった。Cboe FXの8月期の総取引高は、前月比10%増の8,020億ドル、平均日次取引高は5%増の349億ドルとなっており、前年同月比ではともに29%増の好調な結果となっている。

機関投資家やヘッジファンドなど大口投資家が夏季休暇に入った夏枯れ相場のなか、トルコショックが振興国市場の重しとなった一方で、Cboe FXの良好な業績が鮮明となった。夏季休暇が終わる米国のLabor day(レイバーデー、9月の第1月曜日)が過ぎれば、市場参加者が戻り市場も活発さを取り戻していくだろう。

新興国市場においては、米ドル/トルコリラ(USD/TRY)が経済政策の全般にも絶大な権力を握るエルドアン大統領による同国中央銀行の金融政策への介入などを受け大幅に下落し、今現在も最安値を更新している。[4]トルコリラの下落に続き、南アフリカランドやメキシコペソなど他の新興諸国の通貨も連れ安した。トルコの政治・経済の混乱は一旦落ち着きを見せ始めているが、米国の金融政策を司るFederal Reserve System(FED)は今年さらに2回の利上げに踏み切る見込みとなっており、相場からは目が離せない。

2017年に比べればFX市場は遥かに盛り上がりを見せており、ボラティリティは上半期にそのピークを迎えた可能性があるものの、市場に大きなうねりをもたらす新たなカタリスト(相場が変動するきっかけとなるイベント・材料)によってさらに市場が活性化していくと思われる。

release date 2018.9.4

出典元:

ニュースコメント

トルコショックの波紋

先月の8月に米国人牧師の拘束を巡る外交問題がきっかけとなり、米国がトルコに対して追加関税等の経済制裁を表明したことにより、トルコリラが一斉に売られ急落(一時米ドル/トルコリラが2割も急落)に発したトルコショックであるが、これにより、アルゼンチンペソや南アフリカランドなど他の新興諸国へも波及し、売りが強まっている。日本においては、高金利であるトルコリラは、FXやトルコ債、トルコ投信などの投資家に深刻な影響を与えており、特にFXについては、トルコショックによる急落でロスカットにあい、損失を被った人も多くいたようだ。トルコショックは先進国を含む市場へも大きな影響を与えており、また、新興国経済への懸念も高まっている。今後の世界経済と金融市場の動向に注視が必要である。


Date

作成日

2018.09.04

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル