Select Language

MTF分析に役立つMyforexのインディケーター

MTF分析に役立つMyforexのインディケーター

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.02.28 16:40
MTF分析に役立つMyforexのインディケーター

update 2024.02.28 16:40

MTF(マルチタイムフレーム)分析は、裁量トレードにおいて必要不可欠といっても過言ではありません。

MTF分析を行うことで、長期・中期・短期といった複数の時間足の値動きを考慮できます。結果、より精度の高いトレードを実現するのに役立ちます。

本記事ではMTF分析に役立つMyforexのインディケータを画像付きで複数紹介します。気に入ったものがあればぜひ活用してみてください。

マルチタイムフレームATRバンドインディケーター

ATRバンドインディケータは、チャートの変動幅を可視化できるツールです。

任意の設定期間によって、ATRという「平均変動幅」を求め、その値にプラスとマイナスをしたものをチャートの上下にラインで表示します。この線はバンドと呼ばれ、チャートの変動幅が大きいと広がり、小さいと狭くなります。

マルチタイムフレームATRバンドインディケータでは、上位足のATRバンドを表示させることが可能です。価格が上位足のATRバンドを上回るまたは下回るタイミングを利益確定や逆張りエントリーの目安にすることができます。

2023年1月27日のドル円5分足チャートに1時間足のATRバンドを表示してみました。この日は、中央の赤いバンドの内側で価格が推移しており、値動きに方向感がないことがわかります。

ATRバンドインディケーター

さらに、1時間足のバンドも平行であることから、ボラティリティも一定でありレンジ相場であることが想定できます。このようなレンジ相場では、バンド付近での逆張りトレードや、いっそエントリーを控えるという選択ができそうです。

次に、2023年1月12日のドル円5分足チャートに、1時間足のATRバンドを表示してみます。

ATRバンドインディケーター2

バンドの幅が広がっていることから、ボラティリティが拡大傾向であり、かつバンドの下側を往復するような値動きになっています。このことから、下落の勢いが強まっていることが予想できます。

このようなトレンドが発生している相場では、トレンド方向に押し目買い・戻り売りを狙うという戦略が立てられそうです。上位足の方向性を見つつ、短期足でタイミングを計ってエントリーしやすくなるため、デイトレードやスキャルピングでの活躍が期待できるでしょう。

マルチタイムフレームトレンド分析インディケーター

マルチタイムフレームトレンド分析インディケーターは、異なる時間足・銘柄のインディケータの数値を、1つのチャート上に最大7つまで表示できます。

ストキャスティクス、MACDをはじめとする最大7つのインディケータの数値を、異なる銘柄や時間足ごとに一目で確認することができます。また、それぞれのインディケータの上昇・下降は指のマークで表示されるため、相場の全体的なトレンドの把握にも役立ちます。

例として、2023年2月10日のドル円1時間足チャートにインディケータを表示しています。インディケーターの指のマークをみると、上位足では上昇トレンド、下位足では下降トレンドが優勢であることがひと目でわかります。

マルチタイムフレームトレンド分析インディケーター

現在表示している時間足にかかわらず、複数の時間足の情報を網羅的に把握できるので、相場全体の方向感を確認しやすくなります。また個別に複数のインディケータを表示する必要がないため、チャートが見やすいのも利点です。

ライン転記インディケーター

ライン転記インディケータは、チャートに描画したトレンドライン等のオブジェクトを異なる時間足のチャートに自動でコピーして表示できます。短期足で上位足のトレンドラインなどを確認でき、マルチタイムフレーム分析を行う際に役立ちます。

以下は、2023年1月5日〜6日のドル円1時間足チャートです。ライン転記インディケータをONにした状態で、上昇トレンドラインを引いてみます。

ライン転記インディケーター1

同じ部分を5分足で拡大してみると、トレンドラインがそのまま表示されていることがわかります。

ライン転記インディケーター2

短期足の値動きに集中していると、上位足の重要な価格帯を見逃しがちです。しかし、このインディケータを利用して、上位足の高値安値や何度も反応が見られる価格帯に水平線を引いておけば、短期足でこれらを見落としにくくなります。

1つのチャート画面で上位足のオブジェクトを表示できるので、エントリーや決済の参考にしやすく、デイトレやスキャルピングで便利です。

また、トレンドラインや水平線だけでなく、長方形や三角形、ギャン、フィボナッチ等MetaTrader4/MetaTrader5に搭載されている様々なオブジェクトで利用可能です。あらゆる相場・取引スタイルに対応できるでしょう。

上位足インディケーター(トレンド系)

上位足インディケータ(トレンド系)を利用すると、チャート上に、上位の時間足のトレンド系インディケータを表示できます。表示できるトレンド系インディケータは移動平均線・パラボリックSAR・ボリンジャーバンドの3つです。

例えば、異なる時間足の移動平均線を1つのチャートに表示させれば、時間足を切り替えることなく、上位足の移動平均線の位置関係を把握できます。

上位足の移動平均線を表示させた際の使い方の例を紹介します。

以下のチャートでは、2023年1月12日のドル円5分足に、1時間足の移動平均線(期間20)を赤色、4時間足の移動平均線(期間20)を黄色で表示しています。

上位足インディケーター(トレンド系)1

どちらの移動平均線も、右肩下がりで推移していましたが、直近では赤色の1時間足の移動平均線(期間20)が水平になりかけています。

さらに、黄色の4時間足の移動平均線(期間20)と赤色の1時間足の移動平均線(期間20)の乖離も大きくなっているので、この後は一旦戻り目をつける展開になりそうです。

このように上位足の移動平均線を下位足に表示することで、相場の方向感やトレンドの強さを1つのチャートで分析しやすくなります。

次は、2023年1月20日のドル円5分足チャートです。このチャートでは、4時間足の移動平均線(黄色)がサポートラインやレジスタンスラインとして機能していることが確認できます。

上位足インディケーター(トレンド系)2

過信しすぎるのは危険ですが、このように上位足の移動平均線をサポートやレジスタンスとしての目安として活用できそうです。

次は、2023年1月27日のドル円5分足チャートです。上位足の移動平均線に方向感がなく、移動平均線と価格がもつれ合っています。このことから、上位足では、レンジ相場であることが想定できます。

上位足インディケーター(トレンド系)3

このようなトレンドがない相場では、レンジ継続を想定した高値安値付近での逆張りトレードや、エントリーを見送るといった戦略を立てることができます。

上位足インディケーター(オシレーター系)

上位足インディケータ(オシレーター系)は、上位の時間足のオシレーター系インディケータを表示できるインディケータです。表示できるオシレーター系インディケータはMACD・RSI・ストキャスティクスの3つです。

以下は、2023年2月1日のドル円5分足チャートです。このチャートでは、上位足である1時間足と現在表示している5分足のRSI(期間14)を表示しています。

上位足インディケーター(オシレーター系)

オシレーターを異なる時間足間で組み合わせることで、現在の時間足と上位足でのエントリーサインが揃ったタイミングで取引するといった使い方ができます。

例えば、RSIを利用して現在の時間足が買われすぎの状態ならロングを考えます。しかし上位足が売られすぎの状態なら、ロングエントリーは大きなリスクになります。上位足のRSIをチェックすれば、サインが一致しない場合にトレードを見送ることができます。

上位足のオシレーターを表示させることで、短期足のオシレーターだけでトレードするよりも、勝率の向上が期待できます。


Date

作成日

2024.02.28

Update

最終更新

2024.02.28

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4/MT5のローソク足の色は4つのポイントでカッコよくできる!

MT4/MT5は、自分だけのオリジナルデザインにチャートをカスタマイズできます。配色や表示設定を少し変えるだけで、補色やコントラストを意識することで、より視覚的に分かりやすいチャートにすることも可能です。この記事では、誰でも簡単にできるチャートのカスタマイズ方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
update2025.02.12 19:30

MT4/MT5の自動売買をスマホだけでやるって本気?!EA設定はPCに任せよう

「MT4/MT5の自動売買をスマホで完結させたい」と考える方もいるでしょう。スマホだけで自動売買の設定やEAを稼働させることは可能ですが、操作性の低さから現実的ではありません。本記事ではMT4/MT5の自動売買におけるスマホの活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

GEMFOREX問題が大手メディアに掲載、世論を動かせるか注目

複数の大手メディアがGEMFOREX問題を取り上げたことが話題になっています。GEMFOREX騒動の経緯や2億円が未出金のままになっている元ユーザーの体験談などが掲載され、ネット上ではこの件を拡散して、世論を動かして事件化しようとする動きも見られます。
update2025.04.17 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル