作成日
: 2022.05.18
2022.05.18 17:28
取引環境で定評のある海外FX業者Titan FX(タイタンエフエックス)は2022年5月17日、新たにカルダノ(ADA、エイダコイン)やソラナ(SOL)などを含む5種類・10通貨ペアの仮想通貨(暗号資産)の提供を開始することを発表しました。いずれの銘柄もドル建てもしくは円建てで取引可能です。
海外FXブローカーでも仮想通貨CFDの取り扱いが増加する傾向になっています。Titan FXは2021年6月に仮想通貨の取り扱いを開始し、仮想通貨の入出金にも対応するなど、仮想通貨ユーザーへのサービスを強化しています。
今回追加されたのは、市場の関心が高まっているアルトコインの5種類です。いずれも2022年5月の執筆時点で、時価総額ランキング20位以内で推移している人気の仮想通貨となっています。
仮想通貨名 | 特徴 |
---|---|
カルダノ(ADA、エイダコイン) | ブロックチェーンでの相互運用やスマートコントラクト機能で優れている |
ソラナ(SOL) | 処理速度の速さや取引コストの安さが特徴 |
アヴァランチェ(AVA) | 「イーサリアム・キラー」の一角と見なされている仮想通貨 |
ドージコイン(DOGE) | ライトコイン(LTC)をベースにして誕生した仮想通貨 |
ポリゴン/マティック(MATIC) | イーサリアムのサイドチェーンとして利用される「ポリゴン」におけるガバナンストークン |
上記の銘柄は時価総額も比較的高く、他の主要海外FX業者でも取引が可能です。
カルダノ(ADA、エイダコイン)は、イーサリアム創設チームの一員だったチャールズ・ホスキンソン氏が提唱して開発が進められているオープンソースのブロックチェーンです。このブロックチェーンのネイティブトークンの名称はエイダコイン(ADA)ですが、ブロックチェーンの名称で「カルダノ」と呼ばれる場合もあります。
カルダノは、他のブロックチェーンとの相互運用性やスマートコントラクト機能などにおいてイーサリアムよりも優位に立とうと開発がすすめられています。このようなブロックチェーンは一般的にイーサリアム・キラーと呼ばれています。
イーサリアム(ETH)は、ブロックチェーンの処理能力が限定されていることに起因する障害であるスケーラビリティ問題を抱えており、手数料の高騰や取引の遅延などが発生することがあります。イーサリアム・キラーとは、イーサリアムの地位に代わる可能性がある仮想通貨銘柄の総称です。
ソラナ(SOL)は、1秒間に5万件の取引処理が可能で、レイヤー2(メインネットの負荷を軽減するために利用される副次的なブロックチェーン)が不要な高性能なブロックチェーンとされています。また、ブリッジと呼ばれる機能を開発することで他のブロックチェーンとの相互運用性を高めており、既にイーサリアムとの互換性確立に成功しています。
ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは独立した技術であり、本来、異なる規格の仮想通貨に対応できません。しかし、ブロックチェーンの相互運用性が確立されれば、ブロックチェーンを超えた仮想通貨の送金やDAppの利用などが可能になり、利便性を飛躍的に向上させることができます。
ソラナは最も有力なイーサリアム・キラーのひとつだと考えられており、日本市場に参入したことで話題となった大手取引所のFTXや、大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツなどから支援を受けています。現状、DApp開発が積極的に進められ、DeFiやNFT、ブロックチェーンゲームなどの分野で利用が拡大しています。
ドージコイン(DOGE)とは、2013年12月にライトコイン(LTC)をベースにして誕生した仮想通貨です。
ジョークとして作られたミームコインのため、ドージコインに特に優れた特徴はありません。むしろ、マイニング報酬の大きさをランダムに変化させようとするなど、開発者は「人々が関心を寄せないような、いかに馬鹿げた仮想通貨にできるか」に注力していました。しかし、オフィシャルのロゴのかわいらしさなどでインターネット上で人気が出ました。
ミームコインとは、インターネットミーム(主にSNSといったインターネット上で流行した考え方やネタなど)を使った名前で、ジョークや遊びとして作られた仮想通貨全般を指します。ミームコインには、ドージコインのほか柴犬コイン(SHIB)など多数の種類があります。
Twitter(ツイッター)社の買収などのニュース報道で話題となっているイーロン・マスク氏も言及した仮想通貨で、時価総額(執筆時点)は10位となっている仮想通貨です。
アヴァランチェ(AVA)は、スマートコントラクト機能を備えたプラットフォーム「アヴァランチェ(Avalanche)」で使用される仮想通貨です。
その機能はイーサリアムと重なる部分が多く、また、イーサリアムよりも後に開発されて高機能であるため、「イーサリアム・キラー(イーサリアムの地位獲得を狙う存在)」の一角と見なされています。
アヴァランチェは、イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題が解決されているという利点があります。
ポリゴン(旧マティック)はイーサリアムのスケーラビリティ問題(ブロックチェーンの処理能力の限界を迎えてしまい生じる問題)を解決するソリューションを開発することを目的としたプロジェクトです。
具体的にポリゴンはイーサリアムブロックチェーンと互換性のある並列のブロックチェーン(サイドチェーン)を構築し、メインとなるブロックチェーンの処理を手助けします。
ポリゴンはマティック(MATIC)と呼ばれるガバナンストークンを発行しています。マティックはポリゴンにおける取引手数料の支払いやステーキング、投票によるガバナンスに利用できます。
Titan FX(タイタンエフエックス)は、貴金属やエネルギーなどの基本的な銘柄の他に、米国の個別株100銘柄を取り扱うなど、CFD銘柄に注力しています。
仮想通貨も同様に、2021年6月に仮想通貨CFDの取り扱いを開始し、今回の追加で17種類・34ペアの取引が可能となりました。
レバレッジ |
最大500倍 仮想通貨CFD:最大20倍 米個別株CFD:最大20倍 |
---|---|
銘柄数 |
【FX/通貨ペア】:60 【CFD/貴金属】:11 【CFD/株価指数】:21 【CFD/エネルギー】:3 【CFD/仮想通貨】:34 【CFD/株式】:100 |
取引時間 | 月~金 |
ゼロカットシステム | あり |
入出金ができる仮想通貨 |
ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) テザー(USDT) ライトコイン(LTC) を含む15種類 |
サポート対応 | (月曜)午前 7:00~(土曜)午前 7:00(日本時間) |
週末取引は提供しておらず、平日の月曜日〜金曜日まで取引が可能です。仮想通貨市場は週末も含めて取引されているため、週末の価格と週明けの価格に差が生じる「窓開け」に注意が必要です。
仮想通貨銘柄は最大20倍のレバレッジが適用されます。ただし、金曜日の閉場約1時間前、月曜日の開場約15分後までの間に限り、新規ポジションのレバレッジは5倍に制限されます。新規ポジションを保有する場合に適用され、対象時間以前に保有しているポジションは適用されません。
スプレッドは仮想通貨に注力しているFXGT(エフエックスジーティー)よりも広めの水準となっていますが、それでもブローカー全体で比較すると、低めの水準といえるでしょう。
当Myforexが提供しているリアルタイムスプレッドツールで、ドル建てのビットコインのスプレッドを、Titan FXのスタンダード口座、FXGTのスタンダード+口座、Exnessのスタンダード口座で比較してみます。
ビットコイン(BTC)のスプレッドでは、FXGTとほぼ同水準のスプレッドを提供しています。
今回、Titan FX(タイタンエフエックス)は5種類の仮想通貨を新たに追加し、取引できる仮想通貨の種類は17種類となりました。仮想通貨ユーザーの注目を集める時価総額の高い銘柄を追加し、一層、Titan FXでの仮想通貨取引の幅が広がります。
Titan FXは仮想通貨入金にも対応しており、種類も豊富です。現在では、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)など15種類の仮想通貨入金に対応しています。
以前から取引環境で根強い人気があるTitan FXですが、仮想通貨関連のサービスを強化し、より幅広いニーズに対応しようとしています。今回の銘柄追加も、仮想通貨ユーザーの取引の幅を広げ、人気向上の追い風となりそうです。
作成日
: 2022.05.18
最終更新
: 2022.05.18
FXトレード歴7年で、海外FX業者の利用経験が豊富。テクニカル分析を用いた短期トレードが得意で、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)を取得。テクニカル分析からFX業者比較まで、FX関連の幅広い記事の執筆を行う。
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