作成日
:2025.10.02
2025.10.02 16:36
ここ最近、SNS上ではExness(エクスネス)が主要銘柄のスプレッドを縮小しているとの報告が相次いでいます。当サイトのスプレッド比較ツールで確認したところBTCUSD(ビットコインドル)は16%、ETHUSD(イーサリアムドル)では23%の縮小が確認され、主要通貨ペアや株価指数でも改善が見られました。
ただし、海外FX業者のスプレッドは常に変動しており、口座タイプによっても傾向が異なります。本記事では縮小後のExnessのスプレッドを主要な海外FX業者と比較しました。
銘柄や口座タイプによって改善幅は異なるものの、トレーダーの人気が高い銘柄のスプレッドが縮小しています。当サイトのスプレッド比較ツールを使用して、各銘柄のスプレッドがどの程度変化したのか確認します。なお、掲載しているスプレッドは、取引手数料込みの値です。
仮想通貨(暗号資産)ペアでは、ETHUSDとBTCUSDで縮小が確認されています。ETHUSDについては、特に改善幅が大きくプロ口座では1.3pipsから1.0pipsへと縮小し、およそ23%低下しています。
ロースプレッド口座も1.2pipsから1.0pipsへ改善され、スタンダード口座は1.8pipsから1.4pipsへ縮小しました。なお、ゼロ口座のスプレッドに変化はありません。
BTCUSDはプロ口座で15.1pipsから12.6pipsへ縮小し、16%程狭くなりました。
ロースプレッド口座は16.8pipsから15pipsへ、スタンダード口座やスタンダードセント口座は21.6pipsから18pipsへと改善しています。こちらもゼロ口座のスプレッドに変化はありません。
N225(日経平均)はスタンダード口座で5.7pipsから4.0pipsへと約30%縮小し、プロ口座でも4.0pipsから2.8pipsへと同様に30%前後の改善が見られました。一方で、ロースプレッド口座とゼロ口座に大きな変化はありません。
US100(ナスダック100)についてもスタンダード口座とプロ口座でスプレッドが縮小しました。
スタンダード口座は1.0pipsから0.6pipsに改善し、プロ口座は0.6pipsから0.4pipsまで縮小しています。
EURUSD(ユーロドル)やGBPUSD(ポンドドル)のスプレッドも、わずかながら縮小が確認されています。
スタンダード口座・スタンダードセント口座のEURUSDは、2025年9月初旬は0.9pipsでしたが、9月15日以降は0.8pipsで推移しています。
GBPUSDについても同様に、1.1pipsから1.0pipsへと縮小しました。
なお、他の口座タイプのスプレッドに大きな変更はありません。縮小があったとはいえ、スタンダード口座やスタンダードセント口座のスプレッドは、依然として他の口座タイプより広めである点には注意が必要です。
銘柄によってスプレッドが縮小した口座タイプには違いがあるものの、全体的に見るとプロ口座のスプレッドは他の口座タイプよりも狭くなる傾向があります。
例えばUSDJPY(ドル円)のスプレッドを比較すると、プロ口座のほうが低水準で推移しており、他の口座よりも狭いことが分かります。
そのため、取引コストをできるだけ抑えたい場合には、プロ口座の利用を検討すると良いでしょう。
Exness(エクスネス)が実施した今回のスプレッド縮小により、BTCUSDやETHUSDは海外FX業者の中でもトップクラスの狭さとなりました。主要海外FX業者とExnessのスプレッドを比較していきます。
BTCUSDのスプレッドは、現在Axi(アクシ)に次いで2番目に狭い水準となっています。
Axiは週末にかけてスプレッドが大きく広がる傾向があり、変動も激しいのが特徴です。これに対してExnessはおおむね12pips前後で安定して推移しています。
取引量が少ない時間帯では、AxiのスプレッドがExnessやThreeTrader(スリートレーダー)よりも広くなる場面も見られます。通常時の平均ではAxiのほうがやや有利ですが、その差は約0.6pips程度にとどまります。
スプレッドの変動に振り回されたくないという場合は、Exnessの利用を検討したほうが良いかもしれません。
ExnessのETHUSDのスプレッドは、今回比較したブローカーの中では最も低水準です。
Axiは1.3pips、MYFX Markets(マイエフエックスマーケッツ)は1.4pipsとExnessの1.0pipsに迫る水準ではあるものの、週末には不安定さが見られます。特にAxiでは3pipsを超える拡大も確認されています。
これに対しExnessは1.0pipsで安定していることから、想定以上の取引コストがかかってしまうリスクが低く、コストを抑えやすいといえるでしょう。
N225でもExnessのスプレッドが狭く、安定しています。
FXGT(エフエックスジーティー)やVantageTrading(ヴァンテージトレーディング)も海外FX業者全体で見れば低水準ではあるものの、取引が活発な時間帯であっても変動が大きくなる場合があります。特にFXGTでは、タイミングによってExnessのおよそ3倍に広がるケースも確認されています。安定性を重視する場合は注意が必要です。
US100は、Exness・Axi・FXON(エフエックスオン)の3社のスプレッドが狭くなっています。
VantageTradingの平均スプレッドもExnessと同程度の0.7pipsとなっていますが、リアルタイムでは変動が大きくなる傾向にあります。VantageTradingやFXGTは、海外FX業者全体で比較すると狭い部類に入るものの、時間帯によってはスプレッドが不安定になりがちです。取引するタイミングによっては、Exnessの約2倍まで広がるケースも確認されています。
今回比較した銘柄のExnessのスプレッドは、他社よりも変動が小さい傾向にあります。そのため、スキャルピングやデイトレードといった小さな値幅を狙うトレードスタイルでも、想定以上の取引コストによって利益が圧迫されるリスクを抑えられるでしょう。
海外FX業者のスプレッドは常に変動しており、相場環境だけでなく、平均スプレッド自体も時期によって変化します。
例えば、XMTrading(エックスエムトレーディング)のKIWAMI極口座はリリース当初こそ「スプレッドが狭い」と注目を集めましたが、現在では当時ほどの水準ではなくなっています。こうしたスプレッド縮小は、業者が集客の一環として行うケースも少なくありません。
ユーザー獲得後に再びスプレッドが広がる可能性もあるため、現在の条件が長期的に続くとは限らない点に注意が必要です。
今回のようにスプレッドが縮小するケースもあれば、逆に以前より不利な水準に広がることもあります。そのため、定期的に最新のスプレッドを確認しておくことが重要です。
主要ブローカーの最新のスプレッドは、当サイトのリアルタイムスプレッド比較ツールでご確認いただけます。海外FX各社の取引コストを比較する際は、ぜひご活用ください。
作成日
:2025.10.02
最終更新
:2025.10.02
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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