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キプロス証券取引委員会、MiFID IIの導入に伴いファストトラック制度を中止

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update 2022.01.28 12:17
キプロス証券取引委員会、MiFID IIの導入に伴いファストトラック制度を中止

update 2022.01.28 12:17

MiFID II適用を目前にして、各規制当局による規制の変更が急増

キプロス証券取引委員会(本社:27 Diagorou Str. CY-1097 Nicosia, Cyprus)【以下、CySECと称す】は、CIFライセンス認可申請における、手続きを簡素化するファストトラック制度の適用を中止することを発表した。

2015年より開始されたファストトラック制度は、FXブローカーとはあまり関連がなく、オルタナティブ投資ファンド運用業者(Alternative Investment Fund Managers,AIFs)や、欧州委員会が制定した指令に準拠するファンドである譲渡可能証券の集団投資事業(Undertakings for Collective Investments in Transferable Securities,UCITS)にて多く利用される制度である。

CySECは、ウェブサイト上にて、同計画が、FX取引を主な事業とするCIF認可のブローカーには、直接的な影響を及ぼさないことを強調した上で、既にファストトラック審査申請を済ませた業者に、期限内に再審査が行われることを言及している。また、同発表はCIFライセンスの認可申請にのみ関連するものであり、他のファストトラック制度には影響がないことを明記している。なお、将来的には、CySECがCIFライセンスの認可申請におけるファストトラック制度の適用を再開する可能性もあるとしている。

EUでは、2018年1月から第二次金融商品市場指令(Markets in Financial Instruments Directive II)【以下、MiFID IIと称す】の適用が開始されることに伴い、各国の監督当局において、手続きの見直しが求められている。MiFID II適用を目前にして、各規制当局による変更が急増しているが、今後数か月間の金融システムの不安定化リスクに対しての懸念が消えない。

また、FXブローカーの間では、CySECが、特定の商品の提供を一定期間中止する規定を設けることに対しての懸念が高まっているようである。

release date 2017.11.23


Date

作成日

2017.11.23

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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