Select Language

FCA、24件の仮想通貨ビジネスの調査に乗り出す

FCA、24件の仮想通貨ビジネスの調査に乗り出す

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:23
FCA、24件の仮想通貨ビジネスの調査に乗り出す

update 2021.08.31 15:23

利用者保護を最優先とした調査であることを強調

英国の規制機関である英国金融行動監視機構(The UK Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】が、24件の仮想通貨ビジネスの調査に乗りだしていることが明らかとなった。

これに加え、FCAは、情報公開の請求に応じて、今年に入りこれまで7件の内部告発に関するレポートも公開している。

調査の対象となっているのは、無免許で仮想通貨事業を運営する企業であり、規制の対象となる事業を行っていないか調査されている。もし、規制の対象となる事業を無免許で行っている場合、FCAは利用者に大きなリスクをもたらす問題を特定し、迅速な措置をとることを表明しており、この調査の最優先事項が利用者保護にあることを強調している。

FCAは今年4月に仮想通貨デリバティブの取り扱いに関する声明を発表し、英国で仮想通貨デリバティブのサービスを提供する企業はFCAの許可を得なければならなくなったが、仮想通貨に関しては通貨と認識しておらず、現状、規制の対象とはなっていない。

一方、今年の2月に、複数の仮想通貨関連企業が、仮想通貨に対し健全な自主規制をかけることを目的とした組織CryptoUKを結成している。参加している企業は、行動規範に署名し、仮想通貨業界を守るための最初の行動規範を打ち出している。 また、CryptoUKは、政府及び、規制機関と連携を図っていく姿勢を示しており、4月には、政府に一定水準を満たす企業へのライセンス付与を提案した規制案件を提出している。加えて、FCAが個々の仮想通貨そのものを規制するのではなく、仮想通貨を取り扱う各事業所(交換所、ウォレット提供者、取引プラットフォーム提供者)に焦点をあてた規制を行うべきであることも提唱している。 CryptoUKは、仮想通貨への規制が仮想通貨事業に正当性を与える他、不安定な業界をサイバー攻撃から守る防衛手段にもなることから、規制の導入を歓迎している。

FCAは、2日前にGet Financialという無許可の仮想通貨ブローカーがライセンスを保有しているという虚偽の情報を掲載していたことに対し警告を発しており、利用者へは同企業に資金を預けることを避けるよう注意喚起している。 また、FCAは、既存の規制の枠組みの妥当性についても、引き続き監視していく姿勢を示している。

release date 2018.5.27


Date

作成日

2018.05.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【FXON × Myforex】無限キャッシュバックキャンペーン

MyforexではFXONとのタイアップ企画として、取引量に応じて上限なしのキャッシュバックを受け取れるキャンペーンを2週間限定で実施します。
update2025.09.10 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ参加する

次回から表示しない