作成日
:2017.07.03
2022.03.10 15:49
トルコの資本市場の監督機関である資本市場委員会(Capital Markets Board of Turkey)【以下、CMBと称す】は、トルコ国民が、CMBに認可されていない国外ブローカーを利用することを禁ずる措置を取ることを検討している。また、同規制に違反した場合、罰金を科すことも検討しており、規制強化を一層厳格化していくことがうかがえる。尚、現在検討されている新たな規制の対象となるのは、外国為替取引や全ての金融派生商品である。
同規制の実施において、トルコ政府は法律の基、決定を下すことになるが、トルコの法律専門家の話によると、現在、トルコ国民が、国外の海外FXブローカーを利用することを制限する法律は存在せず、同規制の合法性については、疑問がもたれている。しかし、CMBの動向は止まることなく加速していくことが予想される。
CMBは、今年2月に、外国為替取引におけるリテール顧客へ提供可能な最大レバレッジを100:1から10:1までに縮小することを公表した。また、レバレッジの縮小と同時に、取引時に、証拠金として預入する金額を最低50,000トルコリラ(約13,610ドル)まで引き上げた。
レバレッジの縮小と、預入金の引き上げにより、少額の資金でハイリターンをねらうという、レバレッジ取引における最大のメリットが活かされなくなり、トルコの多くのトレーダーはトルコの国内ブローカーから離れ、国外のブローカーへ移ることが予想されていた。しかし今回、新たに検討されている、国外ブローカーの利用を禁ずる規制により、トルコ内のFX・CFD取引量の激減は回避できないであろう。
また、トルコを対象に活動していたブローカー達も今後、トルコ国内における顧客の獲得が非常に困難となり、相当な痛手を追うこととなるだろう。
release date 2017.07.03
作成日
:2017.07.03
最終更新
:2022.03.10
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー