Select Language

FinaCom、最新の紛争解決事例を公表

FinaCom、最新の紛争解決事例を公表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.03.06 02:09
FinaCom、最新の紛争解決事例を公表

update 2023.03.06 02:09

トレーダーの投資教育やブローカーのサービス改善に寄与

FXやCFD、仮想通貨(暗号資産)ブローカーと投資家との紛争解決に特化した第三者機関であるFinancial Commission【以下、FinaComと称す】は4月21日、過去6ヶ月間における紛争解決プロセスや、紛争の背後にある共通のテーマなどを踏まえた最新の紛争解決事例を公表した。[1]

FinaComは最新版となる紛争事例の公表に際し、CFD注文に係るプライシングや執行の質を正確に判断すべく、多岐にわたる独立した情報源からのデータを基に、顧客注文を詳細に分析したという。また、同機関は事例として取り上げた2つの案件で18,000ドル以上の補償金額を取得した他、取引に関連した苦情に関しては、2020年通期で1,205,000ドル超がトレーダーの元へ返還されたとのことだ。

FinaComの紛争解決委員会(Dispute Resolution Committee)は、世界中のトレーダーがブローカーによって提供されるFX・CFDの価格や執行スピード、約定力に注目していることを踏まえ、特に取引関連の事案を注視しているという。また、同委員会は個人投資家の間で人気が高まっている株式や仮想通貨、インデックスを原資産とするCFDなど、取引商品の数が急増しているとの認識を示した。

FinaComは投資コミュニティやブローカーを対象に、取引の結果生じる問題や紛争解決プロセスの理解に資するべく、定期的に紛争解決事例を公表している。同機関によると、この情報は一般に公開されるため、トレーダーの投資教育やブローカーのサービス改善に寄与するという。

2013年に設立されたFinaComは、グローバル展開する海外FXブローカーやブロックチェーン関連企業、テクノロジープロバイダー、プラットフォーム事業者といった企業が加盟する外部紛争解決(External Dispute Resolution)【以下、EDRと称す】機関だ。EDRスキームを活用することで、加盟企業は投資家との紛争を効率的に解決できるという。

FinaComの紛争解決事例を活用し、トレーダーが取引や金融市場への理解を深めると共に、ブローカーが顧客ニーズにマッチしたソリューションを提供することに期待したい。

release date 2021.04.26

ニュースコメント

comment

執行力に長けた海外FXブローカーに注目


FinaComは3月の月次報告書において、同月に新規でFinaComに持ち込まれた案件の内、取引に関連した苦情が増加していることを明らかにした。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックをきっかけとして投資初心者が急増する中、投資経験の浅いトレーダーとブローカーの間で、執行やプライシングといった取引に関連した問題が目立ち始めているのかもしれない。このような環境下において、高い執行力を売りとする海外FXブローカーも散見されている。その代表格が、FinaComにも加盟するTitan FX(タイタン FX)だ。Titan FXはFinaComより認証を取得し、質の高い執行を維持している他、ZERO POINT(ゼロポイント)と呼ばれるサービス指針の下で、約定遅延やスプレッドなどをゼロにする取り組みも実践している。その他海外FX業者の動向に目を転じると、日本人向けサービスを拡充するMILTON MARKETSが注文方式にNDD方式を採用しており、極めて高い執行率が特徴となっている。FinaComが指摘する通り、グローバルトレーダーがブローカーの執行力に注目する中、各社が更なる顧客取引の拡大に向けて如何なる関連ソリューションを講じるか注目したい。


Date

作成日

2021.04.26

Update

最終更新

2023.03.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル