作成日
:2024.12.05
2024.12.23 10:16
2024年8月15日のMT5の提供開始に伴い、Bybit(バイビット)ではゴールドやFX通貨ペアの取引も可能となりました。
ゴールドについては史上最高値圏にあること、FX通貨ペアについてはドル円が数十年ぶりの高値を更新したことが最近特に話題になっています。Bybitでは、そんな注目銘柄の取引もUSDTを用意すれば行えます。500倍のレバレッジにより取引資金を抑えやすいこともあり、仮想通貨(暗号資産)と異なる銘柄のトレードに挑戦しやすい環境だといえます。
とはいえ、わざわざBybitでドル円やゴールドの取引をすべきか疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。本記事ではドル円やゴールドを取引するメリットや、Bybitのスプレッド・手数料の水準が優秀かどうかについて見ていきます。
ここでは、投資のために仮想通貨(暗号資産)の現物を保有している人が、ゴールドやFX通貨ペアの取引をするメリットを3つ紹介します。
日本人であれば、日本円で資産を保有している人が多いでしょう。そのため、日本円の価値が米ドルに対して下落していることが気になっている人も多いのではないでしょうか。
Bybit(バイビット)が提供しているようなFXサービスでドル円をロングすると、米ドルに対する日本円の価値が下落することに備えられます。ドル円が上昇すると日本円の価値は下がりますが、FXサービスでは利益を出すことが可能だからです。
一方でドル円が下落すると、FXサービスでは損失(含み損)が発生しますが、保有している日本円の価値は上がるという、守備力が高まった状況になります。
FXでは、レバレッジという仕組みによって口座資金の何倍も大きな金額の取引も可能です。また、2024年11月時点では、ドル円のロングポジションを保有すると金利差(スワップポイント)を受け取ることもできます。一方で、資金に対して大きすぎる金額の取引をすると、「ロスカット」という仕組みにより損失が確定しやすいなどの注意点もあり、取引の前には仕組みの理解が必須となります。
FX通貨ペアの値動きは、仮想通貨と比較すると緩やかな傾向があります。そのため、仮想通貨の値動きの激しさが自分に合わないと感じている人にとって、FXのほうが利益を得やすい可能性があるでしょう。
またゴールドは、コロナショックのような経済不安時に買われやすい「安全資産」としても知られています。このように仮想通貨とは異なる資産クラスも取引対象に含めることで、その特性を活かし、より多くのチャンスが得られる可能性があります。
仮想通貨の取引をする際も、FXやゴールドなどを取引する際もチャート分析の知識は有用です。例えば以下のように、チャートの形状などから相場の先行きについて考えることが可能になり、売り買いするタイミングが計りやすくなります。
FXやゴールドの取引には仮想通貨よりも長い歴史があり、チャート分析の学習コンテンツが豊富です。そのため、ドル円などの取引をしながらチャート分析を学んでみるのもよいでしょう。
なお、Bybitではドル円やゴールドのデモ取引も可能で、ノーリスクで取引の練習ができます。デモ口座の開設方法は、ライブ口座(本番用口座)の開設方法と併せて記事後半で解説します。
Bybit(バイビット)では、500倍という国内FXの20倍ものレバレッジにより、必要資金を抑えてゴールドやドル円の取引をすることが可能です。
しかし、高いレバレッジで取引ができる業者は、海外FXにはたくさんあります。そこで、手数料込みのスプレッドを有名な海外FX業者と比較してみました。
それぞれ見ていきましょう。
まずはゴールドから見ていきます。対象期間は、2024年11月1日〜11月29日の1ヶ月間です。
1ヶ月間の平均スプレッドは以下の通りです。
日本、欧州、米国のそれぞれのマーケット時間の平均スプレッドは、次の通りとなっています。
1ヶ月間の平均値、および日本と欧州、米国のマーケット時間の平均値を比較すると、Bybitは優秀な環境だといえそうです。最も有利だったのは、無制限レバレッジで知られるExness(エクスネス)のプロ口座ですが、この口座では初回最低入金額が1,000ドルである点を考慮すると、最低入金額がないBybitは優れているといえます。
なお、スプレッドは変動するので、最新のデータを見ることも重要です。Myforexでは各業者のスプレッドデータを公開しており、ゴールドのリアルタイムスプレッドは以下からご覧いただくことができます。
続いて、ドル円の手数料込みのスプレッドを比較していきます。ゴールドでの比較と同様に、2024年11月1日〜11月29日の1ヶ月間を対象とします。
1ヶ月間の平均スプレッドは以下の通りです。
日本、欧州、米国のそれぞれのマーケット時間の平均スプレッドは、次のように示せます。
ドル円の手数料込みのスプレッドについても、ゴールドと似たような状況で、Bybitの環境は優秀な部類だといえます。
ただし、日本時間早朝のスプレッドは以下の画像のように広がりやすく、全期間の平均スプレッドはHFM(エイチエフエム)やTitan FX(タイタンエフエックス)よりも不利です。Bybitでドル円を取引する際は、早朝には特に注意する必要があるでしょう。
なお、ドル円のリアルタイムスプレッドは以下からご覧いただくことができます。
Myforexのリアルタイムスプレッド比較では、リアルタイムのスプレッドに加えて、期間中の平均値やスプレッド推移もご確認いただけます。取引タイミングを判断する際や、業者選びの際には参考データとしてぜひお役立てください。
Bybit(バイビット)でゴールドや、ドル円などの主要なFX通貨ペアの取引仕様を記載します。
最大レバレッジ | 500倍 |
---|---|
レバレッジ制限 | なし |
コントラクトサイズ(*1) | 100オンス |
最大ロット | 100ロット |
最小ロット | 0.01ロット |
ストップレベル(*2) | 2.0 pips |
(*1)コントラクトサイズとは、1ロットあたりの通貨量のことです。1ロットのゴールドは、100オンス分の大きさとなります。
(*2)ストップレベルとは、指値注文や逆指値注文を設定する際に、現在の価格から最低限離れていなければならない価格差を指します。
最大レバレッジ | 500倍 |
---|---|
レバレッジ制限 | なし |
コントラクトサイズ(*1) | 10万通貨 |
最大ロット | 100ロット |
最小ロット | 0.01ロット |
ストップレベル(*2) | 0 |
(*1)コントラクトサイズとは、1ロットあたりの通貨量のことです。1ロットのドル円は、10万ドル分の大きさとなります。
(*2)ストップレベルがゼロの場合、指値注文や逆指値注文を設定する際に、現在の価格から一定以上の価格を離す必要がない状態です。
ゴールドではストップレベルが設定されており、特に短期的な取引をする際は注意が必要となります。また、FX通貨ペアのレバレッジが1,000倍以上の海外FX業者も複数あり、500倍は特別高い数値ではありません。しかしそれでも十分に高く、レバレッジ制限がない点もBybitの魅力といえそうです。
なお、ロスカットが行われるのは証拠金維持率が50%以下に到達したときで、証拠金として利用できるのはUSDTのみという仕様です。その他の詳しい仕様情報は、以下からご確認ください。
Bybitの通常のアカウントでレバレッジ取引をする場合、口座残高を上回る損失が発生しても「ADL」という仕組みにより口座残高を超える損失は補填されます。ADLは、以前は通常のアカウントにのみ適用されていましたが、MT5口座には提供されるとの回答がサポートからありました。
Bybit(バイビット)でFXやゴールドの取引を始めるには、MT5アカウントを作成する必要があります。ここではMT5のライブ口座とデモ口座の作成手順をそれぞれ説明します。
Bybitの公式ページにアクセスします。
「取引」にカーソルを合わせ、「ゴールド&FX」をクリックします。
「MT5アカウントを作成」をクリックします。
その後の詳しい手順や入金方法は、次の記事で解説しています。
続いて、架空の資金を使って取引の練習ができるデモ口座の開設方法を説明します。
デモ口座を開設するには、テストネットからMT5アカウントを開設し、デモ用のログインIDやパスワードを用意します。通常、この手順で問題がないとの回答をサポートから得ていますが、Myforex編集部で手順を試したところ、うまくいかない部分があり問い合わせ中の状況です。不具合発生時はサポートへお問い合わせください。
デモ取引ができるテストネット(testnet.bybit.com)にアクセスします。
テストネットには、Bybitの通常のサイトへの登録とは別に登録する必要があります。登録がお済みでない場合、画面右上の「登録」ボタンから手続きを進めてください。
詳しい登録方法は次の記事で解説しています。
登録済みの場合はログインし、画面上部の「ツール」にカーソルを合わせて「ゴールド&FX」をクリックします。
「MT5アカウントを作成」をクリックし、先ほど紹介したライブ口座の開設と同様の手続きを進めます。
デモ口座にログインできたら、取引の練習を行いましょう。なお、当サイトではMT5のご利用ガイドをご用意しており、操作方法を調べる際にご活用いただくことができます。
またMyforexでは、注文する取引数量(ロットサイズ)の計算ができる独自ツールも提供しております。複雑な計算をミスなく、素早く行うためにこちらもぜひご活用ください。
参照:トレーディング計算機
Bybit(バイビット)では、61種類のFX通貨ペアやゴールドを含む商品銘柄の取引もできるようになりました。これまではドル円やゴールドを取引するためには、他のFX業者の口座が必要でしたが、Bybitに登録していれば、わざわざ口座開設する必要はありません。
ドル円やゴールドは、高いレバレッジで取引可能で、スプレッド・手数料は優秀な水準となっています。FXやゴールドの取引に興味がある人は、この機会にBybitで試してみてもよいかもしれません。
作成日
:2024.12.05
最終更新
:2024.12.23
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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