Select Language

イスラエルのバイナリーオプション新法案、第1読会 全会一致で可決

イスラエルのバイナリーオプション新法案、第1読会 全会一致で可決

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.28 12:42
イスラエルのバイナリーオプション新法案、第1読会 全会一致で可決

update 2022.01.28 12:42

第1読会における投票は全会一致となる31対0で通過

先日、イスラエルにて承認された、イスラエルに拠点を置く全てのバイナリーオプション業者の活動を禁止する法案は、法律化に向け順調に進んでいる。6月26日、イスラエルの国会であるクネセトにて第1読会が行われ、投票は全会一致となる31対0で通過した。読会は、第1読会から第3読会までの3回の段階を踏む3読会制が採用されている。

この法案について、クネセト議員の間では、イスラエルはバイナリーオプションだけでなく、顧客が業者に利用される可能性のある他の投機性の高い分野も規制出来る様、法案の拡大を検討すべきであるとの意見も出ているようである。

第1読会を終え、法案は、現在財政委員会に付託されている。財政委員会は、法案の一部を修正するか、またはそのまま第2読会を開くべきかを決定する。イスラエル証券庁(Israel Securities Authority)【以下、ISAと称す】の会長であるShmuel Hauser氏や財務省側が、早急な法律化を望んでいることもあり、来週までには第2読会が開かれる見通しである。

イスラエル国会は、新法案を法律として制定するまでに計3回の読会を開く予定であり、第3読会終了後、最終投票が行われる。国会の夏季休暇が7月31日から始まることから、休暇前に残り2回の読会と投票を終えたとした場合、法案が可決されてから、最短で3ヶ月後に正式な法律が制定されることになる。これは、少なくとも9月末または10月初旬までは、バイナリーオプション法案に効力が発生しないことを意味する。

この法案では、イスラエル国内外の顧客を対象としたバイナリーオプションのブローカー業務は、罰則の対象となり、最高2年の懲役刑が処せられる。これに加え、アンチマネーロンダリング法(AML)を違反しているとみなされた場合は、懲役刑の刑期や罰金額が加重される可能性がある。バイナリーオプションのブローカー業務には、バイナリーオプション取引に必要なソフトウェアサービスの提供、バイナリーオプションの取引を目的とした支払いサービスの提供、バイナリーオプションサービスのマーケティング活動、顧客サービス・サポート業務の提供などが該当する。

バイナリーオプション法案は、主にISAの会長であるShmuel Hauser氏が主導を握り、働き掛けてきた。Shmuel Hauser氏は、多発するバイナリーオプション詐欺に対して、対処しなければならないという大きな責任を感じてきた。しかし、既存の法律で、Shmuel Hauser氏に与えられている権限は、イスラエル居住者を対象にサービスを提供するバイナリーオプションブローカーのみを禁止するまでしかなく、イスラエル国外におけるマーケティング活動や国外での顧客獲得に関しては、規制することができない。

ISAはイスラエル国内FXブローカーに対しても取り締まりを強化しており、昨年よりイスラエル国内でサービスを提供する海外FXブローカーへ、ISAの認可を取得することを必要条件として課している。これまでにISAは、6つのライセンスを発行している。

release date 2017.06.26


Date

作成日

2017.06.26

Update

最終更新

2022.01.28

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨NOTの将来性は?Telegram上で展開するNotcoinの評判や仕組みを解説

仮想通貨NOTは、Telegram上で展開されているバイラルゲーム「Notcoin」のコミュニティトークンです。Notcoinは、「Tap-to-Earn(タップして稼ぐ)」の仕組みを導入したゲームであり、多くのTelegramユーザーをWeb3.0の世界に取り込んでいます。
New
update2024.05.17 19:30

BigBossのデラックス口座がアップデート!ショップ・アイテム強化機能を追加

海外FX業者のBigBossがデラックス口座に新機能を追加することを発表。今回のアップデートでは、ショップ機能とアイテム強化機能が追加されています。また、デラックス口座を開設すると、既存ユーザーも入金ボーナスの対象となります。
New
update2024.05.16 20:30

XS.comが3,000円キャッシュバックキャンペーンを開催!

海外FX業者のXS.comが、3,000円キャッシュバックキャンペーンを開催中です。スタンダード口座に3万円以上入金して、FXメジャー通貨ペア・ゴールドを2ロット以上取引すると、3,000円がキャッシュバックされます。
New
update2024.05.16 20:00

Aptos(アプトス/APT)のステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨(暗号資産)APTは、安全性とスケーラビリティに優れたレイヤー1ブロックチェーンAptos(アプトス)の独自仮想通貨です。Aptosでは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しており、APTをステーキングして報酬を得ることができます。本記事では、APTをステーキングする方法や利率、リスクなどを解説します。
New
update2024.05.16 19:45

仮想通貨HSKの将来性は?香港最大級の取引所HashKey Exchangeの特徴や評判を解説

仮想通貨HSKは、HashKey Exchangeのプラットフォームトークンです。HashKey Exchangeは香港における最大級の取引所で、一定の取引高を達成するとHSKを獲得できるTrade to Earnキャンペーンを実施しています。
update2024.05.16 19:00

金融政策発表は据え置き予想も利下げ支持の変化に注目!現役トレーダーポンドマンが5月のポンド相場を予想!

現役トレーダーのポンドマンが、5月のポンド相場を解説します。円安圧力からポンド円は上昇予想ですが、介入には警戒が必要です。また上値が重いポンドと底堅いドルにより、ポンドドルはレンジまたは下落すると予想しています。
update2024.05.14 10:30

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨LFTが登場!参加方法やLifeformの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨LFTが登場します。仮想通貨LFTは、分散型デジタルIDソリューションを提供するLifeformの独自トークンです。計測開始日時は2024年5月10日午前9時からです。
update2024.05.10 21:00

仮想通貨NINJA(NINJAINU)とは?有名NFTプロジェクトから生まれたミームコインを解説

仮想通貨NINJAは、CryptoNinjaのキャラクターを利用して作られたミームコインです。特定のNFTホルダーに対するエアドロップの実施により、SNS上で盛り上がりを見せています。当記事では、仮想通貨NINJAの特徴やSNSでの評判、買い方などを解説します。
update2024.05.10 20:30

TradingViewが賞金総額45,000ドルのトレードコンテストを開催

TradingViewがデモトレードコンテスト「The Leap」を開催。上位入賞者には総額45,000ドルの賞金が贈られます。デモトレード口座を使用して順位を競うため、本物のお金を用意する必要はありません。
update2024.05.10 19:45

Runesとは?ビットコイン上の新たなトークン規格の仕組みや買い方を解説

Runesは、ビットコインネットワーク上の新しいトークン規格です。当記事では、Runesの仕組みやBRC-20との違い、Runesで作られた仮想通貨の買い方などを解説します。
update2024.05.10 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル