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仮想通貨ALTの将来性は?AltLayerの仕組みや評判を解説

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update 2024.02.29 14:38
仮想通貨ALTの将来性は?AltLayerの仕組みや評判を解説

update 2024.02.29 14:38

仮想通貨(暗号資産)ALTは、AltLayer(オルトレイヤー)の独自トークンです。AltLayerは分散型のオープンプロトコルで、既存のロールアップを強化するリステークロールアップという技術を備えています。

2024年1月17日には、大手取引所Binance(バイナンス)がローンチプールでのALTの取り扱いを発表しました。

当記事では、仮想通貨ALTの評判や将来性、使い道などについて解説します。

仮想通貨ALTがBinanceローンチプールに登場

ALTのローンチプール

画像引用:Binance公式X

2024年1月17日、大手海外取引所のBinance(バイナンス)は、ローンチプールでの仮想通貨(暗号資産)ALTの取り扱いを発表しました。

Binanceのローンチプールとは、指定の仮想通貨を預けると特定のトークンをもらえるイベントで、ALTのローンチプールの条件は以下の通りです。

  • 期間(日本時間):2024年1月19日午前9時から6日間
  • ステーキング可能銘柄:BNB、FDUSD
  • トークンの最大供給量:100億ALT
  • ローンチプールでの配布量:5億ALT(総供給量の5%)

なお、Binanceへの上場日時は2024年1月25日午後7時で、取引可能な通貨ペアは以下の通りです。

  • ALT/BTC
  • ALT/USDT
  • ALT/BNB
  • ALT/FDUSD
  • ALT/TRY

仮想通貨ALTとは

AltLayer公式サイト

画像引用:AltLayer

仮想通貨(暗号資産)ALTは、AltLayerの独自トークンです。AltLayerは、オプティミスティックロールアップとZKロールアップの機能を強化する分散型プロトコルです。

point ロールアップとは

ロールアップは、トランザクションの処理速度と効率性を向上させる仕組みです。代表的なものとして、オプティミスティックロールアップとZKロールアップの2種類が存在します。

AltLayerは、主に「Restaked Rollups」と「Rollups-as-a-Service」という2つの技術によって構成されています。

Restaked Rollups

Restaked Rollups(リステークロールアップ)は、ロールアップ技術を強化するために開発されました。EigenLayerの技術を採用しており、以下の特徴があります。

既存のロールアップの強化

リステークロールアップは既存のロールアップに対して追加機能を提供します。既存のロールアップの例は以下の通りです。

  • OP Stack
  • Arbitrum Orbit
  • ZKStack
  • Polygon CDK

セキュリティ、分散化、相互運用性の向上

機能追加により、元のロールアップのセキュリティと分散性が強化され、異なるブロックチェーンシステム間での相互運用性も向上します。

Actively Validated Services(AVS)

リステークロールアップは、Actively Validated Services(AVS:アクティブ検証サービス)という3つのサービスのセットとして提供されています。

  • ロールアップの状態の正確性検証
  • 迅速なファイナリティ
  • 分散型シーケンシング
point ファイナリティとは

ファイナリティとは、ブロックチェーンにおいてトランザクションが最終的かつ不可逆的に確定された状態を指します。一度ファイナリティが達成されると、そのトランザクションはネットワーク上で変更や取り消しができなくなります。

point シーケンシングとは

シーケンシングとは、ブロックチェーンにおいてトランザクションの順序を決定し、記録するプロセスです。トランザクションがブロックチェーンに記録される際に、一貫性と整合性を保証する重要な役割を果たします。

上記のサービスは、それぞれ以下の仕組みを通じて提供されます。

  • VITAL(ロールアップの状態検証のためのAVS)
  • MACH(ファイナリティのためのAVS)
  • SQUAD(シーケンシングのためのAVS)

Rollups-as-a-Service(RaaS)

Rollups-as-a-Service(RaaS)は、特別なコーディングスキルなしでも簡単にロールアップを作成・管理できるサービスです。プログラミング経験がほとんどない人でも、カスタマイズ済みロールアップを立ち上げ可能です。

RaaSはマルチチェーンおよびマルチバーチャルマシン環境に対応しており、EVM(イーサリアム仮想マシン)やWASM(WebAssembly)などの異なる技術をサポートしています。

point EVM

EVMはEthereum Virtual Machineの略称で、日本語でイーサリアム仮想マシンと訳します。この技術を使って、スマートコントラクトの実行や管理が可能になります。

point WASM(WebAssembly)とは

WebAssembly(WASM)は、Webブラウザ上で高速に動作するバイナリコードの仕様を指す言葉です。通常のWebプログラムより速く動き、複雑なゲームやアプリもスムーズに動かせます。

さらに、以下のロールアップサービスやモジュラーサービスをサポートしています。

  • OP Stack、Arbitrum Orbit、Polygon zkEVM、ZKSyncのZKStack、Starkwareなどの異なるロールアップソフトウェア開発キット
  • EspressoやRadiusなどの共有シーケンシングサービス
  • Celestia、EigenLayer、Availなどのデータ可用性レイヤー

仮想通貨ALTの価格チャート

仮想通貨ALTの価格チャート
仮想通貨ALTの価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

当記事執筆現在(2024年1月26日)、仮想通貨(暗号資産)ALTの価格は約46円を記録しています。取引所への上場直後、価格は乱高下し、40円前半の価格まで下落するタイミングはあったものの、その後は約51円までの上昇を見せました。現在、値動きは一旦の落ち着きを見せている状況です。

SNS上での評判

2024年1月17日、仮想通貨(暗号資産)ALTのエアドロップ情報が発表され、SNS上で盛り上がりを見せています。

AltLayerの公式ブログによると、以下のいずれかの条件を満たす場合にエアドロップの対象になります。

  • AltLayer OG Badge NFTの保有者
  • Oh Ottie!NFTの保有者
  • アルティテュードキャンペーンの参加者
  • EigenLayerのリステーカー
  • Celestiaのステーカー

ただし、一部地域の居住者はエアドロップの対象外で、スナップショットは2024年1月17日に取得済みです。

仮想通貨ALTの将来性

仮想通貨(暗号資産)ALTの将来性について、資金調達の状況や関連プロジェクトなどを踏まえて考察します。

大手VCから資金調達に成功

AltLayerは、過去に大型の資金調達を成功させています。

2022年7月には、Polychain Capital、Jump Crypto、Breyer Capitalが主導したシードラウンドにて、当時の価格で約10億円(720万ドル)の調達に成功したことが発表されました。

このラウンドにはポルカドット創設者のギャビン・ウッド氏や、元コインベースCTO・元a16zゼネラルパートナーのバラジ・スリニヴァサン氏なども参加しており、注目度が高いラウンドだったことが伺えます。

すでに複数の利用事例がある

AltLayerのサービスはすでに複数のプロジェクトで採用されており、ゲームやDeFi(分散型金融)など多岐にわたります。

AltLayerを利用しているプロジェクトには、以下の例があります。

  • Double Jump Tokyo
  • Cometh
  • Oasys
  • Avive
  • Deri
  • Automata
  • ALLO

日本を拠点に置くブロックチェーンゲーム開発スタジオ「Double Jump Tokyo」や、セガ、スクウェア・エニックス、バンダイナムコなどが参画している「Oasys」のように日本人に馴染み深いプロジェクトも含まれているため、今後の動向は注目しておくと良さそうです。

ALTの配分先と比率

総供給量100億ALTの配分比率と配分先は以下の通りです。

ALTの配分先と比率

画像引用:AltLayer公式X

比率 配分先
5% Binanceローンチプール
15% 開発チーム
18.5% 投資家
5% 戦略アドバイザー
20% プロトコル開発経費
15% エコシステムとコミュニティ
21.5% トレジャリー

仮想通貨ALTの使い道

仮想通貨(暗号資産)ALTはAltLayerのネイティブユーティリティトークンであり、主に以下の4つの使い道があります。

  • 投資や担保資産
  • ガバナンスの投票権
  • オペレーターに対するインセンティブ
  • プロトコルの手数料支払い

投資や担保資産

ALTは、リステークされた資産とともに、AltLayer内での投資や担保資産に使われます。ALTをステークしているネットワーク参加者が不正行為や悪意のある行動を行った場合には、ALTは没収される可能性があります

ガバナンスの投票権

ALTの保有者は、ガバナンスの決定に投票できます。

オペレーターに対するインセンティブ

AltLayerエコシステムのオペレーターは、報酬としてALTを得られます。

プロトコルの手数料支払い

ネットワーク内のサービス利用料をALTで支払います。

仮想通貨ALTの買い方

2024年1月26日現在、仮想通貨(暗号資産)ALTは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるALTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

×

(バイナンス)

(ゲート)

(メクシー)

×

(ビンエックス)

(ビットゲット)

×

(コインイーエックス)

×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ
×

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
×

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBitget(ビットゲット)がおすすめです。

BitgetでALTを購入する方法

Bitgetでは、2つの手順でALTを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、ALTの購入ページ(ALT/USDT)にアクセスします。

なお、Bitgetを利用するには、口座を開設しておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でALTを購入するには、以下のように操作をして「購入:ALT」をクリックします。

ALTの成行注文 ALTの成行注文

番号

項目名

説明

1

「購入」または「売却」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「購入」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売却」を選びます。

2

注文方法

「成行」を選びます。

3

出来高

購入したい数量を入力します。

「購入:ALT」をクリックすると、即座に注文が実行されます。

なお、ALTはUSDTで購入します。そのためUSDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

ロールアップ技術の今後の進展に注目

AltLayerは、スケーラビリティ問題などを解決するロールアップ技術を、さらに強化できるプロトコルです。既存のロールアップサービスを広くサポートしていることから、ブロックチェーン業界への影響も大きなものになる可能性があります。

ロールアップ技術やスケーラビリティ問題を解消する手段に関心がある方は、AltLayerにも注目してみるとよいでしょう。


Date

作成日

2024.01.23

Update

最終更新

2024.02.29

タモ | tamo

Web3ライター

arrow
タモ

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。

【X(Twitter)】
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【note】
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