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ビッサム、仮想通貨の入出金サービスを再開

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update 2021.08.31 15:22
ビッサム、仮想通貨の入出金サービスを再開

update 2021.08.31 15:22

入出金サービス再開の対象はビットコインやイーサリアムなど主要9通貨

8月4日、韓国の大手仮想通貨取引所であるBithumbを運営するBTC KoreaCom Corporation(17, Teheran-ro 16-gil, Gangnam-gu, Seoul, Korea)【以下、ビッサムと称す】は、ビットコインやイーサリアム(Ethereum)など主要9通貨の入出金サービスを再開したことを発表した。

同社は2日前に、入出金再開の対象となる通貨としてBTC、ETH、ETC、XRP、LTC、BCH、ZEC、QTUM、MITH 、XMR の十の仮想通貨を指定し、8月4日午前11時から入出金サービスを再開することを明らかにしていたが、より安定したサービス環境を提供するため、再開開始時間が午後7時に変更された他、対象の10個の仮想通貨からXMRが除かれた。

ビッサムはこの度の入出金サービス再開について以下のようにコメントしている。

ビッサムは、システムのセキュリティチェックと並行にセキュリティのアップグレードを行っています。この作業が完了次第、仮想通貨の入出金サービスを再開する予定です。しかしながら、ビッサムと標準的な市場との間に約10%ほどの大幅な価格差がある仮想通貨は、顧客の資産保護の観点から、今回は対象外とします。

Bithumb

ビッサムは6月に発生した3,000万ドル相当のハッキング事件を受け、入出金サービスを一時的に停止していたが、この度2カ月半ぶりのサービス再開となった。ビッサムが取り扱っている残りの26種類の仮想通貨に関しては、今後段階的に再開予定としているものの、利用者にとっては明るい話題となったといえる。しかしながら、Bithumbにおいては、提携していた銀行との契約が終了し、新たにNH Nonghyup銀行と提携する予定であったが合意に至らず、KYC規制に準拠するため新規の実名口座の開設を8月1日から停止しているなど、同社での課題は多く残っている。

一方、韓国国内で2番目に大きい仮想通貨取引所Upbitは、公開監査報告を発表し、十分な資本準備金が確保されていることを明らかにしている。

Upbitの運営会社であるDunamuは、仮想通貨の資金準備率が顧客の預金額に対し103%であり、現金準備率については127%であることを明らかにし、同社が顧客への支払い額を上回る仮想通貨と現金準備金を確保しており、顧客が望めばいつでも支払いが可能であると述べている。

Upbitにおいては、米国取引所のBittrexとの提携によりKRWペアのみを直接サーバー管理し、その他BTCなどのペアはBITTREXが管理していることから、顧客に返済する資金が確保されていないにもかかわらず、サービスを提供しているとし、詐欺の疑いで今年5月に韓国検察当局による家宅捜査を受けている。

また、韓国国内大手の4つの仮想通貨取引所のうちの1つであるKorbitは、実名制アカウントシステムを国内で初めて導入している。 韓国政府は、仮想通貨の投機やマネーロンダリングなどの違法な取引を防止するため、実名制アカウントシステムを2018年1月30日から施行し仮想通貨取引所に各口座の実名登録を義務付けていた。Korbitは、同制度の導入は、政府の方針を遵守し、仮想通貨市場の健全な発展を促すものであると述べ、政府の努力により、Shinhan Bankが顧客預金の分離保全に関する方針を強化し、2018年8月から、Korbitの預金委託先となることを明らかにしている。

尚、同システムでは、顧客が取引口座から韓国ウォンを出金する際、本人確認が完了していない場合は出金することができない他、政府の方針により、実名照合は現時点で韓国人のみ利用可能となっている。実名制アカウントシステムは、国内最大の取引所であるUpbit、Bithumb、Coinone、Korbitが部分的に導入してる現状から、規制当局は、すべての仮想通貨取引口座に同制度を導入したい考えを示している。

韓国では、ハッキング事件や大手取引所に監査が入るなど、仮想通貨市場へのマイナス材料となる話題が続いているが、取引所の安全性を高めセキュリティを確固たるものにすることが市場の活性化につながると言える。

release date 2018.8.6


Date

作成日

2018.08.06

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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