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仮想通貨の需要が高まる中、仮想通貨取引所で様々な問題が発生

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update 2021.08.31 15:23
仮想通貨の需要が高まる中、仮想通貨取引所で様々な問題が発生

update 2021.08.31 15:23

ログインの不具合や、DDoS攻撃の対象に

12月8日、ビットコイン(BTC/USD)は、18,000ドルを超え過去最高値をさらに更新した。ビットコイン取引の増加に伴い、仮想通貨取引所の需要が高まる中、各取引所では、様々な問題が生じている。

米国の仮想通貨取引所のコインベースでは、トラフィックが増加し、パフォーマンスの低下や、アカウントへのログインに不具合が発生した。

また、米国の大手取引所であるBitfinexでは、膨大な数の顧客から入出金依頼が殺到したほか、悪意のある少額の入出金が繰り返されるDDoS攻撃(複数のコンピューターから標的のサーバーに大量の処理負荷を与えることでサービス停止状態へ追い込む手法)などを受けたという。

スロベニアに本拠を置く仮想通貨のマイニングプールサービスを行うNiceHashも、12月6日にハッキング被害に遭い、ウォレットから6,400万ドル相当のビットコインが盗まれたことが明らかになった。NiceHashは、現在被害状況を正確に把握するため業務を中断しており、ユーザーに対してはパスワードの再設定を促している。

この他にも、仮想通貨取引所による別のセキュリティ脆弱性も発覚している。

米国の仮想通貨取引所のBittrex LLC(本社:6077 S. Ft. Apache Rd Suite 100 Las Vegas, NV 89148 USA)【以下、Bittrexと称す】において、顧客の証明書類画像が漏洩したことが明らかになった。Bittrexのカスタマーサポートシステムから、証明書類に不備があった顧客に対し送付されたメールに、他の多数の顧客の証明書類が添付されていたという。Bittrexはこの件についてコメントを出しておらず、顧客の不満が増加しているという。

このような様々な問題について、投資家間では、大手取引所が市場操作を目的に、トラフィックが増加した際に意図的にサービスを停止しているのではないかという疑惑が浮上している。つまり、取引所が顧客のアクセスを拒否することで人為的にコインの価格を下落させ、アクセスを回復させた際に下落を確認した顧客が売りに走ることで価格がさらに下落し、その後取引所が低価格にてコインを買い戻すことで価格を再上昇させているのではないかと言われているのである。

取引所に対する疑惑は他にもあり、Bitfinexは、仮想通貨テザー(Tether)の運営会社であるTether Limitedとの密接な関係について疑念を持たれている。テザーは、発行される際に同数量のドルを担保にすることでその価値を保証しているが、数分間で3000万ドル相当のテザーが発行されたという噂をきっかけに、ドルを担保に入れずにテザーを発行しビットコインの購入に使用しているのではないかという疑いが浮上した。さらに、BitfinexのCFOであるGiancarlo Devasini氏が、Tether Limitedの取締役であるという噂も流れ、Bitfinexがテザーの発行に関与しているのではないかという疑惑も出ている。このような疑惑の中、テザーのウォレットから3,100万ドルが盗まれるというハッキング被害に遭ったという報道は、ハッキング被害を装った資金の不正流用の隠ぺいなのではないかとの見方が強まっている。

これらの類の理論は、コミュニティにおいて重要視されてはいないものの、多くの人々の不信感を反映していることが伺える。しかし、このような疑惑とは裏腹に、今後もビットコインは、期待を上回り上昇していく可能性が十分あり、2018年後半までに考えられているよりも容易に40,000ドルに達するだろうと考える投資家も少なくはない。

年内には、シカゴ・ボード・オプション取引所がビットコイン先物の取引開始を予定しているほか、12月18日からは、CMEグループがビットコイン先物取引の提供を開始する予定であり、さらに来年にはナスダックがビットコイン先物の上場を検討していることが明らかになったことが好材料となりビットコイン価格は引き続き続伸していくことが予想される。

release date 2017.12.8


Date

作成日

2017.12.08

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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