Select Language

FXCM、欧州証券市場監督局の発表に対して声明を発表

FXCM、欧州証券市場監督局の発表に対して声明を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.28 12:11
FXCM、欧州証券市場監督局の発表に対して声明を発表

update 2022.01.28 12:11

他ブローカーと同様、低レバレッジ制限に懸念

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】の規制に関する発表を受け、大手海外FXブローカーであるFXCM Group, LLC.(本社:55 Water Street, 50th Floor, New York, NY 10041 USA)【以下、FXCMと称す】は、レバレッジの引き下げ案に対し、制限が非常に厳しく、リテール顧客を差別するものであると、他ブローカー同様に懸念を表明した。

ESMAは先日、レバレッジの引き下げの他、バイナリーオプションやキャッシュバック等のボーナスの提供の禁止、顧客の損失範囲の制限等の規制を検討していることを明らかにした。レバレッジ引き下げ案については、1:5から最大で最大で1:30までの大幅な引き下げが検討されており、ESMAの規制を受けるFXブローカーからは反発の声があがっている。

FXCMは、提案された規制のほとんどを遵守しているとした上で、次のような声明を発表している。

我々はバイナリーオプションを提供しておらず、ボーナスも提供していません。証拠金が不足した場合は、自動的にポジションをクローズするシステムを搭載し、顧客には証拠金を超える損失を請求することはありません。

Official statement of FXCM

このように、FXCMは、業界全体で顧客の評価を改善する目的としては、ESMAの方針を完全に支持し、現在協議中の議論や規制改革は、顧客にメリットをもたらすものだと考えているようだ。しかし、FXCMは、低いレバレッジは投資家保護につながることに同意はするものの、米国やオーストラリアなど、他の管轄区域で許可されているレバレッジに比べて極めて低すぎると指摘している。

ESMAの提案は、個人投資家の資金損失保護という明確な目的のもとに行なわれたが、レバレッジが1:5から1:30に引き下がると、顧客はより多くの資金を預ける必要があり、急激な相場変動が発生すれば、預け入れた資金全てを失う可能性もある。また、十分な証拠金を用意できない投資家が、レバレッジ規制の緩いオフショアブローカーへ乗り換える可能性も十分に考えられ、一部のブローカーは、このような低レバレッジ制限は、かえって投資家のリスクを増長すると主張している。

ESMA規制を受けるブローカーの間では、ESMAが提示したレバレッジが極端に低すぎるため、非競争的な環境を作り出すと結論付けているようだ。事実、ESMAが提示したレバレッジ1:5は、世界の規制当局の中でも最も低い水準となっている。

release date 2017.12.18


Date

作成日

2017.12.18

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
switch2 switch2

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル