INXトークンの将来性は？SEC承認のセキュリティトークンプラットフォームINXを解説

INXはSEC（米証券取引委員会）に承認されたセキュリティトークンプラットフォームであり、INXトークンはINXのセキュリティトークンです。INXではセキュリティトークンと一般的な仮想通貨（暗号資産）の両方が取引可能で、INX.Oneを軸に全世界でサービスを展開しています。

大手取引所BinanceがSECに提訴され、セキュリティトークンに注目が集まっています。INXとはどのような存在でしょうか。

当記事では、INXトークンの将来性やメリットに加え、INXの使い方や特徴などを解説します。

INXトークンはINXが発行するセキュリティトークンで、イーサリアム（ETH）を基盤としています。

画像引用：INX

INXトークンは、SEC（米証券取引委員会）に認められたセキュリティトークンです。STO（セキュリティ・トークン・オファリング）を通じて販売され、INXトークン保有者に将来的に配当が分配される見込みです。

INXのプロジェクトチームには、米証券取引所ナスダックや大手証券ブローカーなどでキャリアを積んだ人物が参画しています。金融業界や規制当局との繋がりが強く、磐石な運営体制を築いています。

INXトークンは、INXプラットフォーム「INX.One」で取引できます。

画像引用：INX.One

大手取引所BinanceとSECの関係が話題になるにつれて、セキュリティトークンに注目が集まり始めています。Twitter（ツイッター）上での投稿も見られ、INXは許認可を得ており信頼できるとの評価です。

INXトークンの将来性は、INXのエコシステムが拡大するかどうかにかかっています。直近では以下の動きが見られます。

2023年4月、INXは、Greenbriar Capital Corpの株式をセキュリティトークンとしてリリースすると発表しました。

画像引用：Greenbriar Capital Corp

INXはポリゴン（MATIC）とアバランチ（AVAX）のブロックチェーンを統合し、両ブロックチェーン上のセキュリティトークンに対応しました。

ポリゴンとアバランチは、イーサリアム（ETH）と比較して高性能で取引手数料も安いのが特徴です。統合によりINXのエコシステムが拡大しただけでなく、実用性も高まったと考えられます。

INXの開発チーム代表がYouTube（ユーチューブ）チャンネル「Altcoin Daily」のインタビューに出演し、2023年のロードマップについて語っています。

INXはセキュリティトークンの取り扱いを強化する方針で、より効率的なSTOの仕組みを確立する予定です。

INXは、統合的なサービスを提供しています。

画像引用：INX.One

STOで公開されるセキュリティトークンに投資できます。すなわち、一次流通市場でセキュリティトークンを購入可能です。

INXでは、セキュリティトークンと一般的な仮想通貨の両方を取引できます。一般的な仮想通貨は、ETH、BTC、AVAX、MATICなどが取引できます。

INXトークン保有者には、INXエコシステム内で以下のメリットがあります。

INXトークン保有者には、配当金が分配されます。

SECに提出された目論見書では、「営業活動によるINX社の累積純キャッシュフローの40% を比例配分で受け取る権利」があるとされています。配当金は毎年3月31日に算出され、4月30日までに支払われます。

INXの利用が活発になり利益が出れば、INXトークン保有量に応じて配当金が分配されます。ただし、当記事執筆時点でINXは赤字であり、2023年第1四半期のキャッシュフローはマイナスです。配当金の分配は実現していません。

INXトークン保有者は取引手数料が割引され、割引率は保有量によって変動します。

INX.Oneはセキュリティトークンプラットフォームです。証券を取り扱っていますが、従来の証券取引所とは明確な違いがあります。

ニューヨーク証券取引所など従来の証券取引所は、立会時間が決まっています。しかし、INXでは、24時間365日取引ができます。ブロックチェーンが稼働している限り、セキュリティトークンや仮想通貨が取引可能です。

セキュリティトークンは、プログラム可能なトークンです。スマートコントラクトを通じて、保有者の権利や特典などを柔軟に設計できます。

例えば、INXトークンは、配当を受け取る権利に加え、手数料割引などユーティリティトークンとしての機能を持っています。セキュリティートークンは活用の範囲を広げやすいのが強みだといえるでしょう。

各企業はSTOを通じた資金調達が可能です。証券取引所におけるIPO（イニシャル・パブリック・オファリング）と比較して、仮想通貨市場の投資家から公募できる点が特徴的です。

INXはSECの認可を受けたプラットフォームですので、口座開設時に顧客確認（KYC）のプロセスが必要です。以下の手順で口座を開設します。

Most recent job titleについて、特に肩書がない場合は no title とします。

Most recent type of business (industry)の選択肢は以下の通りです。

Most recent employer (company) nameには、会社名を入力します。

Investment Objectiveの選択肢は以下の通りです。

INXではメタマスクを使用します。管理画面からメタマスクを接続して、自身のINXの口座に仮想通貨を入金します。

INXトークンの価格は右肩下がりですが、今後のSTO次第で盛り返す可能性があります。現時点では、セキュリティトークンの取扱い数やSTOの実施数が少ないので、件数の増加に期待です。