Select Language

Dynamic Works、KYC関連サービスプロバイダーShufti Proと提携

Dynamic Works、KYC関連サービスプロバイダーShufti Proと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
Dynamic Works、KYC関連サービスプロバイダーShufti Proと提携

update 2021.08.31 15:26

KYCプロセスとAML対策機能を強化する意向

キプロスを拠点として、顧客管理システム(Customer Relationship Management)【以下、CRMと称す】Syntellicoreを提供するDynamic Works(本社:1, Diogenous Street Block A-5th Floor Engomi 2404-Nicosia-Cyprus[1])が、リアルタイムの本人確認(KYC)とアンチマネーロンダリング(AML)対策機能を強化すべく、KYC関連ソリューションを提供するShufti Proとパートナーシップ契約を締結したことが明らかとなった。

世界的にAML対策の規制が強化される一方、足元の数か月間に亘って多数の金融機関がマネーロンダリングに関与した疑いが広がっている状況だ。そのため、顧客の資金の出所を明らかにすることと、的確性及び迅速性を高めたKYCプロセスを導入することはブローカーにとって大きな課題となっており、レグテックの活用が早期に求めらている。そのような市場環境の下、Dynamic WorksはShufti Proと提携することで、KYCプロセスとAML対策機能を高めた、より安全なCRMの構築を図る意向とのことだ。

今回の提携に際し、Dynamic WorksのCEOであるAngelos Gregoriou氏とShufti ProのCEOを務めるVictor Fredung氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々のお客様を継続的にサポートすると共に、最高水準のテクノロジーを提供すべく、今回Shufti Proとパートナー契約を締結したことを喜ばしく思っております。我が社のSyntellicoreにShufti Proが提供するソリューション機能を付帯させることで、文書や氏名、ID、住所、誕生日、顔認証といったKYC及びAML対策を自動化させる高付加価値サービスを提供できるようになります。それにより、KYCプロセスの正確性を高めると共にバックオフィス業務の費用削減を実現させることが可能であるため、まさに全ての金融機関にとって多大なメリットをもたらすでしょう。

Angelos Gregoriou, CEO of Dynamic Works - Syntellicoreより引用

我々が開発したAI(Artificial Intelligence, 人工知能)を基にした本人確認システムは、30秒から60秒で文書の検証や顔認証を行うことができるため、KYCプロセスとAML対策にかかる業務負担を軽減させることができるでしょう。また我が社のAML対策ソリューションは世界で公表される全ての主要な制裁リストを活用して検証を行う仕組みとなっております。今回Dynamic WorksのCRMに追加させるKYCプロセスを自動化させることにより、お客様であるFXブローカーに対し、他社と差別化された最適なカスタマーエクスペリエンスを提供できると考えております。

Victor Fredung, CEO of Shufti Pro - Syntellicoreより引用

Dynamic WorksのSyntellicoreは、顧客管理やブローカレッジ業務管理、レポーティングサービスに特化したCRMであり、主にFXブローカーを対象としたシステム設計となっている。他方でShufti Proは、AIを活用してオンライン上でKYCプロセスとAML対策ソリューションを提供している。今回Dynamic WorksはShufti Proと提携し、KYCプロセスとAML対策の強化を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2019.05.10

出典元:

ニュースコメント

重要が高まるAI本人確認システム

英国ロンドンを本拠として活動するShufti Proは2017年に設立されたスタートアップで、次世代型エンドツーエンド(二者間)の認証サービスを手掛けている。製品のベーシック機能としてKYCおよびAMLの認証技術が盛り込まれており、Shufti ProのAIテクノロジーは全世界70億人を99.6%の精度で認識することが可能とのことだ。Shufti Proはロンドン以外にも、ラトビア、スウェーデンに拠点を持ち、世界中の銀行や金融関連企業にサービスを提供しており、通常では多大な費用の掛かるAMLのコンプライアンスサービス費用の削減にも貢献しているようだ。また、昨年11月には Titan FXでもShuti Proのシステムを導入するなど、FXブローカーからも注目を集めているシステムといえよう。また、Persona社もKYC認証システムのベータ版をリリースするなど、詐欺やマネーロンダリングなどの違法行為を排除するため、今後もKYCやAMLが強化される中、ユーザーにはより複雑な手続きが必要となっていくことが予想される。そのような状況でShufti Proのような認証サービスを提供する企業は重要な役割を担っていくことになるだろう。


Date

作成日

2019.05.10

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル