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FCA、CFD商品のレバレッジに関する声明を発表

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update 2022.01.28 10:47
FCA、CFD商品のレバレッジに関する声明を発表

update 2022.01.28 10:47

CFD代替商品を含むレバレッジ制限の拡大についても示唆

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】が採択したCFDレバレッジ制限とバイナリーオプション規制が2018年8月1日からEU全域で適用が開始された。これに伴い、英国の規制機関である英国金融行動監視機構(The UK Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、規制の対象となるCFD商品に類似するハイリスクで投機的な商品を個人投資家に提供するブローカーに対し、警告を発する声明を発表している。

FCAは声明の中で、個人投資家保護の観点からESMAの新規制を全面的に支持すると述べる一方、CFD商品の代わりとなる別の類似商品が個人投資家に提供され、CFD商品同様のハイリスクをもたらす可能性があることを懸念しており、EU圏の他の規制当局と同様の見解を示している。

一方ESMAも、ブローカーが提供するレバレッジ設定に留意し、顧客の最善の利益を考慮した設定になっているかを精査すべきであると明言している。またFCAは、ESMAやその他欧州の監督当局と協力して今後も取引を監視していくとし、もしCFD商品に代わる類似商品がハイリスク商品であると判断された場合、必要に応じてESMAと連携し適切な措置を講じることも示唆している。

ESMAは2018年6月より、個人投資家に対するCFD商品の取引や、マーケティングおよび流通を制限する一時的な措置を講じていたが、8月1日よりEU全域で導入される運びとなった。新規制の主な内容は、主要FX通貨ペアのレバレッジ制限が最大30倍に制限される他、CFD商品は最大10倍、仮想通貨は最大2倍のレバレッジが設定されている。また、ロスカットレベルは50%以上に制限され、インセンティブやボーナスに関する制限なども盛り込まれている。

尚、金融商品市場規則(Markets in Financial Instruments Regulation, MiFIR)に基づき、ESMAによる介入は3カ月間という基準が定められており、ESMAは、次の3カ月における介入の範囲や内容などを検討した上で、さらに3ヶ月間の期間を延長することが可能となる。

新規制の適用により、海外FX各社にて対応策に追われていることは明らかだが、EU圏における投資家保護への大きな前進となることは間違いない。

release date 2018.8.2


Date

作成日

2018.08.02

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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