イスラエルにてバイナリーオプション新法案の投票が実施

イスラエルにおけるバイナリーオプションに関する新たな法律案が、数ヶ月にわたる議論の末、来週成立する予定であることが明らかになった。
イスラエルビジネスニュースサイトのTheMarker.comによると、イスラエル証券庁（Israel Securities Authority）【以下、ISAと称す】と財務省によって作成された法案の投票が、来週、イスラエルの国会であるクネセトにて予定されているということである。

イスラエルのクラーヌ党の党首として財務大臣を2年間務めたMoshe Kahlon氏は、早ければ今週日曜日に法案を提出し、政府の承認と国会投票を求めるようだ。

この法案は、ISAの会長であるShmuel Hauser氏が提起したものである。同氏は、イスラエルで問題となっているバイナリーオプションの詐欺行為に関しての対応を強く求められていた。現在の法律では、バイナリーオプション業者がイスラエル居住者に対しての営業を停止することまでしか制限ができず、イスラエル国外に関しての活動や、イスラエル国外の顧客を獲得することについては規制できないという。これまでにも、イスラエル国外の顧客が詐欺の被害となり、イスラエル当局が追求できた事件は複数あったものの、詐欺を立証することは、法律で取り締まることよりも遥かに難しいという。

新たな法律では、イスラエルに拠点を置くバイナリーオプション業者は、イスラエル国外の顧客へ、バイナリーオプション関連のサービスを提供することや、イスラエル国外の顧客を獲得することを正式に禁止している。

新たな法案に伴い、イスラエルの多数のバイナリーオプション業者は、すでに閉鎖や、活動の場をイスラエル国外へ移すなどして対策を取り始めている。Banc de Binary （本社：Kanika International Business Centre, Office 401,Profiti Ilias 4, Germasogeia 4046,Limassol, Cyprus）も、閉鎖したブローカーの一つである。活動の場をイスラエル国外へ移したブローカーは、新たな活動の場としてブルガリアや、ルーマニア、ウクライナ、ラトヴィアの他、キプロスなどを選択しているようである。

また、ISAはイスラエル国内FXブローカーに対しても取り締まりを強化している。ISAは、昨年よりイスラエル国内でサービスを提供する海外FXブローカーに対して、イスラエル国内のライセンスを取得することを要求している。これまでにISAは、6つのライセンスを発行しているとのことである。

release date 2017.06.15