ビットコインを使用したマネーロンダリングの容疑でロシア人逮捕

7月25日、ブルガリアのビットコイン取引所であるBTC-eの運営者とされるロシア国籍のアレクサンダー・ビニック（Alexander Vinnik）容疑者が、ビットコインを利用し40億ドル超のマネーロンダリングに関与した容疑で、ギリシャにて逮捕された。

米国司法省によると、同容疑者は、ビットコイン運用資金にて麻薬密輸やコンピューターのハッキングなどの犯罪行為を手助けし、さらにマウントゴックス（Mt. Gox）の破綻にも関与している疑いがもたれていることが明らかになっている。マウントゴックスは、一時は最大級の取引量を誇るビットコイン取引所であったが、不正ハッキングにより2014年3月7日から10日の3日間で85万ビットコイン（当時450万米ドル）が消失し、その後経営破綻に追い込まれた。

カリフォルニア連邦地検の発表によると、ビニック容疑者が運営するビットコイン取引所であるBTC-e等で、不法行為により発生した利益をビットコインで受取り、その後現金化するという手口でマネーロンダリングを行った罪に問われている。ビニック容疑者が米国に身柄を引き渡され有罪判決を受けた場合、最高20年の懲役及び多額の罰金が科せられることになるであろう。

BTC-eのウェブサイトは、ビニック容疑者の逮捕後、メンテナンスを理由に3日連続で取引を停止している。

release date 2017.07.27