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欧州刑事警察機構、匿名性の高いアルトコインに対し懸念

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update 2021.08.31 15:23
欧州刑事警察機構、匿名性の高いアルトコインに対し懸念

update 2021.08.31 15:23

モネロやゼットキャッシュ、ダッシュ等のアルトコインにシフト

EU圏内で、仮想通貨規制の準備が進む中、欧州刑事警察機構(European Police Office,Europol)は、悪用される仮想通貨が、ビットコインから、匿名性の高いアルトコインへシフトしていることを指摘した。

仮想通貨として知名度の高いビットコインは、匿名性が高いという認識を持たれていることが多いが、ビットコインによる送金時、ブロックチェーン上にはビットコインの移動の記録が残り、これらを追跡することができてしまう。送金先のビットコインアドレスと個人情報が直接には結びつかないものの、誰のビットコインアドレスか特定することができれば、そのアドレスのトランザクションや資産状況を全て把握できるのである。

全ての取引情報がブロックチェーン上に記録されるというトレーサビリティ(追跡可能性)の高さがビットコインの最大の魅力であり、過去にはトランザクションを追跡したことで、違法薬物売買サイトの運営者を特定し逮捕に至ったケースなどもある。

昨年末、韓国では、仮想通貨の匿名取引が禁止され、EU地域でも同様に、仮想通貨取引所やウォレットの運営者に対し18ヵ月以内の身元登録が義務づけられた。これらを背景に、犯罪者は匿名性の高い、モネロ(Monero)や、ゼットキャッシュ(Zcash)、ダッシュ(Dash)等の仮想通貨に着目しはじめているという。

モネロは、リング署名やステルスアドレスを、ゼットキャッシュは、ゼロ知識証明書を、ダッシュは、プライベートセンドの技術を活用し、プライバシーと安全性が高い仮想通貨を実現している。

モネロの開発者であるRiccardo Spagni氏は、次のようにコメントしている。

我々は、モネロが犯罪に使われることを前提にサービスを提供しているわけではありません。しかし、分散型通貨を使用している限り、第3者によってその使用を阻止することはできません。犯罪者にとって、モネロは、ビットコインよりも利点が多いため、モネロが選択されるでしょう。

Riccardo Spagni, developer of Monero

不審なトランザクションを探知するシステムでは、ビットコインは、全トランザクションの内、10%のトランザクションのみが、危険度高に分類されている一方、モネロは全トランザクションが危険度高と分類されているという。最近では、英国企業の分析結果によって、犯罪に関わっているビットコイン取引は全体の1%未満であることが明らかになった。犯罪や違法行為等に使用されていると報道されることが多いビットコインであるが、その他の仮想通貨と比べると実際にはそれほど多くないのかもしれない。

release date 2018.2.27


Date

作成日

2018.02.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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