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バイスワップ(BSW)、Binance上場で価格急騰

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update 2024.07.25 16:15
バイスワップ(BSW)、Binance上場で価格急騰

update 2024.07.25 16:15

2022年3月21日、Binanceはバイスワップ(BSW)の上場を発表しました。[1]日本ではさほど話題になっていませんが、世界的にはTwitter(ツイッター)で話題になっており、その人気が拡大すれば国内でも注目される可能性があります。

バイスワップはDeFi(分散型金融)分野のプロジェクトとして登場し、Binance上場で価格が急騰しました。そこで、バイスワップのサービスや価格推移を紹介します。

発展が期待されるバイスワップ

バイスワップはBNBチェーン(旧バイナンススマートチェーン)上で開発されており、AMM採用のDEX(分散型取引所)を中心に多様なサービスを展開しています。

AMMを利用したDEXにおけるスワップの仕組み
point AMM(自動マーケットメイカー)

AMMとは、仮想通貨取引を完全自動化する機能です。システム管理者を必要としないため、従来型の取引所に比べて低コストで運用可能となり、それが取引手数料の安さに反映されています。

バイスワップは2021年7月にサービスを公開し、同年10月20日にBinance Labsから資金提供を受けて開発を加速させています。ちなみに、バイスワップはBinance LabsのMVB(Most Valuable Builder)に選ばれており、BNBチェーンの発展に貢献するプロジェクトとして期待されています。

point Binance Labs

Binance Labsは各種プロジェクトを支援する投資ファンドで、BNBチェーン上の有望なプロジェクトに出資しています。出資済みのプロジェクト数は、既に100を超えています。

バイスワップは仮想通貨「BSW」を発行

バイスワップはBSWを発行しており、ガバナンストークンとして使われています。BSWの保有者は、バイスワップの新機能追加などについて賛成・反対の投票ができます。当記事執筆時点で投票は5回実施されており、その内容は、ゲームの機能変更や別のブロックチェーンでBSWを使えるようにするかなどがあります。

その他、BSWはイールドファーミング・NFT購入・Gamefiでの消費・ステーキングなどでも使われます。バイスワップは更に多くのサービス投入を計画しているので、それに合わせてBSWの使い道も増えていくでしょう。

バイスワップの将来性

2022年3月時点で、バイスワップに預けられた金額は約5億ドルに達しました。その額は、BNBチェーン全体でパンケーキスワップやヴィーナス(XVS)などに続いて第6位に位置しています。バイスワップのピーク時と比較すると半分程度ですが、プロジェクト立ち上げ当初と比較すると飛躍的に増加しています。

DeFiLlamaのバイスワップTVLチャート

画像引用:Defi Llama

バイスワップの開発計画によると、BNBチェーンに加えてファントム(FTM)でも利用可能になる予定で、Squid NFT WorldとNFTマーケットプレイスのバージョンアップなど、機能改善が継続的に進められています。その他、バーンも随時行われており、BSWの価格低迷を防いでいます。

knowledge ブロックチェーンの相互運用性

ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは独立した技術であり、本来、異なる規格の仮想通貨に対応できません。しかし、ブロックチェーンの相互運用性が確立されれば、ブロックチェーンを跨いだ仮想通貨の送金やDApp(分散型アプリケーション)の利用などが可能になり、利便性を飛躍的に向上できます。

Binance上場で価格急騰

BSWは既に複数の取引所に上場しており、今回、さらにBinanceのイノベーションゾーンに新規上場しました。イノベーションゾーンとは、他のトークンよりボラティリティもリスクも高くて革新的なトークンが上場するカテゴリです。なお、取引可能な通貨ペアは下の3つです。

  • BSW/USDT
  • BSW/BUSD
  • BSW/BNB

また、価格推移を確認しますと、2021年末から仮想通貨全体が下落した影響を受けて、BSW価格も低下傾向でした。そして2022年3月、BSWは過去最安値の0.3ドル付近まで下げましたが、Binance上場を受けて1ドル前後まで急騰し、その後は落ち着いた値動きとなっています。

バイスワップと米ドルの価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

ちなみに、過去の例を見ますと、仮想通貨は大手取引所に上場すると価格が上昇する傾向にあります。例えば、米大手取引所コインベースなどでもこの傾向が見られ、一般的に「コインベース・エフェクト」と呼ばれています。しかし、この価格上昇は長期的な効果を持たず、長期的なBSW価格はプロジェクトとしてどれだけの価値を発揮できるかにかかっています。

総合的な機能を持つDEX

バイスワップは、取引手数料0.1%のDEX以外にも、数多くのサービスを提供しています。そこで、主要なものをいくつか紹介します。

仮想通貨取引

バイスワップでは、BNBチェーンで流通する仮想通貨や、BNBチェーンと互換性を持つ仮想通貨が取引可能です。取引高上位にある仮想通貨は、WBNB(BNBチェーン上で取引できるBNBトークン)・テザー(USDT)・バイスワップ(BSW)などであり、他の取引所と違ってBFGの取引が活発なのが特徴です。

knowledge BFG

BFGとは、オンラインカジノ「BetFury」で使われるトークンです。ブロックチェーン利用のオンラインカジノが多数ある中、BetFuryは何種類もの仮想通貨を無料配布したり、BFGのステーキングでビットコイン等を配布したりしているのが特徴です。

イールドファーミング

バイスワップのDEXでは、あらかじめ投資家から仮想通貨を預かり、それを使って全自動の売買が行われます。投資家視点で見ますと、仮想通貨をバイスワップに預けて、取引高に応じて報酬を受け取ります。こうして稼ぐ方法をイールドファーミングと呼び、年利回りが200%を超える例もあって多くのユーザーが利用しています。

GameFi

GameFiとは、Game(ゲーム)とFinance(ファイナンス)を掛け合わせた言葉で、主にPlay-to-Earn(遊びながら稼ぐ)の要素を取り入れたゲームを指します。バイスワップは独自ゲーム「Squid NFT World」をリリースしており、ユーザーの声を反映しながらバージョンアップを継続しています。

一般的に、GameFiは時間をかけて徐々にレベルアップを目指すものが主流です。しかし、Squid NFT Worldはゲーム開始から終了まで1分もかからない内容となっており、簡単に遊んで稼ぎたいというニーズに応えています。

Squid NFT Worldのプロモーション画像

画像引用:Biswap

NFTアーン

NFTアーンとは、ステーキングの一種です。一般的に、ステーキングは自分の仮想通貨を預けて稼ぐ方法です。一方、バイスワップのNFTアーンは、仮想通貨でなくキャラクターNFT「Robi」を預けて稼ぐのが特徴です。そして、Robiにはレベルがあり、高レベルになるほどたくさん稼げます。

このRobiは数に限りがあるのも特徴です。このため、高レベルのRobiは文字通りレアな存在であり、より多くの仮想通貨を稼げます。

バイスワップ(BSW)の買い方

バイスワップ(BSW)は、日本国内の取引所で取り扱われていません。そのためBSWを購入するなら、Binance(バイナンス)やGate.io(ゲート)などの海外取引所を利用することになります。

日本語対応の海外取引所でのBSWの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

取引所 現物 デリバティブ
Binance(バイナンス) ×
Bybit(バイビット) ×
Gate.io(ゲート)
CoinEX(コインイーエックス) ×
MEXC(メクシー) ×
BingX(ビンエックス) ×
Bitget(ビットゲット) ×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ
×

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
×
binance bybit gate.io mexc

上記から、現物取引とデリバティブ取引の両方を行いたいなら、Gate.ioの利用がおすすめです。

勢力を拡大するバイスワップ

バイスワップは破竹の勢いで勢力を広げており、仮想通貨市場全体で300位圏内に食い込んでいます。BNBチェーン上には、パンケーキスワップ(CAKE)やエイプスワップ(BANANA)などライバルが多数存在しますが、バイスワップはこれらの競合を押しのけて継続的に成長できるでしょうか。バイスワップの真価が問われるのは、これからです。


Date

作成日

2022.03.28

Update

最終更新

2024.07.25

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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