作成日
:2022.02.02
2022.04.20 12:08
2022年1月28日、MetaQuotes社はMetaTrader5の新バージョンBuild3180をリリースしました。新バージョンでは、取引履歴から発注画面を表示したり、チャートの印刷画面がより使いやすくなるなどの改善が図られました。
ターミナルの口座履歴に表示された取引履歴をダブルクリックすると、その取引履歴と同じ通貨ペア等の発注画面が表示されるようになりました。
従来のバージョンでは取引履歴を見てトレードしたい通貨ペア等を見つけたら、気配値表示等から取引対象を探してダブルクリックするという作業が必要でしたが、新バージョンでは口座履歴タブから直接発注画面を表示させることが可能です。
なお、口座履歴を右クリックして表示されるメニューからも、発注画面を表示できます。
新バージョンではデフォルト設定で、ボリュームが表示される仕様に変更されました。新規チャートを開くと、初期設定で出来高もしくはティックボリュームが表示されるようになっています。
出来高(リアルボリューム)は、ユーザーによって実際に売買された取引高を指します。一方、ティックボリュームとは、ブローカーがリアルボリュームに対応していない場合に用いられ、レート(ティック)が配信された回数を代用して表示します。
利用するブローカーが出来高データを提供していれば出来高がチャートに表示されますが、ブローカーが提供していない場合、代替としてティックボリュームが表示されます。
ユーザーが手動で出来高もしくはティックボリュームを非表示にした場合、その後、同じチャートでは非表示のままとなります。定型チャート機能を利用した場合、定型チャートの設定が優先されますので、ボリュームは自動では表示されません。
「気配値表示」やツールボックスの「取引」から通貨ペア等の銘柄をドラッグ&ドロップすると対象のチャートがすぐにアクティブになるように改善されました。
以前のバージョンでは、ドラッグ&ドロップをしても、すぐに対象のチャートがアクティブにならず、F9や縮小/拡大などのキー操作が他のチャートに適用されてしまうことがありました。
今回のバージョンアップにより、ドラッグ&ドロップでチャートを表示する場合、すぐに対象チャートがアクティブになるように変更され、誤操作が発生しないように改善が図られました。
チャートの印刷機能で以下の4つの改善が行われました。
ヘッダー部分のフォントの変更やMT5上で横向き表示ができるようになり、さらに印刷画面が見やすくなるように改善されています。
特定の通貨ペア等のチャートを表示したがチャートデータが存在しない場合、従来は「アップデート待機中」と表示されていましたが、新しいバージョンでは銘柄名と時間足が表示されるようになりました。
例えば、カスタム銘柄を作成したもののティックデータをダウンロードしていない場合、以下のような表示となります。また、データのダウンロード中などの読み込みの際にも、上記のように表示されます。
今回のアップデートでは、これまでに紹介した内容に加えて、リアル口座開設時の電話認証の不具合の修正など複数のバグやエラーの修正が実施されています。
作成日
:2022.02.02
最終更新
:2022.04.20
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