作成日
:2023.10.11
2024.06.05 12:00
ユーチューブ(YouTube)は、仮想通貨(暗号資産)の情報収集にも利用できます。様々な仮想通貨関連のユーチューバー(YouTuber)が活動しており、日々動画をアップロードしています。
しかし、中には怪しいユーチューバーも存在します。これらの怪しいユーチューバーは、自身の利益のために、影響力を使って仮想通貨の買い煽りをすることもあります。
当記事では、怪しい仮想通貨関連ユーチューバーの特徴や買い煽りをする理由、買い煽りに乗せられないための対処法などを解説します。
仮想通貨関連のユーチューバーは、インフルエンサーとして有益な情報を提供しています。しかし、中には、怪しいユーチューバーが存在するのも事実です。
怪しいユーチューバーの特徴としては、次のようなものが挙げられます。
真っ当な仮想通貨関連のユーチューバーは、本名や経歴、所属企業などを公開している場合が多いです。
一方、怪しいユーチューバーは、身元を公開しない傾向にあります。「プロのトレーダー」や「投資家」を名乗るケースもありますが、詳しい情報は伏せられがちです。
また、怪しいユーチューバーは、顔出しをしていなかったり、顔出しをしていてもマスクをしていたりします。
「身元を公開していない=怪しいユーチューバー」と断定できるわけではありませんが、特徴のひとつとして挙げられます。
怪しいユーチューバーは、ユーザーを自身のLINEグループへ積極的に誘導してきます。そのLINEグループは、ただ単に情報共有の場所となっている場合もありますが、詐欺の導線となっている可能性もあります。
怪しいユーチューバーは、「〇〇億円稼いだ」との謳い文句で、稼いだ額をアピールしがちです。
仮想通貨は、数千倍、数万倍の値上がりの可能性があるので、嘘ではないかもしれませんが、その人の投資成績を確かめる術はありません。
稼いだ額を公開するユーチューバー全員が怪しいと断定できないまでも、判断材料のひとつとなります。
仮想通貨投資にリスクはつきものです。仮想通貨毎に固有のリスクが存在するので、投資するにあたって、理解する必要があります。
怪しいユーチューバーは、ポジティブな面ばかりに触れて、買い煽りをする傾向があります。リスクをきちんと解説していなければ、疑う余地があります。
中には、ラグプル狙いが疑われる怪しいプロジェクトを推しているユーチューバーも存在します。
ラグプルは、英語でRug Pullと書きます。日本語では出口詐欺と訳されます。開発チームが資金を集めた後にプロジェクトを放棄したり、資金を持ち逃げしたりする行為です。仮想通貨市場では、Play to EarnやDeFi(分散型金融)、NFTなどの分野で度々発生しています。
例えば、エコシステムに持続性がなさそうなPlay to Earnや、異常なほど高額なステーキングプロトコルなどが該当します。
Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しています。
怪しいユーチューバーは、仮想通貨を買い煽り、何らかの利益を得ています。買い煽りする理由としては、主に以下が考えられます。
買い煽りをする理由のひとつは、仮想通貨を宣伝するステマです。
ステマは、ステルスマーケティングの略称で、消費者に気づかれないように宣伝する手法です。インフルエンサーのSNSなどを活用し、商品やサービスの宣伝を仕掛けます。ステマは、仮想通貨市場でも発生しています。
ある程度の登録者がいるユーチューバーであれば、仮想通貨プロジェクトからステマの依頼がくる可能性があります。仮想通貨を紹介すると、ユーチューバーは報酬を手にします。
影響力があれば、仮想通貨価格に影響を及ぼせます。特に小規模な草コインは、インフルエンサーの買い煽りで大きく値上がりする可能性があります。
草コインとは、主要な仮想通貨を除いた仮想通貨全般を指します。特徴としては、「知名度が低い」「時価総額が小さい」「上場している取引所が少ない(または存在しない)」などが挙げられます。価格が大きく変動する可能性があることから、草コインへの投資はハイリスク・ハイリターンだといえるでしょう。
ポジションを持っている状態で、ユーチューブを通じて買い煽れば、視聴者が自分より高値で仮想通貨を買い、有利に売り抜けられます。
トークンセールとは、新規発行の仮想通貨を上場前に売り出すイベントです。仮想通貨を割安に購入できるので、期待のプロジェクトには応募が殺到し、抽選となることが多々あります。
トークンセールの中には、紹介者ボーナスが用意されているものもあります。紹介者ボーナスを獲得すれば、より多くの仮想通貨を購入できるようになったり、当選確率が上昇したりします。
ユーチューバーは、紹介者ボーナスを獲得するために、自身の影響力を行使して、トークンセールへの参加を促すことがあります。これもユーチューバーによる買い煽りのひとつです。
買い煽りに乗らないための対処法としては、以下3つが考えられます。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を始めとする主要な仮想通貨に絞って投資すれば、不本意な買い煽りに乗せられる心配はありません。
特に情報収集する自信がない場合、よくわからない新規銘柄に手を出さないのは有効です。少なくとも、ラグプルなどの詐欺に遭う可能性は大きく下がります。
仮想通貨の買い煽りは、ユーチューブやSNS上で発生しています。
SNSからの情報を遮断すれば、インフルエンサーによる買い煽りに惑わされることはありません。仮想通貨投資では、DYOR(自分で調査)が鉄則なので、公開情報などから情報収集を心がけると良いでしょう。
DYOR(Do Your Own Research)は、「投資する際は自身で調べるべきだ」という意味です。特に仮想通貨の世界では詐欺が横行しているため、自分自身でプロジェクトの内容や将来性、リスクを調べることが重要です。投資のリスクに晒されるのは自分自身です。他人から勧められた話に乗って、よく理解しないまま投資するのは非常に危険です。
信頼できる情報源があれば、それを参考にするという選択肢もあります。
例えば、一般的なインフルエンサーではなく、アナリストやジャーナリスト、ブロックチェーンエンジニアなど、業界に携わるインフルエンサーを情報源として参照する手もあります。
また、ユーチューバーの中にも、信頼できる情報を発信している者は、少なからず存在するので、それを参考にするのも良いかもしれません。
ユーチューブ上では、仮想通貨に関連する動画が溢れています。真っ当な動画もありますが、明らかに買い煽りを目的とした動画も少なくありません。
このような動画から身を守るためには、興味があっても、安易に情報に飛びつかないことが重要です。仮想通貨関連の情報は、様々な情報ソースを使って、多角的に分析するのがおすすめです。
作成日
:2023.10.11
最終更新
:2024.06.05
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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