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ダーウィネックス、FCA規制下ブローカーが直面する問題を詳述

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update 2022.01.28 11:24
ダーウィネックス、FCA規制下ブローカーが直面する問題を詳述

update 2022.01.28 11:24

ライセンスを変更しても従来のSTP方式を貫徹

英国に拠点を置く海外FXブローカーであるDarwinex(本社:Acre House, 11-15 William Road, London NW1 3ER, UK)【以下、ダーウィネックスと称す】は、同社のトレーダー向けコミュニティのブログにて、英国金融行動監視機構(The UK Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】規制下のブローカーが直面している大きな問題について詳述した。

昨年末、欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】が個人投資家保護を目的とした新規制制定に向けた取り組みを発表したが、これを受け、FCA規制下のブローカーは、個人投資家へのサービスを提供するには、IFPRU 730Kライセンスを取得しなければならないことが通知された。EU内の顧客にサービスを提供する全てのブローカーは、顧客のマイナス残高保護の実施を行える十分な資本を確保している保証として、より高い資本要件を満たす必要のあるIFPRU 730Kライセンスへの登録変更を行わなければならないこととなった。

同ライセンスを取得したブローカーは、マーケットメイク方式での取引を提供することが可能となるが、ダーウィネックスは、これに対して、IFPRU 730Kライセンスの取得を目指しているものの、今後、同ライセンスを取得した場合も、マーケットメーカーになる予定はないと述べている。マーケットメイク方式とは、投資家とFXブローカーが1対1で取引を行う方式のことで、OTC(店頭)取引とも呼ばれる。また、ダーウィネックスは、注文の全てを市場へ流しているため、新しいライセンスは、店頭取引を混乱させる上、ダーウィネックスの方向性の足かせになるとも述べている。

ダーウィネックスは、STP(Straight Through Processing、ストレート・スルー・プロセッシング)方式を採用する他のブローカーも同様の考えであると確信しており、ESMAの見解とFX・CFD業界の現状には、大きな隔たりができているのかもしれない。

また、ダーウィネックスは、ESMAが制定した新規制の反作用として、一部のマーケットメーカーにおいては、損失を出しているトレーダーが、更に資金をつぎ込むような様々な方法を模索している、との意見をシェアしている。ダーウィネックスは、市場最強のトレーダーを見つけるべく、強力なコミュニティの構築に重点を置いており、このような明確なメッセージをコミュニティのメンバーに発信することで、STP方式の執行に専念するようである。

release date 2018.4.24


Date

作成日

2018.04.24

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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