Select Language

中国金融業界団体、金融機関による仮想通貨取り扱い禁止を強調

中国金融業界団体、金融機関による仮想通貨取り扱い禁止を強調

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
中国金融業界団体、金融機関による仮想通貨取り扱い禁止を強調

update 2022.04.20 12:27

企業にPBoCの仮想通貨規制を遵守するよう求める

中国インターネット金融協会(National Internet Finance Association of China, NIFA)および中国銀行協会(The Chinese Banking Association, CBA)、中国決済・精算協会(The Payment & Clearing Association of China, PCAC)が、金融機関による仮想通貨(暗号資産)の取り扱いを禁止するとの共同声明を出したことが明らかになった。[1]

この声明は中国人民銀行(The People's Bank of China)【以下、PBoCと称す】が2013年および2017年に施行した仮想通貨規制に基づくものであり、仮想通貨取引のリスクを防ぐことを目的にしているという。これらの協会は仮想通貨を用いた投機行為が市民の安全性や経済・金融の秩序を乱すとコメントし、メンバー企業が仮想通貨を取り扱うことがないよう警告している。

既に、中国では金融機関が仮想通貨の取引に関与することが禁止されているが、PBoCは小売業やインターネットサービスなどで仮想通貨決済が普及する可能性を懸念しているようだ。今回の声明は、インターネットプラットフォームが仮想通貨関連事業を展開するためにオンライン店舗や商業展示、マーケティングプロモーションなどを利用することを禁じると強調し、企業にPBoCの仮想通貨規制を遵守するよう求めている。

中国は中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)であるデジタル人民元の実現に向けて歩みを進めているが、これがどのような成果につながるのか、今後も同国での動きに注目していきたい。

release date 2021.05.21

ニュースコメント

comment

強硬な手段で仮想通貨排除を試みる中国政府


中国政府は国内でデジタル人民元以外の仮想通貨を禁止する方針を明示しており、仮想通貨市場における取り締まりを強化している。特に中国政府は仮想通貨を介して資金が国外に流出することを懸念し、中国は海外取引所へのアクセスをブロックするなど、強硬な手段も辞さずに仮想通貨関連サービスを排除しているという。これに加え、中国政府はより直接的な形で仮想通貨規制を執行し始めており、警察機関がトレーダーの銀行口座を凍結しているようだ。結果的に中国内ではビットコイン(Bitcoin)を始めとする主要な仮想通貨の取引量が2018年をピークに減少している。世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスが中国市場向けのP2P取引でBNBをサポートするなど、仮想通貨市場へのアクセスを拡大する動きも見られるが、今後も中国の仮想通貨コミュニティの動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2021.05.21

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル