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XS.comで一時MT5向けレート配信が停止、損失は補償予定

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update 2024.12.19 06:36
XS.comで一時MT5向けレート配信が停止、損失は補償予定

update 2024.12.19 06:36

2024年11月21日、海外FX業者のXS.com(エックスエス)でレートの配信が停止するトラブルが発生しました。レート配信が止まったことで、XS.comを利用しているユーザーが一時取引できなくなりました。

現在は復旧しており、通常通り取引が可能です。XS.comは今回の不具合により発生したユーザーの損失を補償する方針を示しています。

本記事では、トラブルの概要やXS.comの対応を見ていきます。

XS.comでMT5向けのレート配信が停止

今回、不具合が発生したのはMetaTrader5(MT5)用のサーバーです。11月21日の夕方にMT5の気配値・チャートでレートが動かなくなりました。

11/22時点では既に復旧

レートの配信が停止したのは11月21日の午後4時20分頃で、当メディアMyforexが提供している各種ツールでも同じ時間帯にレート配信が停止したことを確認しています。

XS.com(エックスエス)によると配信が停止したのは11月21日のみで、すでに復旧済みとしています。早期に復旧したこともあり、大きな混乱にはつながっていないようです。現在ではMT5上の気配値やチャートも正常に表示されます。

原因は調査中

XS.comは、現在トラブルの原因を調査中としています。復旧は早かったものの、詳細な原因の特定には至っていないようです。

過去にはXS.comと同じく海外FX業者であるFXGT(エフエックスジーティー)やBigBoss(ビッグボス)で、異常レートが発生しています。FXGT・BigBossのトラブルでは、FX業者にレートを配信しているリクイディティプロバイダーと呼ばれる業者が配信した異常レートを、フィルタリングせずにそのまま顧客に提示したことが原因でした。

リクイディティプロバイダー

今回についても、リクイディティプロバイダーで発生した問題が、XS.com側での不具合の原因の1つとなっている可能性があるでしょう。

損失が発生した場合は補償するとの案内

今回の不具合を受けて、XS.comでは損害を被ったユーザーの損失を補償するとしています。レート停止中に損失が発生した場合、口座番号・取引番号などを確認・調査した上で補償を実施するとしています。

なお、現時点で具体的な補償内容については明らかにされていないものの、XS.comでは今回のようなトラブルや破産時に備えて、ロイズ社の民事賠償責任保険に加入しています。

XS.com補償保険 XS.com補償保険

万が一、XS.com側の過失やサービス不履行により、金銭的な損失が発生した場合、最大で500万ドルが補償されます。そのため、上限額を超える損失が発生しない限り、今回の不具合でユーザーが資金を失ってしまう心配はないでしょう。

XSユーザーの目立った混乱はなし

ネット上では今のところ、XSユーザーによる大きな混乱は見られません。

XS.com(エックスエス)ではレート停止によって損失が発生したユーザーに対しては、損失を補償する方針を示していることから、冷静に受け止めているユーザーが多いようです。

一方で、SNSでは今回だけではなく、以前にもレートの配信が止まったとする投稿も見られます。FX業者の乗り換えを検討するXSユーザーも見られ、今回のトラブルをきっかけに一部ではユーザーのXS.com離れが進む可能性もあります。

FX業者として適切に対応したXS.com

レートや取引サーバー関連のトラブルが発生すると、ユーザーが損害を被る可能性があるため、炎上騒ぎになることも珍しくありません。

以前、FXGT(エフエックスジーティー)のビットコインで異常レートが発生した際には、トラブル発生時の新規ポジションの取り消しや強制ロスカットが実行されました。FXGTは損失の補填を実施したものの、ユーザーからは不満の声が多く上がりました。

XS.com(エックスエス)は早期に復旧させたことに加えて、早い段階でユーザーに対する補償を決めたこともあり、炎上には発展していません。

FX業者によってはトラブル発生時の対応が原因で、炎上してしまうこともあります。今回の一件は、顧客に大きな影響を与える重大なトラブルではあるものの、事後の対応という点では信頼できる要素の1つとして考えることもできそうです。


Date

作成日

2024.11.27

Update

最終更新

2024.12.19

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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