Select Language

G20金融安定理事会、ステーブルコイン規制の必要性を強調

G20金融安定理事会、ステーブルコイン規制の必要性を強調

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
G20金融安定理事会、ステーブルコイン規制の必要性を強調

update 2021.08.31 15:33

国際基準の正式採用に向けたロードマップを公開

G20の金融安定理事会(Financial Stability Board)【以下、FSBと称す】は、今月13日に発行した報告書の中で、複数の国や地域での利用が想定される世界的なステーブルコインを規制する必要があることを強く主張した。[1]

今回FSBは、今年4月に提案された10項目の基準に沿って世界的なステーブルコインを規制するために、各国政府に対して効果的な協力や調整、情報共有を行うことを求めているという。FSBは世界的なステーブルコインに対するこれらの取り決めが、法令順守や金融的安定性を脅かすリスクへの対処、新しい規制要件の検討などに役立てられると考えているようだ。また、FSBは国際基準を正式に採用するためのロードマップを公開しており、各国政府に2022年7月までに規制を確立するよう促している。

Facebook(フェイスブック)がリブラ(Libra)のプロジェクトを発表して以降、各国でこのような世界的なステーブルコインの規制が最優先事項として議論されてきた。加えて、G7が全ての規制要件を満たすまでリブラの発行を認めない方針を示すなど、国際機関も協調体制を構築してステーブルコインへの警戒感を顕にしている。

今年1月にはWEFが仮想通貨規制に向け国際コンソーシアムを結成するなど、ステーブルコインを含めた包括的なフレームワークの構築を目的とした議論が活発になってきているが、各国政府はどのような判断を下すのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2020.10.15

出典元:

ニュースコメント

各所で開発が進むステーブルコインプロジェクト

昨年6月以降、仮想通貨市場ではリブラばかりが注目を集めてきたが、大手仮想通貨取引所であるバイナンスのビーナス(Venus)やCelo FoundationのCelo Alliance for Prosperityなど、各所でその代替となり得るステーブルコインの開発が進んでいる。これに加え、9月に通貨ペアの取り扱いを拡大したHuobiのHUSDや、世界最大のステーブルコインであるテザー(Tether)などの利便性が向上しており、法定通貨を脅かす存在へとなりつつあるようだ。このような状況を受け、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、イタリアの欧州主要国はECにステーブルコインへの対策強化を要請するなど、具体的な規制を確立する動きを加速させている。世界的なステーブルコインの誕生が現実味を帯びる中、各国政府は規制環境の整備を求められているが、仮想通貨市場はどのように変化していくのか、今後もその展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.10.15

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル