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キプロス消費者保護局、 消費者契約法に違反した疑いでIronFXへ措置講じる

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update 2022.07.06 10:25
キプロス消費者保護局、 消費者契約法に違反した疑いでIronFXへ措置講じる

update 2022.07.06 10:25

ボーナス支払い条件に、 不公平な条項が存在

キプロス消費者保護局(Cyprus Consumer Protection Service)は、IronFX GlobalLimited(本社:2, Iapetou Str., Agios Athanasios, 4101 Limassol, Cyprus)【以下、IronFXと称す】に対し、消費者契約法に違反した疑いで行政処置を講じていることを発表した。

キプロス消費者保護局によると、IronFXのクライアント契約書の調査を実施した際、IronFXの裁量により顧客へのボーナス支払いの可否が決定できるという不公平な条項が存在することが発覚し、このことが消費者契約法違反にあたることから、キプロス消費者保護局が決定を下したという。

この問題について、IronFXの広報担当者は次のようにコメントしている。

我々は、キプロス消費者保護局によって発表された決定内容が、事実上および法的にも不正確であることから、名誉棄損にあたると考えています。IronFXは、MiFID規則に準拠しているトップクラスの国際法律事務所から多数の法的助言を受けており、顧客がIronFXの利用規約を悪用したことが判明した場合は、利用規約に基づく、しかるべき措置を講じるためのすべての法的権利を有していることを確認しています。我々は、キプロス消費者保護局へ幾度も説明を行っているほか、オフィスへ招待し今回の発表の見直しを行うよう要請しようと試みましたが、キプロス消費者保護局はこれに応じることはありませんでした。

IronFXは、キプロス証券取引委員会(本社:27 Diagorou Str. CY-1097Nicosia, Cyprus)【以下、CySECと称す】によって認可・規制されており、投資サービスを含む全てのサービスはCySECの規制枠組みによって管理されています。従って、サービス受領者は、キプロス消費者保護局が当該決定を発行した地方法の定義内における消費者とはみなされないと考えています。

Spokesperson of IronFX

IronFXは、消費者の定義について、ハンガリー高等裁判所の判決に言及している。ハンガリー高等裁判所は、IronFXの顧客がIronFXに対し利益の一部を支払うように求めていた裁判において、金融サービスを受けた顧客は消費者には該当しないと判断を下し、顧客の請求を却下している。

加えて、IronFXは、利用規約が公正であるという複数の法的意見があることも強調している。

キプロスにおいてブローカーはCySECの規制を受けているため、キプロス消費者保護局は消費者保護を目的に設立されているものの、法的な拘束力を持っていない。

CySECは、今回の問題に対し、2015年にIronFXへ335,000ドルの罰金を科している問題は解決済みであるとの見解を示している。

今週、IronFXは、新たにGemini Financial Servicesから1億ドルの資金援助を受け、Notesco Financial Servicesに社名変更したことが報じられたが、IronFXは、今回のキプロス消費者保護局による発表は、IronFXが新たに受けた資金援助が関係していると考えており、大統領選挙を目前に控えたキプロスにおいて、IronFXに打撃を与え、第三者に利益を付与する目的で意図的に行われたものではないかと考えている。

release date 2018.1.17


Date

作成日

2018.01.17

Update

最終更新

2022.07.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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