作成日
:2021.11.24
2022.04.20 12:18
2021年11月16日、大手仮想通貨(暗号資産)取引所のBinance(バイナンス)が、同取引所のNFTマーケットプレイス(ユーザー間で自由にNFTを売買できる場所)に新機能を追加しました。NFTの取引情報を可視化する機能や、ランキング機能などが追加されています。
仮想通貨市場ではNFTが成長分野として注目されており、OpenSeaなどの大手に続く形で、取引所もNFTマーケットプレイスを開設し始めています。今年に入ってからBinanceもNFT分野に進出しており、今回の機能追加でさらに使いやすいものになりました。
NFTは日本語で「非代替性トークン」と呼ばれ、これはブロックチェーン上の特定のアイテム等が特定の人の所有物であることを証明できる機能です。このNFTは様々な用途に利用可能ですが、現在はゲームアイテムやデジタルアートなどのコンテンツを対象に主に利用されています。また、NFTはNFTマーケットプレイスで売買可能であり、希少性が高いものは投資対象にもなっています。
2021年、Binance(バイナンス)はNFTマーケットプレイスのサービスを開始しました。そこではNFT売買だけでなく独自NFTの作成・販売も可能であり、Binanceの独自仮想通貨であるバイナンスドル(BUSD)とバイナンスコイン(BNB)、そしてイーサリアム(ETH)を使用して、固定価格またはオークション形式で取引されています。
Binanceは、バイナンスコインとステーブルコイン(法定通貨を裏付けとする安定性の高い仮想通貨)であるバイナンスドルを独自発行しています。これらの独自仮想通貨は、Binanceで様々な用途に利用可能であり、BinanceのNFTプラットフォームを利用するのに便利な存在です。
なお、Binanceは定期的にイベントを開催しており、限定版のNFTなどを販売しています。最近では、英出身の著名な歌手であるデヴィッド・ボウイ氏の作品とコラボしたNFTを発行するなどして、ファンの注目を集めています。
バイナンス・ファントークンは、ファンとブランドの関係構築を目的とした仮想通貨です。バイナンス・ファントークンを利用すれば、ファン向けのNFTを購入できますし、同仮想通貨と引き換えにミステリーボックスと呼ばれる「ガチャ」を引いて、NFTを得ることも可能です。
現在、Binanceはイタリアのラツィオとポルトガルのポルトを対象に、バイナンス・ファントークンを発行しています。Binanceは世界のサッカークラブと提携してバイナンス・ファントークンを発行する方針であり、サッカーファンにとって同取引所のNFTマーケットプレイスは、たまらない存在だといえますよね。ちなみに、NFTは転売できるので、コレクションとしてだけでなく、投資目的での保有も可能です。
BinanceのNFTマーケットプレイスには、ゲーム分野のNFTを対象としたページが設けられています。その中には、話題のメタバース(インターネット上に構築された三次元の仮想空間)やPlay-to-Earn(遊んで収入を得られるゲーム)関連の仮想通貨などもあります。
Binanceはゲーム分野に注力しており、IGO(イニシャル・ゲーム・オファリング)と呼ばれる手段を通じて、NFTの取り扱いを拡大しています。具体的には、対象のゲーム内で利用可能なアイテムや早期アクセス権などをNFTとして取引可能にしています。
ブロックチェーンゲームをプレイしたいのであれば、BinanceのNFTマーケットプレイスを利用するのも良いかもしれませんね。
Binance(バイナンス)は、NFTマーケットプレイスのページに大きく分けて3つの変更を施しました。これらの変更は、ユーザーがより使いやすくすることを目的としていますが、具体的に何が変わったのでしょうか。
BinanceのNFTマーケットプレイスでは、プロジェクト別にNFTを観覧可能な「コレクションページ」が用意されています。例えば、ブロックチェーンゲームであるHash Landのコレクションページでは、現時点で出品されているゲーム内アイテムのNFT一覧を見ることができます。
今回、バイナンスはこのコレクションページに、フロア価格、出来高、最新価格、アイテムの指標を追加しました。これらの指標は、以下の情報をコレクターや投資家に提供します。
フロア価格は、対象となるコレクション全体で最も低いNFTの価格を示します。これは、コレクションを始めるために最低限必要な費用の規模感を知る上で重要な情報です。次に、出来高(7D)はコレクション全体でどの程度の取引額があるかを示しています。その値は過去7日間の合計となっており、出来高の増減から人気を知ることもできます。
また、最新価格は直近で販売されたか落札されたNFTの価格を表示します。NFT価格はものによって千差万別ですが、現在の相場感を把握するために有用です。最後に、アイテムは全てのブロックチェーンに跨って取引されているNFTの数を表示します。アイテム数が多ければ、そのコレクションのNFTは広く取引されていることがわかります。
これらの指標がコレクションページに追加されたことで、コレクション全体の取引状況が簡単に分かるようになりました。
Binanceは、NFTマーケットプレイスで目的のNFTを見つけやすくするために、「おすすめのクリエーターとコレクション」と呼ばれる機能を実装しました。これにより、それぞれ4つずつ表示されるようになりました。
おすすめのクリエーターとコレクションは、人気や新規性などに基づいて選ばれます。どのNFTを購入すれば迷う場合、おすすめのクリエーターとコレクションを参考にしてみるのも良いかもしれませんね。
ランキングボードはその名の通りNFTのランキングを示しており、「トップコレクション」「トップセール」「トップクリエーター」の3つに分けられていて、それぞれ違う視点からNFTマーケットの流行を確認できます。
トップコレクションは、コレクション別にランキングを確認することが可能で、販売数やアイテム数、最低価格なども同時に見ることができます。トップセールスは、指定した期間内で最も高値で販売されたNFTを表示することが可能です。トップクリエーターは、販売額の大きいクリエーターの売上と販売数、NFT発行数の情報を提供します。
Binance(バイナンス)のNFTマーケットプレイスは、大手プラットフォームに引けを取らない存在になりつつあります。今回、BinanceがNFTマーケットプレイスに新機能を追加したことも、投資家やコレクターの利用を促進すると考えらます。今後も、様々な取り組みを通じてNFTマーケットプレイスを拡大していくと予想されていますが、Binanceはどのような動きに出るのでしょうか。
Binanceは定期的にNFTマーケットプレイスに新機能を追加しているので、次の施策にも期待しましょう。
出典元:
作成日
:2021.11.24
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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