Select Language

Traders Trustで出金拒否報告が多発!優良ブローカーで噂が出た理由とは?

Traders Trustで出金拒否報告が多発!優良ブローカーで噂が出た理由とは?

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.06.12 16:34
Traders Trustで出金拒否報告が多発!優良ブローカーで噂が出た理由とは?

update 2024.06.12 16:34

2024年に入ってから、Traders Trust(トレーダーズトラスト)で「出金拒否された」との報告が相次いでいます。Traders Trustはこれまで出金拒否のない海外FX業者として定評がありましたが、何が起こっているのでしょうか。

Myforex編集部では、Traders Trustの出金拒否の噂ついて調査しました。

Traders Trustで出金拒否報告が多発

Traders Trust(トレーダーズトラスト)の出金拒否報告が、2023年の年明け以降X(旧Twitter)上で複数件確認されています。

これまでほとんど出金拒否の噂がなかったことから、背景には昨年末からTraders Trustがボーナスの仕組みを「クッション機能あり」に変更したことにあると考えられます。

point クッション機能とは?

クッション機能とは、自己資金がなくなってもボーナスが消滅せず、ボーナス自体を証拠金として利用できる機能です。無料で証拠金を増やせるので、クッション機能ありのボーナスを好む海外FXユーザーは多く見られます。

クッション機能ありのボーナスを提供する海外FX業者では、ボーナスを不正利用して取引がされていないかのチェックがより厳しくなります。したがってクッション機能なしのボーナスを提供している海外FX業者よりも出金拒否の噂は出やすくなるのです。

Traders Trustも同様にボーナスの仕組みを変更したことで、取引のチェックが厳しくなった結果、今まで以上に出金拒否となる取引が確認され、報告が多発したと考えられます。

しかし、今回のTraders Trustの出金拒否騒動は、これまでの事例と比べて以下の点が特徴です。

  • ボーナス制度変更で既存ユーザーが動揺
  • 単一ペアの単一方向の取引も対象
  • ボーナス利用規約を事後変更

ボーナス制度変更で既存ユーザーが動揺

Traders Trustはこれまでクッション機能なしのボーナスを中心にしていましたが、2023年末にクッション機能ありのボーナスの提供を始めました。

knowledge クッション機能のないボーナスは少数派

クッション機能のないボーナスは、自己資金以上の損失が発生した段階でボーナスが消滅してロスカットになってしまいます。したがってユーザーからあまり人気がなく、クッション機能のないボーナスを提供しているブローカーは少数派です。ただしクッション機能がない代わりにロット数に応じたキャッシュバック機能がついているケースがあります。

クッション機能は、取引資金を無料で増やせるので多くのトレーダーから人気です。しかし、クッション機能を利用したアービトラージなど「不正な手法」で取引を行うユーザーが増加することも事実です。そのためボーナスを利用した不正な取引を防ぐために、クッション機能を提供している海外FX業者ではルールが追加されます。

守らなければならないルールが追加された結果、利用規約違反による「利益の取り消し」が発生することもあり、「出金拒否」の噂が出やすくなるのです。過去には人気海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)でも出金拒否の噂が出ています。

このようなルールの追加による取引手法の制限を嫌って、ボーナスを提供しない海外FX業者を好むトレーダーもいます。ボーナスを提供しないブローカーとしては、例えば、Titan FX(タイタンエフエックス)やExness(エクスネス)、XS.com(エックスエス)を挙げることができます。

今回の件では、これまでボーナスを好まないトレーダー向けのブローカーだったTraders Trustがクッション機能ありへ運営方針を転換しました。そのため、出金拒否の報告が出たことで既存ユーザーの間に動揺が広がっています。

tfx exn
tfx exn

単一ペアの単一方向の取引も対象

ボーナスありの海外FX業者で利益が取り消される大きな理由の1つは「ボーナスアービトラージ」です。ボーナスアービトラージとは、クッション機能ありのボーナスを提供する海外FX業者2社で両建てをすることでノーリスクで利益を得ようとする手法です。

具体的には、1社の口座に利益を、もう1社の口座に損失を集中させ、損失分をボーナスでカバーすることで、両建てによってノーリスクで利益を出します。

ボーナスアービトラージの仕組み

このボーナスアービトラージを理由とした出金拒否や利益取り消しは、海外FX業者ではよくあることとも言えます。

しかし今回のTraders Trustの出金拒否では、ボーナスアービトラージではなく「単一ペアの単一方向の取引」を理由として利益が取り消されたとの報告が出ています。そのため、「普通の取引も出来ない」というネガティブな評判が広まってしまっています。

Traders Trustのボーナス利用規約では、利益取り消しとなる取引の具体例として以下のものが挙げられています。

- ラダー、スケーリング、マーチンゲール、またはグリッド戦略などの不適切な戦略の使⽤ - 単⼀または複数の取引ペアで複合的な利益を⽰す取引⼿法の利⽤(ディレクショナル取引)

- アカウント間のロッキング、またはヘッジの不当な使⽤に限らず、弊社が提供するボーナス、及びプロモーションキャンペーンの利⽤者のIPアドレスと⼀致 するなども含まれます

Traders Trust 利用条件規約 - より引用

「マーチンゲール」や「グリッド」など、問題視している海外FX業者がほとんどない一般的な取引手法も含まれています。出金拒否を報告したユーザーがどのような取引をしていたのかは不明ですが、かなり厳しい利用規約と言えます。

ボーナス利用規約を事後変更

さらに、Traders Trustがボーナス利用規約を事後的に変更したことも話題になっています。

先ほど紹介した「マーチンゲール」や「グリッド」などの取引制限は、クッション機能ありのボーナス提供後すぐの時点ではボーナス利用規約に含まれていませんでした。しかし、現在Traders Trustのウェブサイト上で確認できる情報では、下記画像のように制限が追加されています。

Traders Trust利用規約変更
Traders Trust利用規約変更

利用規約の事後的な変更について、Traders Trust側は単に具体例を追加しただけなので問題ないと考えているのかもしれません。しかし、ユーザーの心境としては単なる例示を超える修正に感じられるものであり、悪い印象を持たれるのは避けられないでしょう。

Traders Trustはクッション機能ありのボーナスを中止

出金拒否騒動を受けて、Traders Trust(トレーダーズトラスト)は1月25日にクッション機能ありのボーナス提供を中止しました。

代わりに、Traders Trustではこれまで提供してきていた「クッション機能のない」ボーナスキャンペーンが実施されています。

ボーナス提供中止のアナウンスはなし

クッション機能ありのボーナスの提供中止は、一般ユーザーには正式に告知されていません。元々1月31日までの予定だったボーナス提供期間が予告なく1月25日で終了したという状況のようです。

廃止の理由を伝えることもなく、クッション機能なしの「1000%クレジットボーナス」の提供を始めたことで、紛らわしいと指摘する声もあります。

Traders Trustの1000%クレジットボーナス

クッション機能ありのボーナスを廃止した理由は、ボーナスへの苦情が殺到した際に、日本語サポートスタッフ3人では通常業務に影響をきたすとの判断をしたからであるようです。

執筆時点(2024年2月6日)では、クッション機能ありのボーナスはキャンペーンリンクごと削除されているため、事後変更が問題になっていた利用規約も確認できない状況になっています。トラブルに関わってたユーザーにとって、この点に関しては不誠実な対応に映るかもしれません。

MYFX Marketsと似た展開に

今回Traders Trustがボーナス提供を中止した事態と似たケースが、2021年にMYFX Markets(マイエフエックスマーケット)で起きていました。

それまでクッション機能ありのボーナスを提供していなかったMYFX Marketsが方針転換をしてクッション機能ありのボーナス提供を開始しました。しかしMYFX Marketsが利用規約違反とみなす取引が多発したため、提供していたボーナスのクッション機能を途中で廃止しました。

クッション機能の廃止によってトレーダーが意図しないロスカットが多発し、MYFX Marketsの評判が大きく損なわれることになったのです。MYFX Marketsは、最終的にはロスカットでの損失に対して現金での補填を行ったとしています。

過去にクッション機能ありのボーナスを提供していなかった海外FX業者が、方針転換をして途中でキャンペーンを始めるとトラブルになりやすいのではないかと思われます。Traders Trustの運営スタッフの質は以前は高く評価されていましたが、今回の件で日本市場に詳しいスタッフが十分に確保されているのかにも疑問が生じます。

Traders Trustの評判に悪影響

今回の出金拒否騒動が起きたことで、Traders Trust(トレーダーズトラスト)の評判に悪影響が及んでいます。

Traders Trustはもともとそれほど知名度の高い海外FX業者ではありません。そのため、X(旧Twitter)を利用している海外FXユーザーの間で言及される回数そのものは多くはないです。

しかし、海外FX業者の利益取り消しの理由として一般的な「ボーナスアービトラージ」以外が原因で利益の取り消しが行われているようです。その結果、「信頼していたけどもう使わない」「オワコン化」「GEMFOREXのようになる」など他の海外FX業者の出金拒否騒動のときよりも評判の悪化が大きいようです。

Traders Trustは大口入金者向けの口座タイプの取引条件が良かったこともあり、これまで海外FX業者に慣れた人からは評価されていました。したがって今回のイメージ悪化は深刻なものになる可能性があります。


Date

作成日

2024.02.07

Update

最終更新

2024.06.12

明石菜摘

海外FX歴5年。海外FX20社以上のアカウントを保有し、実際にサービスを利用して執筆を行う。長期トレードがメインで、スワップの有利なブローカーを愛用している。仮想通貨・原油等のCFD取引や各ブローカーのボーナスの仕組みにも詳しい。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル