ビットコイン、11月に再分裂の可能性

11月にビットコインが再び分裂する可能性が高まっている。分裂が実現した場合、ビットコインは、8月に派生したビットコインキャッシュ（BCC）と合わせ、3つめのバージョンが誕生することになる。

ビットコインの急激な成長を背景に、採掘者（マイナー）と開発者は、取引拡大に伴うブロックチェーンの容量不足に対する対処法を模索する中、SegWitによる拡張案と、ブロックサイズを上げるビックブロック案が対立し、8月の分裂によってビットコインキャッシュが誕生した。

今回は当初より予定されていたSegwitのアクティベートが11月に控えていることから、対立する陣営の間で再び合意が得られなければ2回目のビットコインの分裂につながるとみている。

2011年初めにビットコインへの投資を開始した初期投資家であり、仮想通貨の普及にも貢献しているRoger Ver氏は、次のようにコメントをしている。

分裂が実行された場合、ビットコインレガシーとセグウィット2Xバージョンが新たに誕生することになるでしょう。これによりビットコインキャッシュを取引できる仮想通貨が増えるため、私自身も新たな利益を期待しています。また、ビットコインは従来の通貨よりも安全であるといえます。従来の通貨では不可能な数式に基づいて発行されている為、好きなだけ印刷することができるからです。ビットコインは歴史に残る偉大な発明の一つといえるでしょう。

Roger Ver

ビットコインキャッシュが取引を開始した際、ビットコインの価格は僅かに下落したものの、現在はビットコイン、ビットコインキャッシュ共に堅調な相場となっており、ビットコインにおいては、4,000ドル前後まで再び上昇している。しかし、中国規制当局のビットコイン国内取引禁止による影響で、ビットコインの今後の値動きやパフォーマンスの見通しが不確実であるため、ビットコイン投資に不透明さをもたらしている印象はぬぐえない。

release date 2017.09.20