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米証券取引委員会 SolidXによるビットコインETF上場を否決

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update 2021.08.31 15:24
米証券取引委員会 SolidXによるビットコインETF上場を否決

update 2021.08.31 15:24

ウィンクルボス兄弟のビットコインETF否決に続き、2社目

ブロックチェーンテクノロジー企業のSolidX Partners Inc.(200 Park Avenue, 17th Floor, New York, New York 10166, USA)【以下、SolidXと称す】によるビットコイン上場投資信託【Exchange Traded Fund:以下、ETFと称す】申請の回答期限が、今月末と迫っていたが、ついにアメリカ証券取引委員会【Securities and Exchange Commssion:以下、SECと称す】より、上場否決の決定がなされた。SolidXは、ニューヨーク証券取引所より上場申請を行っており、先日否決されたウィンクルボス・ビットコインETFに続き、2社目の上場申請を行った企業として、初のビットコインETF認可に向けて期待が高まっていた。
しかし、SEC側としては、ウィンクルボス・ビットコインETF申請否決時と同様、ビットコイン市場における重要な法規制やルールの面で、完全に整備されていないという見解のようだ。

SolidXは、2014年設立、ブロックチェーンを発展させ、資本市場に注力、ビットコイン機関投資家へトータル・リターン・スワップを提供することを目的として、300万ドル(約3.3億円)の資金調達に成功した企業である。
当初、2016年7月にビットコインETF上場申請を行ったが、以降、SECは9月、10月と数回にわたり回答を保留としてきた。そして、今年1月、回答期限を2017年3月28日に延長した中での、申請否決となったわけである。

今月上旬、SECでは双子のウィンクルボス兄弟によるWinklevoss Bitcoin TrustのETFの申請否決を行っている。Winklevoss Bitcoin Trustは当初、NASDAQからの上場を計画していたが、幾度にもわたる回答保留・延期により、海外進出やM&Aを盛んに行っているバッツ・グローバル・マーケッツからの上場に切り替えて申請を行った。
その際、SECでは、ビットコイン市場がまだ発展段階にあること、そして取引における匿名性、不正取引の防止や投資家保護の面で、整備が不十分と判断した事が否決の理由となっている。

ビットコインは昨今、投資家の間では非常に関心の高い投資銘柄になっているが、SECの見解からは、ビットコインが整備された投資ビークルとして運用されていくことはまだ時期尚早とみているようである。

ビットコインは、金よりも高価値銘柄として価格が押し上げられ、最高値1,300ドル台を推移していたが、先日のウィンクルボス・ビットコインETF申請否決後、ビットコイン価格は18%急落し、978.76ドルまで落ち込んでいた。今回のSolidX・ビットコインETF否決により、再度ビットコイン市場に水をさす格好となっている。

release date 2017.03.28


Date

作成日

2017.03.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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