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INTLがルクセンブルクのFXブローカーCarl Kliemを買収

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update 2022.07.19 17:57
INTLがルクセンブルクのFXブローカーCarl Kliemを買収

update 2022.07.19 17:57

EU圏での事業拡大が目的

米国にて幅広い金融事業を展開しているINTL FCStone Inc(本社:St. 708 Third Avenue New York, New York, United States)【以下、INTLと称す】は、ルクセンブルクを拠点とする海外FXブローカーであるCarl Kliem S.A(本社:St. 251 route d'Arlon, L-1150 Luxembourg)【以下、Carl Kliemと称す】を買収することを発表した。

Carl Kliemは、EU内の機関投資家を対象に、FX、金利商品、確定利付債権などを提供しているインディペンデントインターディーラーブローカーであり、現在40人の従業員と400人以上の機関投資家を抱えている。 この度の買収により、今後Carl Kliemの顧客は、INTLのインフラストラクチャーやリソース、広範囲な交換取引や店頭商品の取引、また決済能力やグローバルな市場へのアクセスが可能になるなど、様々な恩恵を受けることができる。正式な買収契約の締結は、ルクセンブルク金融監督委員会(Commission de Surveillance du Secteur Financier)の承認待ちとなっている。

INTLのEMEA(Europe, Middle East and Africa, and Asia operations)部門CEOであるPhilip Smith氏と、Carl Kliemの責任者であるMika Valanki氏は、それぞれ次のようにコメントしている。

我々の多種多様な製品を開発するチームに、Carl Kliemを迎え入れることができたことをうれしく思います。今回の買収は、INTLが提供している様々な製品やサービスを、EU圏の強力な顧客基盤を活用することで幅広く展開することができる絶好の機会となるでしょう。また同時に、Brexit後におけるEU圏での事業展開の足がかりになることは間違いありません。

Philip Smith, Chief Executive, EMEA of INTL

今回の買収によって、Carl Kliemの顧客へ、交換取引や店頭取引商品の提供が拡大できるほか、決済能力が格段に向上し、グローバル市場へのアクセスも可能になることは、我々にとって非常に大きなチャンスであることは間違いないでしょう。さらに、マーケット主導型の機会が広がるだけでなく、INTLのインフラストラクチャーやリソースへのアクセスが可能になることは、Carl Kliemの社員や顧客にとって、非常に大きなメリットになります。

Mika Valanki, Managing Director of Carl Kliem

INTLにとって、今回の買収は顧客へのサービス拡大を最重要視した経営戦略となり、買収価格はさほど重要ではないようだ。

release date 2018.6.14


Date

作成日

2018.06.14

Update

最終更新

2022.07.19

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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