作成日
:2017.05.03
2021.08.31 15:24
5月3日、ビットコイン(BTC/USD)の相場価格は、1480ドルを超え、最高値1481.73ドルを更新した。
3月には、双子のウィンクルボス兄弟による、世界初のビットコイン上場投資信託【Exchange Traded Fund:以下、ETFと称す】上場の期待を好材料に、ビットコインは、1350ドルを超えて高値を更新したものの、アメリカ証券取引委員会【Securities and Exchange Commssion】からのETFの否決を受けた後、900ドルまで急落した。
しかし、4月に入り、イーサリアム(Ethereum)やダッシュ(DASH)などの様々な仮想通貨が一斉に上昇し、仮想通貨全体の価格が上昇したことに影響を受け、ビットコインも急上昇している。
ビットコインに次いで人気を集めている仮想通貨、イーサリアム(Ethereum)は、先週、50%以上も上昇しており、時価総額は約70億ドルに達した。
現在、ビットコインとイーサリアムの時価総額を合わせると、300億ドルに到達している。過去30日間の取引量をみてみると、ビットコインにおいては、95億ドル、イーサリアムにおいては、32億ドルを超えており、市場の盛り上がりをはっきりと示している。
一方、ビットコインにおける円建ての取引が、全体の50%を占めていることから、ビットコインの上昇は、日本の投資家による買い優勢の影響も強く受けていることがよくわかる。日本では、2017年4月1日より、ビットコインの法的位置づけを明確にした改正資金決済法が施行されており、ビットコインの浸透に、拍車がかかっているようである。また、円相場が日銀の金融政策に強く影響を受けることを懸念している日本の投資家達の中では、ビットコインへの投資が分散投資の選択肢の一つとして関心が強まっている。
価格変動が大きいという特徴をもつビットコインではあるものの、今後、日本はますます普及していくことが予想できる。
release date 2017.05.03
作成日
:2017.05.03
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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