作成日
:2024.03.08
2024.03.29 15:57
2024年3月7日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、現物取引を開始したことを発表しました。それに伴い、現物取引手数料を100%キャッシュバックするイベントも実施されています。
当記事では、Zoomexで現物取引ができる仮想通貨(暗号資産)銘柄や取引手数料、100%キャッシュバックイベントの詳細などを解説します。また、Zoomexで現物取引をする手順も紹介します。
Zoomexの現物取引機能は、当初PC(Webページ)でのみ利用可能でしたが、3月17日にスマホアプリでも対応したことが発表されました。スマホアプリで現物取引を行うためには、アプリのアップデートが必要です。
2024年3月7日、仮想通貨(暗号資産)取引所のZoomex(ズーメックス)が、現物取引に対応したことを発表しました。これまでZoomexは、USDT無期限契約やインバース無期限契約、コピートレードなど、デリバティブ取引に特化したサービスを提供してきました。
コピートレードは、特定のトレーダーの取引戦略をコピーし、それによって利益を上げることを目指せるサービスです。取引所などのプラットフォームで提供されています。
また、Zoomex上では仮想通貨の現物を交換できる「交換(両替)」という機能も提供されていますが、対応銘柄が5種類(BTC、ETH、EOS、XRP、USDT)と少なく、24時間で交換できる上限なども設定されています。そのため、Zoomex上で仮想通貨現物を交換する利便性は、決してよいとはいえない状況でした。
しかし、今回の現物取引の登場によって、ユーザーが利用できる機能が大きく拡大しています。40種類以上の仮想通貨で現物取引ができ、より総合的なサービスを提供する取引所になったといえるでしょう。
当記事執筆現在(2024年3月8日)、Zoomexでは47種類の仮想通貨で現物取引ができます。以下は、Zoomexで取引できる通貨ペアの例です。
BTCやETHなどの主要銘柄に加え、DeFiやレイヤー2、ミームコインなど、幅広いジャンルの銘柄がラインナップされています。
多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。
ミームコインはインターネットミーム(主にSNSで流行したネタなど)を元にしており、ジョークや遊びとして作られた仮想通貨全般を指します。
しかし、現状ではUSDTとの通貨ペアしか提供されていません。BTC/USDCやETH/BTCなどの通貨ペアには対応していないので、その点には注意が必要です。
また、他の主要取引所と比較すると、Zoomexの取り扱い銘柄数は見劣りしているといえるでしょう。CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)の情報によると、Bybit(バイビット)は556銘柄、Binance(バイナンス)は402銘柄と、Zoomexの銘柄数を大幅に上回っています。今後、Zoomexがどれだけ取り扱い銘柄を拡大できるのか注目です。
Zoomexの現物取引手数料は、メイカー、テイカーともに0.1%に設定されています。
取引が成立するには、2つの注文がマッチする必要があります。例えば、BTCを買う注文と売る注文の2つが特定の価格で揃うことで取引成立となります。
マッチした2つの注文はもともと出されていた注文(メイカー)と、メイカーを使って取引を成立させた注文(テイカー)に分けられます。メイカーは取引所に流動性を提供する役割を担っているため、メイカー手数料は優遇されることがあります。
この0.1%という取引手数料は、主要取引所と比較しても遜色ない水準となっています。
以下は、主要取引所における現物取引手数料を比較した表です。Zoomexの取引手数料は、BybitやBinanceと同水準となっています。
取引所 | 手数料(*1) |
---|---|
Zoomex |
・メイカー:0.1%
・テイカー:0.1%
|
Bybit |
・メイカー:0.1%
・テイカー:0.1%
|
Binance |
・メイカー:0.1%
・テイカー:0.1%
|
(*1)いずれもVIPレベルを考慮しない、一般ユーザーの取引手数料を記載しています。また、BinanceはBNB支払いによる手数料割引は考慮していません。
画像引用:Zoomex
Zoomex(ズーメックス)は、現物取引機能のリリースを記念し、現物取引の取引手数料を100%キャッシュバックするイベントを実施しています。
取引手数料100%キャッシュバックイベントの概要は、以下の通りです。
期間(日本時間) | 2024年3月7日からキャッシュバック総額がなくなるまで |
---|---|
キャッシュバック総額 | 2万ドル相当の現物USDT |
対象者 | 現物取引の週間取引高が1万ドル以上の全ユーザー(*1) |
獲得の条件 |
・キャンペーンページで「参加登録」を完了
・週間取引高1万ドル以上の現物取引を行う
|
(*1)本イベントで計測する取引高は、日本時間の月曜日の午前9時から日曜日の午前8時59分までを1週間として計算されます。
上記の通り、週間取引高1万ドル以上の全ユーザーを対象に、取引手数料がキャッシュバックされます。キャッシュバックは、2万ドル相当の現物USDTを上限に行われます。
なお、本イベントはUTC(協定世界時)を基準とするため、月曜日午前9時〜日曜日午前8時59分までを1週間としている点には注意が必要です。
特典の配布処理は毎週火曜日に行われ、遅くとも水曜日にはユーザーのアカウントに反映されます。一人当たりの週間キャッシュバック額は100ドル相当が上限となっており、前週の取引手数料に応じた現物USDTが、ユーザーの資金調達アカウントに配布されます。
すでにキャッシュバックイベントは開催されており、総額2万ドル相当の現物USDTがなくなるまで、イベントは実施されます。
Zoomexの取引手数料100%キャッシュバックイベントに参加する手順を解説します。
以下のリンクをクリックし、キャンペーンページにアクセスします。
キャンペーンページにアクセスしたら、画面を下にスクロールして「今すぐ参加」ボタンをクリックします。
参加が完了したと表示されるので、「確認」ボタンをクリックします。これでキャッシュバックイベントへの参加登録は完了です。
参加登録が完了したら、週間1万ドル以上の現物取引を行っていきましょう。毎週火曜日に、前週の取引手数料に応じた現物USDTが資金調達アカウントにキャッシュバックされます。
Zoomex(ズーメックス)の現物取引は、PCとスマホアプリの両方で利用可能です。それぞれの手順を解説します。
PCで現物取引をする手順は以下の通りです。
なお、Zoomexのアカウントをまだ持っていない方は、先に口座開設を進めておきましょう。
以下のリンクをクリックし、Zoomexの公式ページにアクセスします。
画面上部にある「現物」をクリックします。
取引画面が表示されたら、左上にある「BTC/USDT ▼」にカーソルを当てます。検索窓が表示されるので、通貨名を入力して取引したい通貨ペアを選択します。
銘柄を選んだら、注文を行っていきます。どの注文方法を選ぶかによって操作が異なります。選択できる3種類の注文方法と、代表的な注文方法である指値と成行のやり方を紹介します。
種類 | 内容 |
---|---|
指値注文 | 指定のレートに達したら売買する予約注文です。 |
成行注文 | 発注時点で売買可能なレートで即時売買する注文です。 |
利食/損切注文 | 設定した「トリガー価格」に達したタイミングで、指値注文または成行注文を入れる方法です。 |
現在の価格帯で即座に取引したい場合は成行注文を選びます。一方でもう少し安い価格で購入したいなど、レートを指定して取引したい場合は指値注文を使います。
利食/損切注文は、注文を出すための条件としてトリガー価格を設定するため、他の2つの方法と比べると経験者向けの注文方法といえるでしょう。
BTC/USDTのペアでBTCを購入する場合は、以下のように操作して「BTCを買う」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
指値を選びます。 |
3 |
注文価格 |
注文する価格を入力します。注文価格は取引板をクリックして選ぶこともできます。注文価格はデフォルトで入っている仕様なので、そのまま注文に進むことも可能です。 |
4 |
数量 |
取引数量(単位はBTC)を入力します。0.1BTCを買いたい場合は「0.1」と入力します。 |
5 |
注文価格 |
取引数量に応じた合計の取引金額(単位はUSDT)が表示されます。「数量」を入力した場合は、入力不要です。 |
BTC/USDTのペアでBTCを購入する場合は、以下のように操作して「BTCを買う」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
注文する数量を入力します。下のスライドバーを操作して入力することもできます。 |
現物取引を行う際には、現物アカウントに資金を移動させる必要があります。現物アカウントに資金がない場合、取引画面にある「資産振替」から資金を移動させておきましょう。
内容を確認して「BTCを買う」をクリックします。注文方法が成行の場合は、即座に注文が確定します。注文方法が指値の場合は、市場価格が指定した価格に到達したときに注文が成立します。
指値注文の状況は、購入画面の下部で確認できます。途中でキャンセルすることも可能です。約定しそうにないなら、一度キャンセルして注文し直すことを考えましょう。
スマホアプリで現物取引をする手順は以下の通りです。
スマホアプリを起動させ、ホーム画面の右下にある「現物」をタップします。
取引画面が表示されたら、左上にある「⇄ BTC/USDT」をタップします。検索窓が表示されるので、通貨名を入力して取引したい通貨ペアを選択します。
銘柄を選んだら、注文を行っていきます。どの注文方法を選ぶかによって操作が異なります。選択できる3種類の注文方法と、代表的な注文方法である指値と成行のやり方を紹介します。
種類 | 内容 |
---|---|
指値注文 | 指定のレートに達したら売買する予約注文です。 |
成行注文 | 発注時点で売買可能なレートで即時売買する注文です。 |
利食/損切注文 | 設定した「トリガー価格」に達したタイミングで、指値注文または成行注文を入れる方法です。 |
現在の価格帯で即座に取引したい場合は成行注文を選びます。一方でもう少し安い価格で購入したいなど、レートを指定して取引したい場合は指値注文を使います。
利食/損切注文は、注文を出すための条件としてトリガー価格を設定するため、他の2つの方法と比べると経験者向けの注文方法といえるでしょう。
BTC/USDTのペアでBTCを購入する場合は、以下のように操作して「買いBTC」をタップします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
指値注文を選びます。 |
3 |
注文価格 |
注文する価格を入力します。注文価格は取引板をタップして選ぶこともできます。注文価格はデフォルトで入っている仕様なので、そのまま注文に進むことも可能です。 |
4 |
「数量」または「注文価額」 |
購入する数量を指定して取引したい場合には、左側の通貨(BTC)を選んで数量を入力します。0.1BTCを買いたい場合は「0.1」と入力します。 購入する金額を指定して取引したい場合には、右側の通貨(USDT)を選んで注文価額を入力します。1,000USDT分のBTCを買いたい場合は「1000」と入力します。 「+」「−」ボタンをタップして入力することも可能です。 |
BTC/USDTのペアでBTCを購入する場合は、以下のように操作して「買いBTC」をタップします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行注文を選びます。 |
3 |
「数量」または「注文価額」 |
購入する数量を指定して取引したい場合には、左側の通貨(BTC)を選んで数量を入力します。0.1BTCを買いたい場合は「0.1」と入力します。 購入する金額を指定して取引したい場合には、右側の通貨(USDT)を選んで注文価額を入力します。1,000USDT分のBTCを買いたい場合は「1000」と入力します。 「+」「−」ボタンをタップして入力することも可能です。 |
現物取引を行う際には、現物アカウントに資金を移動させる必要があります。現物アカウントに資金がない場合、取引画面にある「資産振替」から資金を移動させておきましょう。
内容を確認して「確認」ボタンをタップし、次の画面で確定します。注文方法が成行の場合は、即座に注文が確定します。注文方法が指値の場合は、市場価格が指定した価格に到達したときに注文が成立します。
指値注文の状況は、購入画面の下部で確認できます。途中でキャンセルすることも可能です。約定しそうにないなら、一度キャンセルして注文し直すことを考えましょう。
現物取引が登場したことで、Zoomex(ズーメックス)はより便利な仮想通貨(暗号資産)取引所になったといえるでしょう。ただし、大手取引所と比較すると、取扱銘柄数の少なさは否めません。今後、取扱銘柄の拡大などを行い、より使いやすい取引所になっていくのか注目です。
作成日
:2024.03.08
最終更新
:2024.03.29
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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