作成日
:2023.11.21
2024.02.03 20:15
2023年11月14日、ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」の仮想通貨(暗号資産)、TSUGT(ツバサガバナンストークン)がBITPOINTに上場しました。
BITPOINTはSBIグループの仮想通貨取引所です。この度、TSUGTが初めて国内取引所に上場したことで、仮想通貨コミュニティで話題になっています。
この記事では、仮想通貨TSUGTの将来性やキャプテン翼 -RIVALS-の特徴などを解説していきます。
画像引用:キャプテン翼 -RIVALS-
TSUGTは、ブロックチェーンゲームの「キャプテン翼 -RIVALS-」が発行する仮想通貨(暗号資産)で、ポリゴン(MATIC)ブロックチェーン上で発行されました。
TSUGTは、主にゲーム内のキャラクターの育成やゲームメカニクスの強化などに利用されます。
キャプテン翼 -RIVALS-は、言わずと知れたサッカー漫画のパイオニア「キャプテン翼」のブロックチェーンゲームです。
キャプテン翼は、1981年に集英社「週刊少年ジャンプ」にて連載がスタートしました。日本国内での単行本・文庫本累計発行部数は計7000万部を突破しており、世界でも20か国語以上に翻訳され、多くのサッカーファンに親しまれています。
キャプテン翼 -RIVALS-は、そんな大人気漫画に登場するライバル達と対戦しながら、キャラクターNFTの育成・強化を楽しむことをテーマにしています。
画像引用:キャプテン翼 -RIVALS-
キャプテン翼 -RIVALS-はターン制のNFTカードゲームで、パソコンのブラウザやスマートフォンからプレイ可能です。
基本的なルールは、以下の通りです。
PvE(ライバルモード)では、原作に登場するライバルたちと対決して報酬獲得を目指します。報酬には、宝箱(5種類のレアリティ)やPvP参加チケットなどが用意されています。
キャプテン翼 -RIVALS-は、公式アンバサダーとしてアンドレス・イニエスタ選手と長友佑都選手を起用しました。
プロサッカー界で輝かしい実績を残してきた両選手は、キャプテン翼 -RIVALS-を全面的にサポートする姿勢を見せています。
イニエスタ選手は「私を日本に引っ張ってきたのは、『キャプテン翼』の主人公である翼だと言っても間違いではないでしょう」と原作への熱意を語っています。
また長友選手は、「テレビ番組の企画で、キャプテン翼には長友佑都本人役として登場させていただいたことがあり(中略)また携われることを光栄に思います」としました。
キャプテン翼 -RIVALS-は、近日中にスマホアプリ版をリリース予定です。当記事執筆時点(2023年11月21日)時点で事前登録者は5万人に達しており、X(旧Twitter)で注目を集めています。
なかには「仮に5万人居なくても1万人アクティブいるBCGは良い意味でヤバ過ぎるw」との声もありました。
仮想通貨TSUGTの価格は、当記事執筆時点(2023年11月21日)で20円を超えています。6〜7円台でレンジ相場を形成したのち、BITPOINT上場を受けて高騰を続けています。
画像引用:CoinMarketCap
BITPOINTへの上場発表以降も、仮想通貨TSUGTの価格はしばらく上昇を見せました。2023年11月26日には、過去最高値(ATH)となる約36円を記録しています。
ATHは「All Time High」の略語で、過去最高値を指す言葉です。投資の世界で広く使われ、特に成長著しい仮想通貨市場でよく目にします。
画像引用:CoinMarketCap
しかし、11月28日以降、TSUGTの価格は大きく下落している状況です。12月4日には、最高値から60%以上もの下落となる、約13円までの暴落を見せました。短期間で急激な価格上昇を見せたため、含み益が出たユーザーによる利確売りなどが暴落の原因となった可能性があります。
当記事執筆現在(2023年12月6日)では、そこから少し反発を見せ、15円付近を推移しています。
仮想通貨TSUGTの将来性に関しては、以下の点が挙げられます。
キャプテン翼 -RIVALS-の開発は、Web3ゲーム関連会社のMint TownおよびBLOCKSMITH&Co.が行っています。
2023年7月、Mint Townはジャフコグループなどから10億円を資金調達しました。また、同年11月、BLOCKSMITH&Co.はSBIグループなどから資金調達しています。同社は、Web3関連企業としては異例の株式上場を目指している模様です。
画像引用:キャプテン翼 -RIVALS-
さらに、ベンチャーキャピタルのAnimoca Brandsや、ブロックチェーンゲームギルドのYield Guild Gamesも投資家として名を連ねています。
AnimocaとYGGはWeb3ゲーム業界の代表的な存在で、キャプテン翼 -RIVALS-には力強いバックがついていることがわかります。
キャプテン翼 -RIVALS-を開発するBLOCKSMITHは、モバイルオンラインゲームを配信するKLab株式会社の子会社として設立されました。
Klabはこれまで「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」「BLEACH Brave Souls」などの人気タイトルをリリースしており、豊富な開発実績を持っています。
画像引用:キャプテン翼 -RIVALS- X公式アカウント
キャプテン翼 -RIVALS-は近日中にスマホアプリ版をリリース予定です。2023年11月16日の公式発表によると、事前登録者はすでに5万人を達成しました。
当記事執筆時点(2023年11月21日)で、キャプテン翼 -RIVALS-は招待制のシステムで、事前にNFTを購入しなければプレイできません。
今後はFree-to-Playモードにて、無料で遊べるようになる予定です。さらに、クレジットカード決済の導入も予定しており、ますます盛り上がりを見せそうです。
2023年11月21日時点で、仮想通貨TSUGTの時価総額はおよそ42億円、FDV(完全希薄化後時価総額)はおよそ235億円です。総供給量のうち、現在市場に出回っている割合は18%程度です。
TSUGTのトークン配分比率はコミュニティが40%を占めており、ゲームプレイヤーへのインセンティブを重視しているようです。
画像引用:キャプテン翼 -RIVALS- ホワイトペーパー
なお、チームやアドバイザーに配布されるトークンは、発行後1年間ロックアップされます。その後、2年かけて徐々にロック解除される予定です。
項目 | 数量(単位:億枚) | 割合(%) |
---|---|---|
開発チーム(*1) | 1.5 | 15 |
アドバイザー(*1) | 0.2 | 2 |
大口投資家(*1) | 2.0 | 20 |
コミュニティ | 4.0 | 40 |
マーケティング | 0.5 | 5 |
プロジェクト費用 | 1.8 | 18 |
合計 | 10.0 | 100 |
(*1)ロックアップ期間12か月、べスティング24か月
ロックアップとは、仮想通貨配布後、市場で売却できない期間を指します。その後、一定のルールに従って徐々に売却可能になります。徐々に売却可能にする条件をべスティングといいます。
ゲーム内で獲得できる仮想通貨TSUGTには、以下の使い道があります。
TSUGTは、キャプテン翼 -RIVALS-のキャラクターを育成するために使用します。具体的には、以下の通りです。
TSUGTの保有により、様々なホルダー特典を受けられます。例えば、以下の通りです。
ホワイトペーパーによると、TSUGTはガバナンストークンとして位置づけられています。しかし、その機能は特典の付与に限定されており、ゲームの運営そのものへの直接的な関与はできません。
一般的にガバナンストークンとは、DAO(分散型自立組織)やDapp(分散型アプリ)で発行され、保有数量に応じて組織の意思決定に関与できるトークンを指します。
TSUGTはガバナンストークンとされているものの、ユーティリティトークンとして把握するほうが理解しやすいかもしれません。
TSUBASAUTはキャプテン翼 -RIVALS-内で発行されるユーティリティトークンで、以下の用途があります。
TSUGTもゲーム内で使用される一方、ファンミーティングへの参加やホルダー向けNFTがもらえる特典があり、TSUBASAUTよりも用途が広くなっています。
キャプテン翼 -RIVALS-はゲームで仮想通貨を稼げるという特徴があり、これは「Play to Earn」のカテゴリに属します。Play to Earnにはアクシーインフィニティなど著名なゲームがいくつも登場したものの、トークン価格は苦戦を強いられているのが現状です。
画像引用:CoinMarketCap
TSUBASAUTの価格も、他のPlay to Earn銘柄と同様に苦戦しています。CoinMarketCapに登録された時点が最高値で、その後の価格は下落し続けていることがわかります。
比較のために、同期間のビットコインの値動きを確認しますと、下の通りです。ビットコイン価格は全体として右肩上がりで推移しており、TSUBASAUTとは逆の値動きです。
画像引用:CoinMarketCap
キャプテン翼 -RIVALS-の公式サイトでは、稼げる側面を大きく扱わず、ゲーム性やキャプテン翼というキャラクターそのものに焦点を当てています。Play to Earnの過去に学び、改善を試みているのかもしれません。
当サイトが調べた範囲では、Play to Earnで価格が上昇し続けている銘柄を見つけることはできませんでした。今後、キャプテン翼 -RIVALS-が成功を収め、TSUGTやTSUBASAUTの価格が中長期的に上昇するのか、注目です。
キャプテン翼 -RIVALS-の運営チームは、長くゲームを楽しんでもらうために仮想通貨TSUGTの価格維持が大切だと考えています。これを達成するために、ゲーム内では以下の工夫が施されています。
キャプテン翼 -RIVALS-は、2023年9月にPvP対戦モードの「ARENA(アリーナ)」をリリースしました。アリーナは11人の選手で対戦するモードであり、選手NFTに対する需要が高まると予想されます。
選手の育成にはTSUGTが使用されるので、トークンの需要も高まる可能性があります。
画像引用:キャプテン翼 -RIVALS-
キャプテン翼 -RIVALS-では、TSUGTの長期的な価値向上のために以下の状態を目指しています。
「TSUGTの消費 > TSUGTの報酬」
ゲーム内で使われるTSUGTの量が、報酬として配布される量を上回るようにし、トークンが供給過多にならないようにバランス調整します。
その一方、ユーザーへの報酬はアイテムの形式で増やします。ユーザーは入手したアイテムを売買することで、リターンを得ることが可能です。
画像引用:キャプテン翼 -RIVALS- ホワイトペーパー
開発チームは、キャプテン翼 -RIVALS-で利用されたTSUGTを、積極的にバーン(焼却)するとしています。
TSUGTがゲーム内のキャラクター育成などに利用されるたびに、マーケットに流通する総量が減少し、希少性が向上していきます。
バーンとは、仮想通貨を永久に使えなくする行為を指し、仮想通貨を特定のウォレットに送ることで実行できます。そして、そのウォレットの秘密鍵は開発者を含めて誰も知りません。すなわち、送金したら最後、その中の仮想通貨は二度と使えなくなるため、あたかも紙幣が焼却(バーン)されたのと同様になります。
キャプテン翼 -RIVALS-は、2023年1月のリリース以降、様々な方面から注目を集めてきたブロックチェーンゲームです。
これまで紆余曲折はあったものの、ガバナンストークンのTSUGTが国内取引所のBITPOINTに上場したことで、今再び勢いを増してきています。
キャプテン翼というトップクラスのIPを使っている点や、イニエスタ選手などをアンバサダーに起用している点が差別化となっています。
今後キャプテン翼 -RIVALS-が、より多くの一般ゲーマー層をブロックチェーンゲームに呼び込んでいくことを期待しましょう。
作成日
:2023.11.21
最終更新
:2024.02.03
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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