Select Language

コインベース、経営陣および初期投資家が株式を大量売却

コインベース、経営陣および初期投資家が株式を大量売却

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
コインベース、経営陣および初期投資家が株式を大量売却

update 2022.04.20 12:27

上場直後に約46億ドル相当の株式が現金化される

米大手仮想通貨(暗号資産)取引所であるCoinbase, Inc.【以下、コインベースと称す】がナスダック(Nasdaq)に上場された直後、経営陣および初期投資家が数十億ドル相当の同社株式を売却したことが明らかになった。[1]

米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission, SEC)に提出された報告書によると、合計1,296万5,079株が関係者によって売却されており、その総額は今月16日の終値である344.38ドルで計算すると約46億ドルに達するという。中でもコインベースのCFO(Chief Financial Officer)であるAlesia Haas氏は1株あたり388.73ドルで保有する全ての25万5,500株を、CEOのBrian Armstrong氏は合計3回の取引で2億9,182万7,966ドル相当の74万9,999株を売却している。これを受け、SNS上ではコインベース株が古典的な「ポンプ・アンド・ダンプ(資産価値を釣り上げて売り抜ける手法)」に利用されたと批判の声が挙がっているようだ。

一方、Ark Investでヘッジファンドマネージャーを務めるCathie Wood氏が3億5,000万ドル相当のコインベース株を購入するなど、少なからず同株式を買い支える者も出てきている。また、コインベースの従業員は、謝礼としてそれぞれ100株ずつ付与されており、その多くが同株式を保有しているという。

今年に入ってから仮想通貨市場は時価総額が2兆ドルに到達するなど拡大を続けている。これに伴い、株式市場では仮想通貨関連銘柄が好調な値動きを示しているが、コインベース株はどのような動きを見せるのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2021.04.20

出典元:

  1. Capital Market Laboratories

    https://aleks.cmlviz.com/stocks/COIN/holders

ニュースコメント

comment

取引開始時からのモメンタムを失ったコインベース株


コインベースがナスダックに上場したことを受け、CMCやeToro、楽天証券などのブローカー各社はコインベース株の取り扱いを開始し、同株式は世界的に取引されるようになった。しかしながら一部大手銀行は仮想通貨がマネーロンダリングなどの犯罪に利用されるとの懸念を払拭できておらず、コインベース株に対して消極的な姿勢を示しているようだ。特に英大手銀行のHSBCは、大量のビットコイン(Bitcoin)を保有するMicroStrategyの株式購入を停止するなど、仮想通貨および仮想通貨関連株に投資する意思がないことを明示しているという。このような状況下で、コインベース株は参考価格である250ドルを約52%上回る初値を付けたものの、取引開始時からのモメンタムを維持できずに同日中に記録した429ドルの高値から342ドルにまで後退している。最近、コインベースはANKR・CRV・STORJを上場するなど、アルトコイン市場を開拓することで事業拡大を図っているが、これがどのような成果につながるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。


Date

作成日

2021.04.20

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

FXGT破綻の噂がSNSで再浮上、CEOは「完全なデマ」と否定

海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)が「経営破綻の危機にある」との噂が一部で広がっています。噂が流れているのは主にX(旧Twitter)で、FXGT公式はこれを否定しています。当サイトではFXGTにこれらの噂について、事実確認を行いました。
update2025.11.04 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

Bybitが日本ユーザーの新規登録を停止!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybitが2025年10月31日をもって日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。既存ユーザーは継続利用できるものの、締め出しも時間の問題と予想する声も少なくありません。本記事では、Bybitの発表内容や海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.11.06 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル