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BinanceがBUSD建て先物取引手数料の割引期間を延長

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update 2022.04.20 12:23
BinanceがBUSD建て先物取引手数料の割引期間を延長

update 2022.04.20 12:23

大手仮想通貨(暗号資産)取引所のBinance(バイナンス)は、Binance独自の仮想通貨BUSD(バイナンスドル)を使った先物取引にかかる手数料の割引期間を延長すると発表しました。

仮想通貨の先物取引はテザー(USDT)建ての取引が主流ですが、BinanceではUSDTよりもBUSDの利用を促進したいという思惑もあり、このようなキャンペーンが展開されています。Binanceは元々低水準の取引手数料で人気の仮想通貨取引所でしたが、BUSDを利用することにより、さらに割安に取引することができるようになります。

Binanceの手数料割引キャンペーン

Binance(バイナンス)は、2021年12月1日から2022年2月28日までの間、BUSD(バイナンスドル)を証拠金として利用する通貨ペアにかかる先物取引手数料を減額すると決定しました。対象となるのは、BTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)など、様々な仮想通貨の先物契約です。これに加えて、同期間中に新しく上場される通貨ペアも、取引手数料割引の対象となります。

point 先物取引とは?

通常の先物取引では、決められた期間内で資産を売買し、満期になると決済が行われます。しかし、仮想通貨取引所では、満期日が定められておらず永続的に特定のポジションを保有可能な「永久先物取引」が盛んに行われています。Binanceでも、通常の先物取引と同様に満期が定められた「四半期先物」と、満期のない「永久先物」の2種類があります。

割引後の取引手数料は下記の通りです。

表はこちらからご覧ください。

手数料の種類 通常 割引後
メイカー手数料 0.02% -0.01%
テイカー手数料 0.04% 0.023%

メイカー手数料

通常 割引後
0.02% -0.01%

テイカー手数料

通常 割引後
0.04% 0.023%
point メイカー手数料とテイカー手数料

板(注文一覧表)に自分の注文を掲載するのがメイカーで、その場合に適用される手数料をメイカー手数料と呼びます。また、成行注文など板に掲載されない注文で取引するのがテイカーで、その場合に適用される手数料をテイカー手数料と呼びます。メイカーの場合は指定したレートに達するまで取引が成立しませんが、テイカーの場合は、発注時点で可能なレートですぐに取引が成立します。

対象となる通貨ペアは、通貨ペア名の右側に「BUSD」と表示されるものです。同じ銘柄、例えばビットコイン(BTC)の先物取引でも、通貨ペア名の右側に「USDT(テザー)」と表示されるものは割引の対象になりません。

BUSDの通貨ペア

Binanceは、もうひとつの独自仮想通貨であるバイナンスコイン(BNB)の保有量と過去30日間の取引量で取引手数料が決まるシステムを採用していますが、このキャンペーン期間中はそれに関係なく取引手数料が減額されます。

BUSD建て通貨ペアの取引方法

Binance(バイナンス)では、先物口座を別途開設することにより、COIN-証拠金先物とUSDⓈ-証拠金先物と呼ばれる2種類の先物取引が可能になります。

COIN-証拠金先物はその名の通り、仮想通貨を担保にして取引する先物契約です。ユーザーが保有する仮想通貨を担保に先物を取引できるというメリットがあります。

一方、USDⓈ-証拠金先物は、COIN-証拠金先物と違い、米ドルを裏付けとするステーブルコインを担保に取引できる先物契約です。具体的に、BinanceにおけるUSDⓈ-証拠金先物では、世界最大のステーブルコインであるUSDT(テザー)またはBUSD(バイナンスドル)を担保にして取引できます。

今回の手数料割引キャンペーンは、このUSDⓈ-証拠金先物のうち、特にBUSD(バイナンスドル)を担保にするものが対象になります。

BUSD建ての先物取引を行うには、まずBinanceの先物取引ページで「USDⓈ-M」を選択します。

Binance先物取引画面 Binance先物取引画面

現在表示されている銘柄名にカーソルを合わせると取引可能な銘柄の一覧が表示されますので、「BUSD先物」をクリックします。すると、BUSD建ての銘柄の一覧が表示されます。

BinanceのBUSDの取引方法
caution 銘柄数は少ない

USDT建ての先物取引よりは、選択できる銘柄が少なくなってしまいますので、取引したい銘柄がBUSDに対応しているかどうかを事前に確認する必要があります。

そもそもBUSDとは?

BUSD(バイナンスドル)は、ニューヨーク金融サービス局から承認を受けた正当なステーブルコインです。Binanceは仮想通貨関連企業のPaxosと提携し、3つのブロックチェーン(イーサリアム、独自ブロックチェーンであるバイナンスチェーンとバイナンススマートチェーン)に対応するBUSDを発行しています。

knowledge ブロックチェーンとトークン規格

ブロックチェーンは、それぞれトークン規格と呼ばれる仮想通貨の規格を持っています。例えば、ERC-20はイーサリアム、BEP-2はバイナンスチェーン、BEP-20はバイナンス・スマート・チェーンのトークン規格です。通常、ブロックチェーン上では、異なるトークン規格の仮想通貨は利用できないようになっています。

テザー(USDT)と同様、米ドルとの1対1での交換が保証されているため、BUSDはレートの変動はほとんどありません。

BUSDの仕組み

BUSDのメリット・デメリット

ステーブルコインは、発行会社がある特定の資産(BUSDの場合は米ドル)との固定レートでの交換を保証することで、価値を安定化された仮想通貨です。

このため、交換を行うための資産が確保された体制であるかどうかが、ステーブルコインの信頼性につながります。BUSDは、固定レートでの交換を行うために確保してある資産(準備金)が、現金と現金同等物(米国債など)の安全資産で構成されているため、ステーブルコインとしては高い評価を受けています。

また、BUSDなど特定の仮想通貨をステーキングすることで新規上場する仮想通貨を無料で受け取ることができる「ローンチプール」や、銀行の預金口座のように、預け入れた仮想通貨に対して金利収入を付与するサービスである「セービング」など、BUSDを保有していると、Binanceで提供されている様々なサービスを利用できるというメリットもあります。

一方、様々な仮想通貨取引所で利用できるテザー(USDT)と異なり、Binance(バイナンス)以外では利用できる場所が限られているというデメリットがあります。

Binance利用で軸となるBUSD

Binance(バイナンス)がBUSD(バイナンスドル)を対象とした先物取引の手数料割引を延長したことは、投資家にとって嬉しいニュースとなったでしょう。BinanceはBUSD利用促進のために、様々なキャンペーンを実施していますので、テザー(USDT)の代わりのステーブルコインとして活用してみるといいかもしれません。


Date

作成日

2021.12.07

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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