作成日
:2017.08.28
2022.11.10 14:20
ロシアのソフトウェア会社MetaQuotes Software Corp.【以下、MetaQuotesと称す】が開発するMetaTrader 5【以下、MT5と称す】は、今や世界各国の160以上のブローカーに普及が拡大しているという。
2017年4月にXMやIC Markets等の大手海外FXブローカーがMT5の導入を始め、直近ではIFC MarketsやVTB24 Forex等がMT5の採用に踏み切ったことを発表している。また、FxProやAlpari、FXTM、FxChoiceといったメジャーなFXブローカーもすでにMT5に対応している。
この数年間、根強い人気のあるMT4を上回るほどの魅力的な機能が搭載されなかったMT5の普及は、なかなか進まなかったが、開発者による拡張機能の追加や、多くのトレーダーが待望していたヘッジ機能が搭載されたことにより、ここ1年足らずで、 MT5の人気は着実に高まってきている。
マルチ資産取引プラットフォームであるMT5では、外国為替、CFD、オプションおよび先物、株式、仮想通貨など様々な金融商品の取引が可能である他、プログラミング言語「MQL5」を使用した、エキスパートアドバイザー(EA)による自動取引にも対応している。また、MT5ではインスタント注文、リクエスト注文、マーケット注文、そしてMT4では不可能であったエクスチェンジ注文(トレード処理を外部のトレードシステムで実行させることが出来る)の4種の注文執行方法がセレクトできる。
先日、MetaQuotesは、iOS版MT5の最新バージョンにて、統計データの閲覧が可能になったことを発表している。現在、MetaTrader 4【以下、MT4と称す】のアップデートは行われておらず、今後もMT5における拡張機能の追加により、ますますMT4からMT5へのシフトが加速することだろう。
release date 2017.08.28
作成日
:2017.08.28
最終更新
:2022.11.10
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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