作成日
:2023.03.08
2023.05.14 01:14
MTF(マルチタイムフレーム)分析は、裁量トレードをする上で必須といっても過言ではない考え方の1つです。長期・中期・短期3つの時間足の値動きを考慮することで、より精度の高い取引が可能になります。
とはいえ、複数の時間足を常に監視するのは取引初心者の方にとっては大変かと思います。そこでこの記事では、MTF分析に役立つMyforexのインディケーターを画像付きで複数紹介します。気に入ったものがあればぜひ活用してみてください。
ATRバンドインディケーターは、任意の設定期間内におけるATRの数値に移動平均を足し引きし、バンド状のグラフとしてチャートに表示します。価格がATRバンドを跨ぐタイミングを知ることで、利益確定や逆張りエントリーの目安にできます。表示中のチャートと同じ時間足のATRバンドを表示するだけでなく、異なる時間足のATRバンドを表示する設定も可能です。
2023年1月27日のドル円5分足チャートに1時間足のATRバンドを表示しています。この日は方向感に乏しいレンジ相場でだったこともあり、中央の赤いバンドの内側で価格が推移していました。
1時間足のバンドも平行であることから、ボラティリティも一定であることがわかります。このようなレンジ相場では、バンドを利用して逆張りするトレードが有効です。
2023年1月12日のドル円5分足チャートに、1時間足のATRバンドを表示しています。この日は一日を通じて明確な下降トレンドが発生していました。またバンドが右下に傾いていることから、ボラティリティが拡大傾向であり、かつバンドの下側を往復するような値動きになっています。
このようなトレンドが発生している相場では、バンドを利用してトレンド方向に押し目買い・戻り売りを狙うと良いでしょう。
マルチタイムフレームトレンド分析インディケーターは、異なる時間足・銘柄のテクニカル指標を、1つのチャート上に最大7つまで表示できるインディケーターです。
ストキャスティクス、MACDをはじめとする最大7つの時間足や銘柄の異なるトレンド指標を一目で確認することができます。また、それぞれのテクニカル指標の上昇・下降は指のマークで表示されるため、相場の全体的なトレンドの把握にも役立ちます。
2023年2月10日のドル円1時間足チャートにインディケーターを適用しています。インディケーターの指のマークをみると、上位足では上昇トレンド、下位足では下降トレンドが優勢であることがひと目でわかります。
現在表示している時間足にかかわらず、複数の時間足の情報を網羅的に把握できるので、相場全体の方向感を確認できます。また個別に複数のインディケーターを表示する必要がないため、チャートが見やすいのも利点です。
ライン転記インディケーターは、チャートに描画したトレンドライン等のオブジェクトを、異なる時間足のチャートに自動でコピーして表示できます。短期足で上位足のトレンドラインなどを確認でき、マルチタイムフレーム分析を行う際に役立ちます。
2023年1月5日〜6日のドル円1時間足チャートです。ライン転記インディケーターをONにした状態で、上昇トレンドラインを引いてみます。
同じ部分を5分足で拡大してみると、トレンドラインがそのまま表示されていることがわかります。このように長期足で重要なラインを引いてから、短期足でそのラインを利用してエントリーや損切りを行うという使い方が有効です。
またトレンドラインだけでなく、長方形や三角形、ギャン、フィボナッチ等MetaTrader4/MetaTrader5に搭載されている様々なオブジェクトをコピー可能です。様々なオブジェクトをコピーすることで、あらゆる相場・取引スタイルに対応できます。
上位足インディケータ(トレンド系)
上位足インディケータ(トレンド系)は、表示している銘柄のチャート上に、チャートの時間足と同じかそれより上位の時間足のテクニカル指標の値を表示できるインディケータです。
上位足インディケーター(トレンド系)は、チャート上に、同じか上位の時間足のトレンド系インディケーターを表示できるインディケーターです。表示できるトレンド系インディケーターは移動平均線・パラボリックSAR・ボリンジャーバンドの3つです。
異なる時間足のテクニカル指標を1つのチャートで確認できるため、長期のテクニカル指標を見て相場観を把握してから、短期のトレードするという使い方ができます。
2023年1月12日のドル円5分足チャートに、1時間足の移動平均線(期間20)を赤色、4時間足の移動平均線(期間20)を黄色で表示しています。このように上位足の移動平均線を下位足に表示することで、相場の方向感やトレンドの強さを正確に測れます。
2023年1月20日のドル円5分足チャートです。このチャートでは、4時間足の移動平均線(黄色)がトレンドラインとして機能しており、上位足のインディケーターを基準としてエントリーをするトレードが有効です。
2023年1月27日のドル円5分足チャートです。上位足の移動平均線に方向感がなく、移動平均線と価格がもつれ合っています。このようなトレンドに乏しく、値動きの少ないレンジ相場では、高値安値付近での逆張りが有効です。
上位足インディケーター(オシレーター系)は、チャート上に、同じかそれより上位の時間足のオシレーター系インディケーターを表示できるインディケーターです。表示できるオシレーター系インディケーターはMACD・RSI・ストキャスティクスの3つです。
異なる時間足のテクニカル指標を1つのチャートで確認できるため、長期のテクニカル指標を見て相場観を把握してから、短期のトレードするという使い方ができます。
2023年2月1日のドル円5分足チャートです。このチャートでは、上位足である1時間足と現在表示している5分足のRSI(期間14)を表示しています。上位足のオシレーターを見ながらトレードすることで、現在の価格が上位足において買われすぎ・売られすぎのどちらなのかを把握できます。
オシレーターを異なる時間足間で組み合わせることで「上位足と下位足の両方で高値圏になったときに買う」、「上位足で高値圏、下位足で安値圏のときに押し目買いする」といった売買ルールの作成もできます。
作成日
:2023.03.08
最終更新
:2023.05.14
FXトレード歴7年で、海外FX業者の利用経験が豊富。テクニカル分析を用いた短期トレードが得意で、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)を取得。テクニカル分析からFX業者比較まで、FX関連の幅広い記事の執筆を行う。
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