Select Language

Ideal Prediction、FXGC準拠のトレード分析ツールをリリースする意向

Ideal Prediction、FXGC準拠のトレード分析ツールをリリースする意向

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
Ideal Prediction、FXGC準拠のトレード分析ツールをリリースする意向

update 2021.08.31 15:27

公正で透明性のある取引執行や適切なリスク管理などに寄与

データサイエンスを活用したトレード分析ソリューションを提供するIdeal Predictionが、取引に電話を利用するボイストレーダーやコンピューターシステムを用いたアルゴリズム取引参加者向けに、グローバル外為行動規範(FX Global Code)【以下、FXGCと称す】に準拠したトレード分析ツールをリリースする計画であることが明らかとなった。

Scopeと呼ばれる新トレード分析ツールは、注文やトレードのモニタリングを始め広範な分野で利用可能であり、FXGCの基本原則にも含まれるガバナンスやリスク・マネージメントなどの遵守を確認できるエビデンス(証拠)ソリューションを提供するとのことだ。また、ラストルック(last look、顧客からの注文を拒否できる取引慣行)やスプーフィング(spoofing、見せ玉、大量の注文を発注した後直ちにキャンセルする行為)、レイヤーリング(layering、資金を出所を分かりにくくするため、送金や金融商品などへの変換、換金を繰り返す行為)、カウンターパーティリスクのリミット超過(limit breach)といった不正行為や、最良執行義務違反に繋がりかねない取引または注文の指し示しもするという。

更にScopeは、FXGCでも対象となるセルサイド(売り手側)とバイサイド(買い手側)の広範に亘る市場参加者向けに設計されたトレード分析ツールとなっており、関連の監督当局が打ち出した新規制策に対応したソリューションを提供することが見込まれている。ボイストレーダーやアルゴリズム取引参加者にとっては、Scopeを利用することで、FXGCに則り、より公正で透明性のある取引執行や、適切なリスク管理及び決済処理などを行うことが期待できそうだ。

新トレード分析ツールをリリースする計画であることが明らかとなったことに際し、Ideal PredictionのCEOであるJohn Crouch氏は以下のようにコメントしている。

FXGCが公表されて以降、我が社はFXGCの原則に準拠したエビデンスの提供サービスに注力してきており、コンプライアンスを司るシニアマネジメントの業務効率化にも貢献していると思われます。お客様は我々の独自性のあるサービスや分析能力、高頻度取引(high-frequency trading)に関する専門性を高く評価いただいていると考えております。そして、必要に応じたエビデンスチェックが求められていますが、お客様であるFX市場参加者と協働する形で、FXGCに準拠した規格化商品は勿論、お客様のビジネスに即したエビデンスソリューションを提供していく意向であります。

John Crouch, CEO of Ideal Prediction - hedgeweekより引用

Ideal Predictionでは、GAIN Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[1])の機関投資家向けFX部門であるGTXと提携し、バイサイドとセルサイドの両者を対象に、ベンチマークを用いた先進的執行パフォーマンス評価やFX取引コスト・取引フロー分析といったリスク管理サービスの拡充を図ってきている。Scopeはそれに続く形でリリースする計画であり、Ideal Predictionは今まさに顧客層の拡大に向けた取り組みを積極的に実践していることが伺えよう。

なお、FXGCでは、頑強性と公正性を保ち、また高い流動性と適度な透明性があり、且つ開かれたFX市場を目指している。グローバルに規制強化が進む中、セルサイド・バイサイド問わず、コンプライアンスの遵守は喫緊の対応課題となっており、Ideal Predictionにとっては、効果的なガバナンスやリスク管理に寄与するScopeへの高い需要及び顧客の利用拡大が期待できよう。

release date 2019.02.26

出典元:

ニュースコメント

FXGCに準拠したソリューションに期待

グローバル外為行動規範(FX Global Code)とは、2013年に発生したFX取引における不正操作など数々の不正行為を受け、FX市場における透明性のある執行や効果的なガバナンスを機能させる目的で、2017年5月に公表された規範である。FXGCは、日本を含む主要8か国・地域の外国為替市場委員会や、各国の中央銀行を中心に、長きに亘る共同作業の末に策定されており、国際的なレベルで統一された、高い倫理観をもち行動するためのガイドラインとして、遵守すべき適切な慣行に関する55原則が示されている。今回リリースが予定されているIdeal Predictionの新トレード分析ツールScopeも、この行動規範に踏襲して形成されており、多様な規制に柔軟に対応しつつ、オープンでクリーンなグローバルFX市場に相応しいソリューションとのことだ。総合的に利便性の高いツールとなれば、市場参加者にとって有益であり、数多くの取引プラットフォームが存在する市場においても、利用の高まりに期待が集まることだろう。


Date

作成日

2019.02.26

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

日本円ステーブルコインJPYCが発行へ!海外FXの入出金に活用できるか

2025年8月、金融庁が日本円ステーブルコインJPYCを承認しました。海外FXユーザーの中には、海外FXの入出金にJPYCを活用できるのでは?と期待している方もいるのではないでしょうか。本記事では、海外FX入出金でのJPYCの活用例や今後の展望などを考察します。
update2025.08.28 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル