ビットコインキャッシュ、ハードフォーク後に急騰

11月14日、ビットコインキャッシュのハードフォークが予定通り実行されたが、その後、仮想通貨市場の勢力図に変化が現れた。ビットコインキャッシュ（BCH/USD）は急騰し、約2倍となる1,800ドル付近で推移している。ビットコインキャッシュの時価総額は、ビットコインの30％に当たる30億ドルに達し、イーサリアム（Ethereum）を超えて、第2位に浮上した。

一方、ビットコイン（BTC/USD）は8,000ドルから6,000ドルまで急落したため、仮想通貨全体の時価総額は2,100億ドルから100億ドル以上も減少した。

ビットコインの急落の原因としては、先日、中断が発表された、ビットコインのハードフォークSegWit2xを推進していた投資家が、ビットコインキャッシュへ目を向けたことが考えられる。特に、アジア人トレーダーのビットコインキャッシュへの投資が加速しており、ビットコインキャッシュ取引の半分は、韓国最大手の仮想通貨取引所のBithumb経由で行われていたという。

また、別の仮想通貨取引所のShapeshiftでは、ビットコインキャッシュがビットコインを抜いて一番人気の仮想通貨となったが、大量の受注残が発生し、ビットコイン取引を一時的に停止したため、処理が遅いとの苦情が殺到したという。

ビットコインキャッシュは、8月初めのビットコインのハードフォークにより誕生した仮想通貨で、ブロックサイズが8メガバイトと、1メガバイトのビットコインに対して大きく、この度のハードフォークでは、ネットワークの安定を目的とした技術上の問題が改善された。BCH/BTCの為替レートは50％上昇し、9月以来の最高水準に達している。

release date 2017.11.14