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ESMAによる規制強化に伴い、リテール顧客はオフショアブローカーへ移行の動き

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update 2022.01.27 17:58
ESMAによる規制強化に伴い、リテール顧客はオフショアブローカーへ移行の動き

update 2022.01.27 17:58

アラブ首長国連邦では、自国のブローカーにトレーダーが戻ってくる傾向に

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】による規制の強化を背景に、各ブローカーは規制への対応に迫られ、プロトレーダーの階層を設定し、引き続きハイレバレッジを提供することで収益性の高いビジネスに焦点を当てようとしているようだ。

アラブ首長国連邦の大手ブローカーであるADS Securities(本社:Corniche Road, Irena Tower, 8th Floor, Abu Dhabi, United Arab Emirates)【以下、ADSSと称す】のセールス&マーケティング部門長であるMathieu Ghanem氏は、ESMAの規制によって同規制下のブローカーはすべて、プロトレーダーへのサービス提供に注力していきたい考えであると述べている。また、規制強化によりリテール業界においても大きな変革が起こっているとし、アラブ首長国連邦に拠点を置くブローカーを利用したことがあるリテール顧客が、今後再び自国のブローカーにシフトしていく可能性を指摘している。

実際、ADSSは、中東および北アフリカ地域のトレーダーが、欧州のブローカーではなく、自国のブローカーへの利用に戻っていることを明らかにしている。また、Mathieu Ghanem氏は、この傾向は今後も続くと予測しており、欧州のブローカーを利用していたトレーダー達は、資本金、サービスレベル、システムレベルが高く、尚且つESMAの規制の対象とならないローカルブローカーへシフトしていると述べている。しかしながら、オフショアブローカーへの移行が進んでいるとはいっても、顧客は無規制のブローカーに集まっているわけではなく、アラブ首長国連邦の中央銀行によって規制されているブローカーに移行しているようである。

リテール顧客が、オフショアブローカーへシフトしている現状は、ヨーロッパのブローカーにとって大きな打撃となることは明らかだが、ヨーロッパのブローカーは引き続き、プロトレーダーへのサービス提供に注力し、生き残りの道を模索していくとみられる。規制当局がリテール顧客に対するハイレバレッジ取引を規制する限り、今後も規制当局とリテール顧客の間でイタチごっこが続くだけかもしれない。

release date 2018.8.9


Date

作成日

2018.08.09

Update

最終更新

2022.01.27

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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