作成日
:2023.04.28
2023.06.02 17:20
GEMFOREXは、サービスを2023年5月31日時点で一時停止すると発表しました。本記事の内容が、上記の決定より前の情報となる点につきまして、ご承知おきのほどお願いいたします。
2023年4月27日、GEMFOREX(ゲムフォレックス)の公式Twitter(ツイッター)アカウントが、削除されていることが分かりました。これを受けてTwitterでは、「GEMFOREX」がトレンド入りしています。
昨年末からGEMFOREXでは出金遅延が起こっておりました。これをふまえて、「運営は逃げたか」といった憶測や不満の声が飛び交いました。
その後GEMFOREXは、一部(LP審査中)ユーザーの出金遅延を解決するために、自社の立て替えで出金を進める方針を発表するも、慎重な姿勢を崩さないユーザーが多数派という状況です。
GEMFOREXは5月15日、出金遅延につながった要因として、決済代行会社による50億円の持ち逃げと、別の決済代行会社による10億円の未払いが発生していたことも公表しました。
2023年4月27日、Twitter(ツイッター)からGEMFOREX(ゲムフォレックス)のアカウントが消えました。
画像引用:Twitter(@FX_GEMFOREX_)
GEMFOREXは豪華なボーナスキャンペーンやEA無料使い放題サービスなどで知られるブローカーです。
魅力的なサービスで人気を集める一方、ネガティブな評判もあります。それらは主に、2022年終盤から発生していた出金遅延に由来します。
今回のTwitterアカウントが消えた一件は、GEMFOREXのマイナスの側面を際立たせる形となり、GEMFOREXやその他の海外FX業者のユーザーに注目されています。
GEMFOREXは2023年5月15日、公式を装った偽のTwitterアカウントが存在すると注意を促しました。
GEMFOREXのTwitterアカウントは、4月27日に削除されて以来、復旧の目途は立っていないとされています。そのため、現状ではGEMFOREX公式の情報を確認できるのは、Webサイトのみです。
アカウント削除に関して、GEMFOREX(ゲムフォレックス)公式はどのように説明しているのでしょうか。
アカウントが削除になった件についてGEMFOREXは、公式ホームページのお知らせにて触れました。アカウント削除の件はメイントピックとして取り上げられておりませんが、以下のように、出金遅延の進捗報告のお知らせ内で補足的に言及されております。
現在、サードパーティへ連絡される方が増えて来ており、その対応に追われお客様へのサポートの遅延、また、分別保管口座凍結、一部の決済代行会社や収納代行会社からの入金が止まり、お客様が入金された金額を当社が受け取れない状態でお客様にサービスを提供している状況になっております。
(中略)
昨日、皆様への情報発信の場としておりましたTwitterのアカウントも削除となってしまいました。今後については未定となります。
『GEMFOREXのお知らせ』 - より引用
上記を確認する限りでは、Twitterアカウント削除と出金遅延騒動の因果関係は不明です。また、GEMFOREX側が自主的に削除したのか、Twitter社からの規制で削除になったのかも分かりません。
ただし説明の文脈を踏まえると、出金遅延騒動が間接的に影響したと考えることもできます。
GEMFOREXのTwitterアカウントが突如削除されたことについて、コンタクトセンターに問い合わせた人がいました。その結果、以下の回答が得られたようです。
上記の回答は、直接的に削除になった経緯や原因には答えていません。しかし、サポートまで沈黙しているわけではないようです。
今回の騒動の前後で、ホームページ上の出金に関する説明が変更になっているとの情報があります。
以前は、「LP審査が完了していないユーザーの出金について、GEMFOREXが立て替えることで少しずつ出金を進めている」という趣旨の文言があったようです。
その文言は今回の騒動後、「LP審査が終了した方の金額分は出金を進めている」といった内容になっていたとのことです。
FXにおけるLP(リクイディティ・プロバイダー)は、それぞれのFX会社がリスクヘッジのためにカバー取引を行う銀行などの金融機関です。またFX会社は、カバー先であるリクイディティ・プロバイダーから提示された為替レートを基に、顧客にレートを提示しています。
今回の文言変更により、LP審査が未完了のユーザーの出金は進めない方針に変更された、とも考えられます。
ただし5月1日、GEMFOREXはLP審査中のユーザーにも自社の立て替えによる出金を開始すると発表しました。立て替えでの出金は5月8日の週から、週に1回のペースで行われる予定です。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)のアカウントが消えたことを受け、Twitter(ツイッター)ではさまざまな声が入り乱れています。
ムトウ氏についてはTwitter上でいろいろな憶測が飛び交っています。なお、ムトウ氏とは、GEMFOREXの公式Twitterを運用していた人物です。
どれも憶測の域は出ませんが、以下のような意見が見られました。
出金遅延窓口とは、サードパーティへ連絡したユーザーや法的対処を行ったユーザーなど、GEMFOREXからすると不都合なユーザーへの対応窓口です。
この出金遅延窓口の担当者はムトウ氏であるとの噂があります。そして、「設置が知られたムトウ氏は立場をなくしたのだろう」との意見を述べる人もいます。
分割出金とは、一括ではなく分割で出金することを指しています。GEMFOREXに一括出金に対応できる資金がないからか、ムトウ氏らが一部ユーザーに対して、分割での出金を交渉していたとの噂があります。
上記はあくまで噂ですが、ムトウ氏が何らかの行動を取り、その後沈黙している可能性もあるでしょう。
「急な削除は不安を煽るだけ」と、予告なしのアカウント削除を疑問視する声がありました。サーバーメンテナンスやゴールデンウィークによるサービス制限を控えているだけに、不透明性と不安を訴える投稿も目立ちました。
また前触れなくアカウントが消えたことで、以下のように様々な憶測が飛び交いました。
GEMFOREXから未だに出金できていない、と不満をつづった投稿も見られます。
「出金対応してもらえた」とのツイートも一部存在します。しかし、「数か月間出金してもらえない」「問い合わせても納得できる返答がない」など、ネガティブな投稿に注目が集まっているようです。
GEMFOREXは100%入金ボーナスなど、豪華なボーナスキャンペーンを行っています。しかし、出金遅延は解消されていません。
この状況をふまえ、「出金できないのに、新規入金を促して何のつもりか」という厳しい意見も複数見られます。
また真偽不明ですが、「入金ボーナスがあった日は出金できた」との投稿がありました。これが本当なら、GEMFOREXは入金ボーナスで資金回収し、その資金を遅延している出金に充てている可能性もあると考えられます。
「入金ボーナスがあるなら、また入金したい」というツイートもありますが、現状は様子見が無難でしょう。
GEMFOREXのアカウントが消えたことや、出金遅延が生じていることを理由として、「海外FX業者はどこも危険である」と主張する人もいます。
たしかに、出金トラブルが噂される海外FX業者は、GEMFOREXだけではありません。例えば、HASTFOREX(ハストフォレックス)という海外FX業者は、複数の出金トラブルを引き起こし、運営者の逃亡が噂される事態となっています。
しかし、評判の良い海外FX業者が存在していることも事実です。「XMではちゃんと出金された」など、他の海外FX業者は問題ないとの意見もあります。
国内業者にするか海外業者にするか、また具体的にどの業者を選ぶのかは、自身のスタイルを考慮しつつリサーチを行い、その上で選ぶことの重要性を改めて意識したいですね。
4月28日現在、Twitter(ツイッター)アカウントは消えたままです。しかし、公式ホームページは閉鎖されておらず、MT5やMT4への利用も制限されていないようです。
ただし、公式ページで案内されているように、以下の時間にはメンテナンスが予定されており、MT4とMT5への接続が不可となります。また資金移動や出金もできません。
メンテナンス予定時間
2023年4月29日(土) 19:00 ~4月30日(日)00:00(日本時間)
※状況により、予定時間を超過する事も考えられますので、予めご了承ください。
『GEMFOREXのお知らせ』 - より引用
また、ゴールデンウィークで一部金融機関が休業になるため、4月29日(土)~5月7日(日)までの間は入出金に制限がかかります。詳細は以下の通りです。
入金 | 4/28日(金)15時以降の入金反映は、5月8日(月)9時以降になる可能性あり |
---|---|
出金 | 5月8日(月)9時以降に順次、LP審査が完了している出金の手続きを開始(*1) |
(*1)5月8日の週からLP審査中のユーザーにも週に1回のペースで出金を進める予定
上記のように利用制限がかかる日程がある点には、留意する必要があります。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)の出金遅延は、今回のアカウント削除の騒動以外でも、度々話題に上がってきました。出金遅延とはどのような問題か、振り返ってみましょう。
GEMFOREX公式ページ上にあるお知らせによると、GEMFOREXの出金遅延は2022年12月初旬より発生していました。原因は以下のように説明されています。
年々、第三者名義貸しや当社口座転売、ボーナスを利用した利用規約違反などが急増し、2022年中頃から集団による前述の利用規約違反に歯止めが効かなくなってまいりました。結果、2022年11月後半、当社契約のリクイディティプロバイダーから指導が入り、利用規約ならびにガイドライン違反者への厳格な対応を実施する事になりました。その事により、本件と関係のない一部のお客様にまでご迷惑が及んでしまった形となります。
『GEMFOREXのお知らせ』 - より引用
2023年2月4日の案内では、上記の状況は解消に向かっており、2月中には通常通りにサービス提供ができる予定とされておりました。
しかし、MetaQuotes社やリクイディティプロバイダー、クレジット決済代行会社、銀行収納代行会社、インターネットサーバー会社、インターネットセキュリティ会社など、GEMFOREXの提携先に対して、通報のような形で連絡するユーザーがおり、これによって解消が長引く結果となったと説明されました。
なお4月27日における出金遅延状況は、以下の通りです。
・現在の出金処理完了状況(2023年4月27日現在)
2022年12月分:87%
2023年1月分:84%
2023年2月分:81%
2023年3月分:89%
2023年4月分:77%
※出金処理完了件数÷出金申請数×100で計算
『GEMFOREXのお知らせ』 - より引用
前述の通り、出金遅延に関してGEMFOREXは、進捗状況と今後の対応を定期的に報告してきていました。しかし、なかなか事態は進んでおりません。
これを受け、日本の警察に被害届を出すという動きもあります。
とある海外FX関連サイトはGEMFOREXに関する被害届を出す方針のようです。
そのサイト運営者は被害届の提出に踏み切る前に、GEMFOREX側と交渉を行っていたようです。しかし、納得できる結果には至りませんでした。GEMFOREXのオーナーが実質日本人であるということもあり、被害届提出に舵を切ったとされています。
出金遅延に関して、上記の通り被害届提出の意向を明確にしている団体もあります。しかし、被害届を出すことにはリスクもあります。オーナーが逮捕され、お金が戻ってこなくなるという懸念です。
そのため、被害届は出さずに、このまま運営させて自分に出金処理がされるのを待つというユーザーもいます。
GEMFOREXは5月1日、出金遅延問題を解決すべく、新たな方針を打ち出しました。内容は以下の通りです。
今後につきましては、引き続き、L Pとの審査促進につきまして交渉を進めながら、LP審査中で出金をお待たせしているお客様につきまして、5月8日(予定)の週より弊社立替えの元で週に1回のペースで出金を進めてまいる事になりました。
しかしながら、前述の状況の中でお待たせしている全てのお客様に弊社立替えでの出金となります為、週単位で出金できる金額に限りがございます。
その金額の範囲内でお待たせしているお客様に定額にて出金してまいります。何卒、ご了承下さいませ。
また、せめてものお詫びとしまして、遅延損害金として、ご出金申請頂いた日から完了されるまでの間、年5%の利率にて月末にお財布口座に反映をさせて頂きます。
『GEMFOREXのお知らせ』 - より引用
GEMFOREXの説明によると、現状はトレーダーから入金された資金にアクセスできず、このため出金が滞っている状態とのことです。
この状態を解決に向かわせるため、GEMFOREXは5月8日の週から、LP審査中のユーザーにも自社が立て替えた資金での出金を始める方針です。
出金は週に1回のペースで、GEMFOREXが立て替え可能な範囲で行われる予定です。
GEMFOREXは5月1日、立て替えでの出金への対応だけでなく、5%の出金損害金を支払うことも発表しました。
出金損害金は出金申請日から出金が完了までの間に、5%の年率で発生しているものとして計算され、トレーダーのお財布口座に反映されます。
立て替えでの出金や遅延損害金の付与は、トレーダーにとって安心材料となるでしょう。しかし、多くのユーザーは慎重な姿勢を崩しておりません。「本当に出金できるのか」「損害金は出金できるのか」といった声が見られました。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)のTwitter(ツイッター)アカウントが消えた件に関して、別の要因が影響している可能性もあります。
海外FX業界では近頃、「クレジットカード情報を不正に取得した集団による、犯罪行為が確認されている」との噂が立っています。一部の業界関係者によると、クレジットカードを使ってFX業者を利用し、利益を仮想通貨(暗号資産)のUSDT(テザー)で出金しているとのことです。
GEMFOEREXが上記の犯罪の被害に遭い、その対応に追われている可能性もあります。
GEMFOREXは2023年3月に、eKYCによる本人確認を義務化しました。eKYCによる取り締まり強化は、上記の噂と関係があるかもしれません。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)は充実したサービスやキャンペーンにより、支持を得た海外FX業者の1つです。しかし、出金遅延が発生していたこと、さらに今回のTwitter(アカウント)削除で、疑念が強まる結果となりました。
GEMFOREXは疑念を払えるでしょうか。それとも、不信感はさらに高まるでしょうか。知名度の高いFX業者であるため、今後の動向に注目が集まります。
作成日
:2023.04.28
最終更新
:2023.06.02
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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