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仮想通貨ポルカドットとは?その特徴と将来性を解説

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update 2023.03.16 15:54
仮想通貨ポルカドットとは?その特徴と将来性を解説

update 2023.03.16 15:54

ポルカドット(DOT)はアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の中でも、人気の仮想通貨(暗号資産)として取り扱われています。以前からポルカドットはBinance(バイナンス)やBybit(バイビット)などの海外取引所では広く採用されていましたが、2021年5月にGMOコインが日本で初めて同仮想通貨を上場してからは国内取引所でも取引可能となっている状況です。

しかし、ポルカドットは比較的新しい仮想通貨で、核となる機能の開発が完了して本格的な運用へ向けて動き出したばかりです。従って、ポルカドットがどのようなものなのかをよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、ポルカドットを知らないという方も含めてわかるように、その特徴と将来性について紹介していきます。

そもそもポルカドットとは

ポルカドットは仮想通貨の名称として用いられることも便宜上ありますが、正式にはブロックチェーン関連プロジェクトの名前です。ポルカドットは同ブロックチェーンの独自仮想通貨として、「DOT」を発行しています。

ポルカドットとDOT

では、ポルカドットとはどのようなプロジェクトなのでしょうか。まず、最初にポルカドットのプロジェクトとしての概要を紹介していきます。

Web3.0の実現を目指すプロジェクト

Web3.0とはブロックチェーンを初めとする分散型ネットワークを用いて分権化された次世代のインターネット環境を指します。大手IT企業が影響力を持つ現代における中央集権型のインターネット環境(Web2.0)とは異なり、Web3.0ではネットワークを構成する個々のユーザーが重要な役割を担うと考えられています。

Web2.0では企業が持つサーバにアクセスする形で情報にアクセスしますが、Web3.0では、ユーザー間で分散して情報を共有します。

現在のインターネットとWeb3.0の比較

ポルカドットは同ブロックチェーンを基礎にこのWeb3.0の実現を目指すプロジェクトです。現時点でポルカドットは、ブロックチェーン上で動作するアプリケーションであるDApps(分散型アプリケーション)のプラットフォームとしての機能を構築しています。

knowledge Web3.0とDApps

DAppsはWeb3.0時代における新しいアプリケーションとして開発が進められています。DAppsはブロックチェーンを基礎としていることから、従来のアプリケーションと比較してセキュリティやプライバシーの面で優れているといわれています。その他にも仮想通貨をシステムに統合できるなどのメリットもあり、DAppsは仮想通貨の普及と共に利用が拡大していくと期待されているのです。

イーサリアム・キラーとして期待される存在

ポルカドットはイーサリアム(ETH)の共同創設者のひとりとして知られるギャビン・ウッド氏が率いるWeb3 Foundationによって開発が進められています。ポルカドットは、イーサリアムと同様に分散型アプリケーションを構築できる機能を持ち合わせていることから、「イーサリアム・キラー」の筆頭として同プロジェクトと比較される存在となっています。

イーサリアム・キラーとはイーサリアムの地位を脅かすプロジェクトのことを指しますが、ポルカドットの他にも、カルダノやソラナ(SOL)、イオス(EOS)などが該当します。その中でもポルカドットは仮想通貨の時価総額を急速に伸ばしているだけに、期待のプロジェクトだといえるでしょう。

イーサリアム・キラー

ポルカドットの特徴

上記ではプロジェクトとしての概要を説明しましたが、具体的にポルカドットはブロックチェーンとしてどのような特徴を持っているのでしょうか。ここでは、ポルカドットの主な特徴を解説していきます。

仮想通貨保有者にステーキング報酬を提供

ポルカドットのブロックチェーンはNPoS(ノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用しています。NPoSは、仮想通貨の保有量を重視してブロックの承認者を決めるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を基本とするコンセンサスアルゴリズムですが、承認者となるバリデータを「ノミネータ」と呼ばれる仮想通貨保有者が投票によって選出することが主な違いです。

NPoSの説明

PoSには様々な派生パターンがありますが、NPoSはイオス(EOS)などが採用するDPoSと異なり、不正を働くバリデータを選定してしまった場合にノミネータがペナルティを受けることが特徴です。

ビットコイン(BTC)などコンセンサスアルゴリズムがPoW(プルーフ・オブ・ワーク)の仮想通貨はマイニングを必要としますが、PoSベースのブロックチェーンではステーキングを通じてブロックを生成します。ステーキングはマイニングと同じく、承認者が報酬と引き換えにブロックを検証して承認する行為で、参加するには対象の仮想通貨を一定数以上保有することが必須条件となっています。

point コンセンサスアルゴリズムとは

コンセンサスアルゴリズムはブロックを生成するためのルールで、管理者がいないブロックチェーンから不正を排除しながら、システム全体を稼働させる役割を担っています。種類としてはPoWやPoSに加え、PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)などが存在します。例えば、PoWはセキュリティ性能が高いなど、それぞれに長所や短所があることから、開発思想などの違いによって採用するコンセンサスアルゴリズムが変わってくるのです。

個人投資家であれば、ステーキングプールや取引所のステーキングサービスなどに保有する仮想通貨を委託して、報酬の分配を受けることが一般的です。ポルカドットもその方法で年利数%程度の利益を上げることが可能となっています。ステーキング報酬は仮想通貨の長期保有を促すので、それがポルカドットの人気を支える重要な要素となっているといえるかもしれませんね。

Binance(バイナンス)のステーキングサービスでは、2021年11月現在のポルカドットのステーキング利回りは、30日のステーキングで年利11.51%となっています。

インターオペラビリティを実現

インターオペラビリティは日本語で「相互運用性」と訳すことができます。ブロックチェーン技術においては、異なるブロックチェーンを繋ぎ相互通信することを意味します。

通常、ブロックチェーンは規格などの違いから相互通信することはできません。例えば、ビットコインやイーサリアムはインターオペラビリティを備えていないので、BTCとETHを交換するには中央集権型の取引所を利用する必要があります。

しかし、ポルカドットは「ブリッジ」と呼ばれる機能でブロックチェーンを接続することで、インターオペラビリティを実現し、多様な仮想通貨を直接的に取引するだけでなく、異なるブロックチェーン間で情報を共有することを可能とします。

ブロックチェーンが抱える問題を解決

新しいテクノロジーであるブロックチェーンは様々な問題を抱えていますが、ポルカドットはいくつかの点で解決策を提示しています。

例えば、多くのブロックチェーンは情報処理能力が需要に追いついておらず、トランザクションが遅延することがあります。これはスケーラビリティ問題として広く認知されていますが、ポルカドットはパラチェーンと呼ばれる並列に動作するブロックチェーンを用いて処理能力を向上させてこの問題を克服しようとしています。

その他にも、ポルカドットは開発者向けに「サブストレート」というフレームワーク(開発の土台となるソフトウェア)を提供しており、誰でも簡単にブロックチェーン開発を行うための環境を構築しています。

また、セキュリティ面でポルカドットは、「Pooled Security」と呼ばれるシステムを採用しており、ひとつひとつのブロックチェーンで共通して安全性を担保することを実現しています。小規模なブロックチェーンほど外部からの攻撃に晒される危険性がありますが、ポルカドットはPooled Securityを導入することでそのリスクを排除することを可能にしたのです。

ポルカドットの将来性

ここまで、ポルカドットの特徴を説明してきましたが、肝心の仮想通貨価格はどのように推移していくのでしょうか。ここからは、ポルカドット価格とそれに影響を及ぼす可能性があるイベントに焦点を当てて解説していきます。

10倍以上に高騰したポルカドット価格

2020年8月に上場されて以降、ポルカドット価格は急速な上昇を経験しています。特に2021年に入ってからポルカドット価格は、上場時の初値から10倍以上高騰して約44ドルの史上最高値を記録しました。

今年5月から7月にかけてポルカドット価格は、仮想通貨市場全体の下落に引きずられる形で低迷しましたが、その後は破竹の勢いで上昇して史上最高値に迫る動きを見せています。現在、ポルカドットの時価総額は、400億ドルを突破しており、仮想通貨市場全体でも10位以内にランクインしている状況です。(2021年10月日時点CoinMarketCapより)[1]

もし、ポルカドットに将来性を感じることができたら、このタイミングで投資を検討してみるのも良いかもしれませんね。

初上場からのポルカドット価格

多数のプロジェクトが進行するポルカドット

現時点でポルカドットでは300以上のプロジェクトが進行しているといわれています。プロジェクト数が多ければ良いという訳ではありませんが、ポルカドットの使い道が増えることは同仮想通貨価格にとってもポジティブな要因だといえるでしょう。

以下では、ポルカドットの将来性に影響するであろう、注目のプロジェクトを紹介していきます。

Acala Network

Acala Networkはポルカドットにおける総合的なDeFi(分散型金融)関連サービスやステーブルコイン(法定通貨に価値を裏付けられた仮想通貨)などを提供することを目的としています。Acala NetworkのステーブルコインであるAcala Dollarは、複数のブロックチェーンに跨またがって利用可能である点が特徴的です。

既にポルカドットを保有している投資家にとっては、DeFi関連サービスが利用可能になることは朗報だといえますよね。

point DeFi関連サービスとは

DeFi関連サービスはブロックチェーンを用いて金融分野のサービスを提供することを可能にします。具体的には分散型取引所(DEX)、仮想通貨レンディング(仮想通貨を利用した貸付)、仮想通貨ローン(仮想通貨を担保としたローン)などが代表的です。中には、ステーキングと同様に、仮想通貨を預け入れることで利益が発生するものも存在します。

Moonbeam

ポルカドットにおけるメインのブロックチェーンであるリレーチェーンは、スマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動履行する機能)をサポートしていません。Moonbeamはそれを解決するための機能を開発するためのプロジェクトであり、イーサリアムに互換性のあるスマートコイントラクトを構築しています。

パラチェーンの開発が完了

ポルカドットは上記でも紹介したパラチェーンの開発を進めてきましたが、2021年10月に開発が完了して本格的に始動する準備が整ったことを報告しました。それに伴って、どのプロジェクトを優先して実装するかをユーザーの投票で決定する「スロットオークション」も実施されています。Binance(バイナンス)などの仮想通貨取引所経由でも投票が可能です。

パラチェーンはブロックチェーンの性能を高めるためだけでなく、新しい機能やサービスを構築するための基盤として利用することができます。パラチェーンの利用枠は段階的に増えていくことが見通されていますが、バグなどの存在を考慮して、しばらくは限定的な利用が続くと予想されています。ちなみにパラチェーンがリレーチェーンに接続され、実際に利用可能となるのは2021年12月頃からです。

今の所、ポルカドット価格は大きな動きを見せていませんが、パラチェーンの利用拡大と共に上昇する可能性もあるといえるでしょう。

ポルカドット(DOT)の買い方

2022年8月現在、ポルカドット(DOT)は日本国内の取引所でも購入できます。しかし無期限取引が可能で、資産の運用先も豊富であるBinance(バイナンス)やBybit(バイビット)などの海外取引所の利用がおすすめです。

日本語対応の海外取引所でのDOTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

取引所 現物 デリバティブ
Binance(バイナンス)
Bybit(バイビット)
Gate.io(ゲート)
CoinEX(コインイーエックス)
MEXC(メクシー)
BingX(ビンエックス)
Bitget(ビットゲット)

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
binance bybit gate.io mexc

海外取引所は日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

開発活動が楽しみなポルカドット

ポルカドットは開発計画の全体像であるロードマップを公開していますが、現在、同プロジェクトはパラチェーンのリリースを実現する段階にきています。それを終えるとポルカドットは、更なる開発に向かうと考えられており、同ブロックチェーンの利用も本格化していくと予想できます。

それに伴って、ポルカドットの仮想通貨としての需要も高まっていくかもしれません。ポルカドットはイーサリアム・キラーとしての真価を発揮し、仮想通貨市場で存在感を強めていますが、どのような成長を見せてくれるのか注目が集まります。

出典元:

  1. CoinMarketCap

    https://coinmarketcap.com/ja/

Date

作成日

2021.11.18

Update

最終更新

2023.03.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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