作成日
:2025.02.14
2025.02.19 16:12
昨年末から海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)の出金拒否が話題を集めています。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、2025年2月以降、「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」などの投稿が50件近く寄せられています。
FXGTでは以前も出金拒否が話題になったことがありますが、その際は大きな混乱に発展することなく、徐々に落ち着いていきました。しかし、今回はユーザーによる出金拒否の報告だけではなく、FXGTのIB担当者がVantageTrading(バンテージトレーディング)に移籍したとの情報もあり、経営状況が悪化しているのではないかと思われます。
FXGTの主要顧客である日本人ユーザーによる出金拒否の報告・原因のほか、IB担当者の移籍やユーザーの流出状況など、FXGTの現状を考察します。
2024年末頃からSNS上では、FXGT(エフエックスジーティー)による出金拒否が話題になっています。X上には2025年2月に入ってからも50件近くの投稿が寄せられています。出金拒否になった原因はユーザーにより異なりますが、主に以下の2つの理由が挙げられます。
「1ユーザーが異なる複数のアカウントを使用」とは、例えば、一つのネット回線(IPアドレス)から「A」のFXGTアカウントを開設した後、同一ネット回線経由で別のメールアドレスを使い、「B」のFXGTアカウントを開設していたという状況です。また業者間両建てとは、例えば、FXGTの口座でドル円をロングしながら、別業者でドル円をショートしていることを指します。
SNSを見ると、FXGTから上記の旨の通知が来たものの、「身に覚えがない」と反発している投稿が複数見つかります。なお、出金拒否以外にもキャッシュバックサイトでのトラブルの投稿もあり、FXGTの経営状況を不安視するユーザーも見受けられます。
FXGT(エフエックスジーティー)のXの公式アカウントでは、一連の出金拒否は利用規約に沿った対応であると説明されています。
FXGTの利用規約では、規約違反が確認された場合だけではなく、疑いがある場合も出金を拒否できることになっています。
そのため、現在話題になっている出金拒否は、ルールに沿った対応といえます。また、出金拒否に対する不満の投稿がSNS上で見られること自体は、特別珍しいものではありません。
しかし、今回は出金拒否の報告や不満の声が数多く見られるため、出金拒否の対象が広がった可能性もあるでしょう。
FX業者の多くがB-bookという方法で顧客の注文を処理しているといわれています。B-bookとは、トレーダーの注文をFX業者が内部で処理し、外部市場に流さない方式です。そのため、FX業者が顧客の取引同士を相殺できない限り、顧客の利益はFX業者の損になります。この顧客の利益(=業者側の損失)を取り消す行為が出金拒否であり、出金拒否が目立つとき、その一因として業者の資金繰り悪化があると考えることができます。
FXGT(エフエックスジーティー)のIB担当者が同じく海外FX業者のVantageTrading(バンテージトレーディング)に移籍したという情報もあります。FXGTの顧客の約70%が日本人との情報があり、日本向けのIB担当者はサービスがより日本人好みとなるよう改善することを提案してきたものの、上層部に受け入れられず、2024年に退職に至ったようです。
移籍したIB担当者はIBパートナーからの信頼が厚く、IB担当者の移籍に伴って、VantageTradingへ鞍替えするIBが増加している模様です。また、最近になって、FXGTの営業部門を統括していたメンバーも移籍したとの情報があります。
上記の人員流出がFXGT苦戦の一因となっている可能性は、大いにあるでしょう。
FXGT(エフエックスジーティー)の取引量は減少傾向にあります。当サイトで入手したリアルトレードのデータからは、FXGTの直近の取引量は1年前と比較して、1/10にまで減少したことが確認されました。
FX業者の収益はユーザーが取引をする際に発生します。したがって取引量が減少すれば、FX業者が得られる収益は減少しやすくなります。
このような厳しい業績が強引ともとれる出金拒否の背景にあるのかもしれません。
SNS上ではFXGT(エフエックスジーティー)の経営破綻を心配する投稿も見られます。一部では2023年に経営破綻した海外FX業者のGEMFOREX(ゲムフォレックス)のように、ボーナスキャンペーンで最後の資金集めをしているのではないかという指摘もあります。
GEMFOREXの事例では、破綻の原因となった決済代行業者による資金の持ち逃げが発覚した後も、豪華なボーナスキャンペーンで入金を促していました。FXGTもSNS上でボーナスを宣伝しているため、同じパターンで経営破綻するのではないかという意見が出ています。
FXGTの場合は普段からボーナスを提供しており、ボーナスの額や頻度が直近で特別に高まったわけではないため、破綻前のGEMFOREXと同一視することはできないでしょう。しかし、当時は信頼性が比較的高いと考えられていたGEMFOREXの破綻を経て、多くの海外FXユーザーがFXGTに厳しい目を向けているはずです。
こうした状況の中で、FXGTがユーザーの信頼を維持できるかが試される局面にあるといえます。
FXGT(エフエックスジーティー)では過去にも出金拒否が話題になり、「#FXGT冤罪凍結祭り」というハッシュタグがX上で流行したことがあります。以前の騒動では同一のユーザーが、出金拒否に関する投稿を定期的に行っていました。しかし、FXGT公式の問い合わせに返信しない、アカウントを削除するなど、ユーザー側に不審な点があり、真偽不明ではあるものの、虚偽の報告だったのではないかと噂されています。
しかし、今回の騒動では異なるユーザーが別々の理由で出金拒否を報告しています。加えて、IB担当者・営業統括担当者の離脱というFXGT内部の情報も出回っており、前回の騒ぎとは状況が異なります。
既に取引数減少の兆候がみられ、FXGTにとってはこれからが正念場といえるかもしれません。
作成日
:2025.02.14
最終更新
:2025.02.19
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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