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米コンビニチェーンSheetz、仮想通貨決済の導入を発表

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update 2022.04.20 12:27
米コンビニチェーンSheetz、仮想通貨決済の導入を発表

update 2022.04.20 12:27

年末までに全店舗で対応する見通し

米中西部でコンビニおよびガソリンスタンドチェーンを展開するSheetzが、デジタル決済ネットワークのFlexaを介した仮想通貨(暗号資産)決済に対応すると発表した。[1]

5月27日の発表によると、Sheetzはビットコイン(Bitcoin)およびイーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)、ドージコイン(Doge Coin)などの仮想通貨を用いてコンビニでの商品購入や給油の支払いを行うことを可能にするという。今回、SheetzはFlexaに加え、POS(Point of Sale)テクノロジーパートナーであるNCR Corporationと協業することで堅固かつ効率的な決済ソリューションの開発を実現した。現在、Sheetzはペンシルベニア州およびノースカロライナ州、バージニア州、ウェストバージニア州、オハイオ州、メリーランド州で622店舗を運営しているが、まずは今夏までに一部のSheetz Cafe Store、年末までに全ての店舗で仮想通貨決済を導入する見通しだ。

Sheetzの決済マネージャーであるリンダ・スミス氏は、この発表に対して次のようにコメントしている。

Sheetzの使命は、お客様が車に給油しながら体をリフレッシュできる究極のワンストップショップを提供することです。そのために我が社は常に革新的な試みや新しい挑戦を模索しており、お客様が必要な時に必要なものを24時間年中無休で提供できるよう取り組んでいます。多様な決済オプションを提供することもそのひとつだと言えるでしょう。Flexaと協力して仮想通貨やその他のデジタル資産をサポートできることを大変喜ばしく思います。

Linda Smith, Payments Manager at Sheetz - Medium(Flexa)より引用

また、Flexaの共同創設者であるトレバー・フィルター氏は、仮想通貨への関心が過去最高に達していることに触れ、仮想通貨決済が詐欺防止やコスト削減だけでなく、モバイルユーザーのカスタマーエクスペリエンスを向上させると言及している。Sheetzによる仮想通貨決済の導入がどのような成果につながるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.06.01

ニュースコメント

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仮想通貨を用いた決済システムが普及する可能性


ブロックチェーンベースの決済プロバイダーであるビットペイが店頭での仮想通貨決済サービスを提供開始するなど、昨年頃から仮想通貨の実利用を促すソリューションが登場し始めている。最近では、大手オンライン決済サービスのペイパルが仮想通貨決済機能の導入を発表したことから、この流れが加速しているようだ。また、中国では中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)であるデジタル人民元のテストプログラムが複数都市に展開されるなど、同仮想通貨が国家公認の決済システムとして大々的に採用されるまで秒読み段階に入っているという。仮想通貨を用いた決済システムは、未だセキュリティやアベイラビリティ、コンプライアンスなどの面で不確定な要素を含んでいるが、次世代の決済手段として受け入れられるのか、今後も仮想通貨市場での動きに注目していきたい。


Date

作成日

2021.06.01

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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