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イーサリアム、2月末にハードフォークを再開する見通し

イーサリアム、2月末にハードフォークを再開する見通し

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update 2021.08.31 15:27
イーサリアム、2月末にハードフォークを再開する見通し

update 2021.08.31 15:27

ディフィカルティボムなどの懸念もあり早期実施を目指す

イーサリアム開発者であるPéter Szilágyi氏のツイートによると、先日セキュリティの脆弱性により延期が決定された次期ハードフォーク計画であるコンスタンティノープル(Constantinople)が、2月下旬の26日から28日あたり(728万ブロック目)に再開を予定していることが明らかになった。[1]

そもそも直近のハードフォーク延期の決定は、スマートコントラクトの監査を担当するChainSecurityが、コンスタンティノープルでアップデートされる5つの項目のひとつである、EIP(Ethereum Improvement Proposal)1283に重大な脆弱性を発見したことに起因している。EIP1283には、主にマイニング報酬の低減などの変更点が盛り込まれており、スマートコントラクトを利用した不正送金を引き起こす可能性が危惧されていた。これを踏まえ、今月19日にHudson Hameson氏、Lane Rettig氏、Afri Schoedon氏、Martin Holste Swende氏、Danny Ryan氏、Alexey Akhunov氏などの主要なメンバーの参加により開催された開発者会議では、問題とされているEIP1283での変更を反映させない形で、コンスタンティノープルの実装を行うことが提案されている。また、EIP1283の変更内容は、テストで安全性が確認されたのちに、後続のハードフォークで反映される見通しのようだ。

具体的なコンスタンティノープルの実装に関しては、今の所、2回に分けてイーサリアムのメインネットワークをアップデートする方法が有力で、まずは5つ全てのEIPを反映して、それに続いてEIP1283の変更点を無効化する案が持ち上がっている。この案は、Péter Szilágyi氏によって提案されたもので、テストネットワークとプライベートネットワーク上での正常な動作が確認されているコンスタンティノープルをより完全に近い状態で実装するという狙いがあるようだ。この方法によって、生成されたブロックを無効にして履歴を遡る必要もなく、比較的簡単に修正作業が完了することが予測される。

迅速なコンスタンティノープルの実装再開が提案された背景には、コンセンサスアルゴリズムの難易度調整機能であるディフィカルティボムのアクティベーション時期が迫っていることも関係しているようだ。ディフィカルティボムが作動すると、マイニングに必要なハッシュパワーが指数関数的に上昇して、ブロックの生成時間がより長期化するという問題が発生する。別のコンセンサスアルゴリズムであるPoS(プルーフオブステーク)へ移行することでこの問題は解消されるが、調査の遅れなどもあり、思うように進んでいないようだ。一方、代案として期待される、コンスタンティノープルのEIP1234では、ディフィカルティボムのサイクルを遅延するための変更が定められており、ハードフォークにてブロックチェーンがアップデートされれば、今後12ヶ月の間、ディフィカルティボムによる影響を回避することができるという。

タイムリミットが懸念されるイーサリアムのハードフォークは、ひとまずの解決に向かいそうだが、本筋はスマートコントラクトに関連するシステムの脆弱性を無くすことに変わりはない。ChainSecurityのCOOであるMatthias Egli氏は、この脆弱性がイーサリアムバーチャルマシン(Ethereum Virtual Machine、スマートコントラクトを実行する役割の仮想マシン)の開発ではなく、スマートコントラクト自体の開発プロセスに起因している可能性があることを示唆している。調査は進んでいるようだが、未だ特定には至っておらず、まずは、原因の究明が求められる。

release date 2019.01.21

出典元:

ニュースコメント

遅れが続くイーサリアムの4段階ハードフォーク計画

イーサリアムのロードマップでは、4段階のハードフォークによるアップデートが計画されており、より利用しやすい仮想通貨およびブロックチェーンプラットフォームとして、利便性や機能性を向上させることを至上命題としている。その4段階のハードフォークとは、フロンティア、ホームステッド、メトロポリス、セレニティで、現在のコンスタンティノープルは、3段階目であるメトロポリスの後期に位置する。当初は、2018年中の実施が目処とされていたコンスタンティノープルも、昨年10月にソフトウェアのアップグレード遅延によりイーサリアムのテストネットワークであるロプステンが停止し、その後幾度となく延期を繰り返してきた。その間にも、派生通貨であるイーサリアムクラシック (Ethereum Classic)の51%攻撃によるハッキング被害などが発生しており、結果として仮想通貨市場全体の価格を下落させるなど、災難に見舞われている。2019年の復活が望まれる仮想通貨市場だが、イーサリアムのハードフォーク完了の朗報をきっかけに再浮上へ向かうことを期待したい。


Date

作成日

2019.01.21

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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