作成日
:2022.09.06
2023.12.07 14:15
GeneTrade(ジェネトレード)は、2014年に設立された比較的新しい海外FXブローカーです。2018年より日本でもサービスの提供を開始し、日本語によるサポートも提供しています。GeneTradeでは、2種類のボーナスを提供しています。
2種類と聞くと少なく感じるかもしれませんが、ボーナス付与の条件が単純な上、GeneTradeは当初と比べると大幅にボーナスを拡大してきました。
当記事では、GeneTradeの現時点のボーナスの仕組みや受け取り手順、メリット、そして見逃してしまうとボーナスをすべて失いかねない注意点について紹介します。
GeneTrade(ジェネトレード)には2種類のボーナスがあるということでしたが、両方に共通するルールがあります。まずは共通ルールをチェックしていきましょう。
GeneTradeには1ロットが10万通貨のスタンダード口座と、1ロットが1,000通貨のマイクロ口座がありますが、ボーナスはどちらの口座でも受け取ることができます。もらえるボーナス金額の差もありません。
通貨ペアは「基軸通貨/決済通貨」と表記されますが、「1ロット10万通貨」の「通貨」 とは基軸通貨の数量のことです。例えば「ドル/円」ではドルが基軸通貨ですので、10万通貨は10万ドルということになります。
GeneTradeで獲得できるボーナスは、キャッシュバックではありません。ボーナスは取引口座内限定で自己資金として機能する「ポイント」のようなもので、ボーナス自体を出金することはできません。
たとえばGeneTradeでは新規に口座を開設するだけで1万円分のボーナスが貰えるわけですが、この1万円を出金して現金に替えられるわけではありません。
GeneTradeの口座内でも、自分で入金したお金は「残高」、ボーナスは「クレジット」と表記され区別されています。勘違いしやすいところですので注意しましょう。
ボーナスはGeneTradeが定めた条件に当てはまると消滅してしまいます。その条件とは以下のとおりです。
ボーナスが全額一度に消滅してしまう条件は、「出金依頼」です。これは、実際に出金が行われても行われなくても、「依頼」した時点で条件に当てはまってしまいます。
出金「依頼」だけでボーナスが消滅するという点は、特に気をつけておかなければなりません。2つ目の条件は、トレードによってボーナスで付与された資金を失った場合です。これら2つの条件の内、どちらかに当てはまるとボーナスは消滅します。
GeneTradeのボーナスにはクッション機能があります。クッション機能とは、ボーナスが持つ証拠金としての機能のことです。トレードによって損失が出た場合、まず自分が入金した証拠金が減っていき、この自己資金がゼロになったあと、ボーナスが消費されていきます。
つまり、ボーナスの金額分、証拠金に余裕ができるということで、ボーナスが「クッション」として働いてくれるということになります。
また、ボーナスは証拠金として機能してくれるわけですから、取引可能金額の増加にも役立ってくれます。
GeneTradeで口座を新規開設して1万円を入金した場合、新規口座開設ボーナス1万円と、入金ボーナス7,500円が付与されます。入金した1万円と合計して、27,500円を証拠金とする取引が可能です。
次に、2種類のボーナスをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
GeneTrade(ジェネトレード)では新規口座を開設するだけで1万円分のボーナスを受け取ることができます。
自己資金と1万円を証拠金として利用できます。ただし、口座開設ボーナスが適用されるのはあくまでGeneTradeで開設した1つ目の口座です。2つ目以降の口座には適用されないので留意しておきましょう。
GeneTradeでは、最大10個の口座を開設することができます。最初に開設した口座の有効化が完了すれば、メンバーズエリアから追加口座を開設できるようになります。口座開設ボーナスの対象となるのは、最初に開設した口座です。
新規口座開設の手続きは、基本的にネット上で完結できます。ただし、手順の途中で「口座開設完了した」と勘違いしてしまう方も少なくないので、念のためチェックしておきましょう。大まかな手順は以下のとおりです。
大事なのは最後の手順で、本人確認が完了して初めてボーナスが付与されます。通常、書類提出から48時間以内に本人確認が完了し、その後自動的にボーナス付与となります。
ボーナス自体は出金できないのですが、ボーナスを証拠金にしたトレードで得た「利益」は出金できます。そのため、最初の口座開設ボーナス1万円のみでトレードして、利益の獲得を目指す方も少なくありません。
自己資金は無条件で出金できますが、ボーナスを利用して得た利益を出金するにはいくつか条件があります。
口座開設ボーナス1万円を証拠金として得た利益を出金するには、取引量の条件を満たす必要があります。
例えば、口座開設ボーナスの1万円を証拠金としてトレードした結果、運良く2万円の利益を出せたとしましょう。しかし、利益分の2万円をすぐに出金できるわけではいきません。その2万円を得たトレードの内容がチェックされます。
利益を出金するには、累計2標準ロット以上のトレードをしておかねばなりません。標準ロットとはスタンダード口座のロットです。つまり、トータルで20万通貨を取引する必要があります。
GeneTradeでは、スタンダード口座とマイクロ口座の2種類を提供しています。口座の種類によって、1ロットあたりの契約サイズが異なります。スタンダード口座は1ロット10万通貨、マイクロ口座は1ロット1,000通貨です。
ドル円のトレードであれば20万ドル分、仮に1ドル=130円とすると累計2,600万円分のトレードをしなければ出金できないということです。
GeneTradeの最大レバレッジは1,000倍で、口座開設ボーナスは1万円なので、レバレッジを最大限利用すれば一度に約1,000万円分のトレードができます。ただそれだと、少しの値動きで強制ロスカットになってしまう可能性も高いので現実的ではありません。
GeneTradeは最小注文数が0.01ロットですので、スタンダード口座であれば、最小で1,000通貨から注文を出すことができます。1,000通貨だと200回のトレード、1万通貨だと20回のトレードで出金条件の20万通貨以上を達成できます。
株などの現物取引では、投資金額と購入金額がイコールなので、株価が暴落したとしても損失額を把握しやすく、また株価が0円になってしまう可能性は限りなく低いです。その一方、FXでレバレッジをかけた取引をしている場合は、取引に慣れないと損失額が分かりづらく、また証拠金維持率が一定の水準を下回るとロスカットが執行されます。そのため、証拠金維持率を把握しておくことが欠かせません。
1,000通貨でもリスクが大きいと感じる場合は、マイクロ口座を利用してコツコツトレード金額を積み上げていくしかありません。出金条件に取引量達成までの期限は設定されていないので、落ち着いてトレードしましょう。
ただ単にトレード額が20万通貨以上になれば、出金できるというわけでもありません。ポジション保持時間は5分以上でなければ、出金条件を満たすためのトレードとしてカウントされまませんので注意しましょう。
そのため、「ハイレバレッジで数秒トレードして一瞬の値動きで大きな利益を得た」という場合、そのトレードだけではその利益は出金できないことになります。ただそれでも、ノーリスクでリアルトレードを体験できて、しかも利益が出ればそれを自分のものにできるので、活用しない手はないでしょう。
保持時間クリアのために損切りを遅らせるのは危険ですので、損切りは自己ルールに 従ってしっかり行っていくべきでしょう。ただし、保持時間5分未満だと「出金条件を満たすためのトレードとしてカウントされない」だけであって、GeneTradeの規約に違反するわけではありません。
新規開設よりも入金ボーナスのほうが金額としては大きいものになります。GeneTradeの口座に入金するだけで、入金額の75%がボーナスとして付与されます。ただし、入金ボーナスは5,000ドルが上限になっているので注意しましょう。
入金ボーナスの計算方法は単純で、入金額に0.75をかければ受け取れるボーナスの金額を把握できます。例えば、10万円入金した場合、入金ボーナスと合わせて17万5,000円の証拠金を取引に利用できます。
以前はGeneTradeの入金ボーナスの付与率は50%でしたが、最近になって75%に引き上げられたようです。
入金ボーナスを受け取るための条件として、最低入金額は定められていません。しかし、GeneTradeでは5ドル未満の入金は受け付けていないため、5ドルが入金ボーナスを受け取るための実質的な最低入金額となります。
GeneTradeでは、スタンダード口座とマイクロ口座の2種類を提供していますが、どちらの口座も最低入金額は5ドルです。また、最低出金額はどちらの口座も10ドルに設定されています。
また、他の海外FX業者の場合、「入金ボーナスは初回のみ」というケースも少なくありませんが、GeneTradeは違います。上限の5,000ドルに達するまで、入金するたびに何度でも受け取ることができ、時間制限もありません。そのため、慌てて大量の資金を用意する必要はありません。
ここではGeneTrade(ジェネトレード)のボーナスを活かすための注意点を見ていきましょう。GeneTradeのボーナスプログラムを利用する際の注意点として、以下の4つが挙げられます。
それぞれの注意点をチェックしておきましょう。
口座開設ボーナスから得た利益を出金する場合、「出金が拒否されても依頼だけでボーナスは消えてしまう」という点に特に注意しなければなりません。なぜなら、口座開設ボーナスから得た利益の場合、前述のように出金するための条件「取引額20万通貨以上」「ポジション保持時間5分以上」があるからです。
GeneTradeでは、取引ツールとしてMetatrader4(MT4)を採用しています。MT4では取引履歴を参照できるので、取引量やポジションの保有時間が分からなくなった場合、履歴を参照しましょう。
次に、入金ボーナスで特に気をつけなければならないのは、「ボーナスを証拠金として得た利益の出金」だけでなく「自分で振り込んだお金の出金」でもボーナスが消滅してしまうことです。
例えば、自己資金を入金した直後、急に現金が必要になって、トレードをまったく行わず出金した場合、それまでに付与されたボーナスは消滅します。加えて、出金の「依頼」がボーナス消滅の条件ですので、口座開設ボーナスも同時に消滅します。
ボーナスを活かすためにも、入金するのは余裕資金だけにするべきでしょう。ただし、一旦ボーナスが消えたあとも再び入金すれば上限に達していない限り、新たな入金額に応じてボーナスは付与されます。
スキャルピングとは、1分足や5分足をメインに見て、一つのトレードを数秒から数分で終わらせ、小さな利益を積み重ねていく取引手法です。
GeneTrade公式サイトのFAQには、スキャルピングは「できます」と書かれています。しかし、ボーナスを証拠金として得た利益の出金条件として、「ポジション保持時間5分以上」が要求されています。
そのため、ボーナスを重視するのであればスキャルピングは避け、デイトレード以上のある程度時間的に余裕のある手法を選択するのが無難でしょう。
スキャルピングについては、FX会社によってその扱いが異なります。「スキャルピングOK」と公表しているFX会社がある一方で、明確に禁止している、もしくは推奨していないFX会社もあります。スキャルピングが禁止される理由は、短時間に多くの注文を出すことでサーバーシステムの負荷が高くなり、FX会社がカバー先に注文を流すことが間に合わず、損をしてしまうリスクがあるからです。
せっかくボーナスを元に利益を出すことができても、受け取りに手間取って長時間待つことになってしまっては運用効率が下がってしまいます。前もってお金の受取手段を準備しておいたほうがよいでしょう。GeneTradeには以下のような出金手段を利用できます。
「入金ならともかくクレジットカードに出金ってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、これは「返金」という形を取ります。ですので、クレジットカードで入金した額と同額までの出金しかできません。
bitwallet(ビットウォレット)などのオンライン決済であれば、基本的にGeneTradeが手数料負担してくれます。クレジットカードでの入金額を超えた部分のお金を受け取ることができて便利です。
GeneTradeを利用する際は、bitwalletなどオンライン決済サービスでアカウントを開設しておくとよいでしょう。
GeneTradeは他社と比較すると、歴史の浅いFXブローカーです。しかし、口座開設ボーナスや上限に達するまで何度でも受け取れる入金ボーナスなど、他社と比較しても見劣りしないボーナスを提供しています。
ただし、前述のとおり出金には条件があるため、ボーナスを利用して取引する場合は注意が必要です。出金の条件としてポジションの最低保有時間が設定されているため、スキャルピングがメインのトレーダーには、あまり向いていないといえるでしょう。
知名度がそれほど高いFXブローカーではありませんが、日本語でのサポートにも対応しているので、海外FX業者を初めて利用する方でも、安心して取引できるでしょう。発展途上のブローカーであるため、さらなるサービス強化を期待したいところです。
作成日
:2022.09.06
最終更新
:2023.12.07
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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