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欧州銀行スイスクォートがインターナックスを買収

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update 2021.08.31 15:22
欧州銀行スイスクォートがインターナックスを買収

update 2021.08.31 15:22

英国のEU離脱が迫るなか、欧州市場への勢力拡大を目指す

欧州のオンライン銀行であるSwissquote Bank SA(本社:Ch. de la Crétaux 33, P.O. Box 319, 1196 Gland, Switzerland)【以下、スイスクォートと称す】は、ルクセンブルクに本拠を構えるInternaxx Bank S.A(本社:46a avenue JF Kennedy, L-2958 Luxembourg)【以下、インターナックスと称す】を2,770万ユーロで買収することを発表した。

英国のEU離脱まで1年を切った現在、ロンドンなど英国に本拠地を置く多くの銀行や金融機関は、離脱後もEU​​でのサービスを引き続き提供し続けることができるよう、欧州事業について他のEU諸国への移行を検討している。

さらに、スイスクォートがルクセンブルクを欧州市場への足掛かりとして選んだ理由として、世界で最も裕福な国の1つであり財政的にも安定していることや、GDPの経常収支黒字が最も高い国であること等が挙げられるだろう。その他、米国に次ぐ世界第2位の投資ファンドセンターであることや、ルクセンブルクがヨーロッパにおいて第1位と第3位の経済大国であるドイツとフランスの間に位置しており、多くの企業が欧州事業の拠点として移転してきていることも要因となっていることが考えられる。この度の買収により、スイスクォートは欧州市場へのアクセスを手にしたことになる。

スイスクォートのCEOであるMarc Bürki氏と、インターナックスのCEOであるDave Sparvell氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

Brexitが近づくなか、スイスクォートにとって欧州市場への足掛かりが非常に重要となります。この度の買収により、国際的な顧客のシェア1位の座をさらに強固なものにしたいと考えています。

Marc Bürki, CEO of Swissquote

スイスクォートには、市場で最も幅広い製品とサービスを顧客に提供するという我々の目標を達成できるリソース、スケール、プラットフォームがあります。スイスクォートとチームになることでより多くの国際投資家を満足させるサービスを提供していけるでしょう。

Dave Sparvell, CEO of Internaxx

スイス金融市場監督局(FINMA)のライセンスを保有するスイスクォートは、スイス銀行協会に加盟しており、ロンドン、ドバイ、マルタ、香港に支店を展開している。また、2001年以来、オンライン銀行として運営してきたインターナックスは、世界16カ国の49行の銀行や金融機関にサービスを提供しており、海外投資家を合わせると、約12,000人の顧客を抱えている。顧客預かり資産は20億ユーロで、昨年の収益は1,000万ユーロとなっている。

release date 2018.8.8


Date

作成日

2018.08.08

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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